今までに読んだ美術の本を、備忘録としてまとめています。現在173冊
面白い本ないかな?の参考にしていただければと思います!
初心者向けのめちゃくちゃわかりやすい本はこちら↓
絵本バージョンはこちら↓
★★★★★:超オススメ!
軽く100冊は美術系の本読んでいますが、この本が一番好きです!
良かった!強くおすすめします!星1億!!
さらにいうと、この本は美術について…というよりも、「観察力を磨いて分析力を身につけよう!」っていう内容の本です。
自分が普段、いかに周りを見ているつもりで、見ていないのか思い知らされます。(笑)
読んで損はないので、ぜひ手に取ってみてください!
すごく読みやすくて面白いのでおすすめです!
「うまさ」「スタイル」「ワールド」「アイデア」「一本勝負」というユニークなくくりで画家を紹介しています。
スーラの点描を、ラインストーンでデコる人たちに例えているのが、個人的にはツボでした。(笑)
どこからか出てきた誰も興味を持たないような絵が、実は非常に価値のある名画だった…!
そんな絵のことを「スリーパー」と呼びます。
経年劣化や、上から別の絵や色を塗られてしまったり、切り取られたりして、「これは特に価値のないよくわからない絵です」となっていたものを、
画商たちが名探偵ばりに推理して「いや、これはあの有名画家の作品だ」と謎を解明していきます。
スゴ腕画商のドキュメンタリーみたいな作品で、美術業界の裏側が覗けちゃいます!
めっっっちゃ笑いました。
マンガなのでさらっと読めちゃいます。
読み物として普通に面白いので、絵について興味はあるけど、本読むのはダルいなぁ〜みたいな人にオススメです。
画家のクセを強調&創作して描いているので、実際の人物像とはまた違うのですが、
「どんな画家がいるのかわからない」「印象派って好きだけどどれも同じに見える」みたいな人が読むと、自分の推しを見つけられるかもしれません。(笑)
鑑賞のためのキリスト教美術事典 (リトルキュレーターシリーズ)
「宗教画って何描いてあるのかわかんな〜い」の99%を解決してくれる本です。
キリスト教ではたくさんの聖人がいるのですが、キリスト教でない人からしたら、誰が誰なのかよくわかりませんよね。
その見分け方や、よく描かれるシーンについて絵やイラスト多めで解説が載っています。
マリアのウィンク―聖書の名シーン集 (ハートアートシリーズ)
聖書の名シーンがとってもわかりやすく載っている本です。
西洋絵画には聖書のシーンがこれでもか!というくらい登場するので、どんな内容なのか知っておくと何かと便利です。
こちらは神話の名シーンをわかりやすく解説した1冊です。
映画やゲーム、マンガなどの元ネタが神話だったりするので、知っていると絵画鑑賞以外でも役に立つかと思います。
巨匠に学ぶ配色の基本―名画はなぜ名画なのか? (リトルキュレーターシリーズ)
「もし名画のこの部分の色が違ったら、どう見えるのか」というのを、本当に色を変えて見比べてみた!という本です。
若干誘導っぽいところはあるのですが(笑)、確かに色を変えた方より、巨匠が描いた絵の方が良く見えてきます。
天使のひきだし―美術館に住む天使たち (ハートアートシリーズ)
絵画に描かれている天使って、いろんな種類があることを知っていますか?
この本では、とてもわかりやすく、天使について解説しています。天使図鑑です。
なぜか私が持っている本とは表紙が違いました。
絵画に描かれた悪魔についてこれほどわかりやすく、詳しく解説している本って無いんじゃないでしょうか。
題名がややこしいのですが、この本は、絵の中に描かれた「画中画」を解説した本です。
「この絵の中の壁に、この絵が掛かっているのはこんな意味があったんだ〜」というのがわかって面白いです。
視覚デザイン研究所の本は、どれを読んでも本当にわかりやすくてオススメです。
難しい言葉が一切使われていないので、初心者向けのとてもわかりやすい本です。
Paint by Sticker Masterpieces: Re-Create 12 Iconic Artworks One Sticker at a Time!
これ、とってもオススメなので、是非購入してください!(笑)
何かというと、シール版のぬりえみたいなもので、シールを貼って名画を完成させるのですが、1つの作品を完成させるにもとにかく時間がかかって、最高の暇つぶしになります。
詳細はこちらでも紹介しています↓
Sticker Mosaics: Fine-Art Masterpieces (Kaleidoscope)
こちらも上の本と同じくシール貼りモザイク職人になれる楽しい本です。
こちらの方が難易度低め。(とはいえ1つの作品に1時間以上はかかります)
詳細はこちら↓
名画を通してイギリス王室の歴史がざーっとわかります!
ヘンリー8世、チャールズ1世、ジョージ3世…などなど誰が誰?ヘンリー1世っているの?なんなの?今のイギリス王室とは?みたいな、
なんにもわからない人でも、読み終わると「なるほど〜」って思えるくらいわかりやすいです。
この本、面白いですよ〜!笑
とってもとっても読みやすいので、その点でもオススメなのですが、本当に面白くて笑っちゃいます。
「これは著者の想像です!」と言い切ってからのその解釈が面白いです。
なので信憑性という点では微妙なのですが、そういう見方もあるなって思えて楽しい。
まぁ、真面目に美術を勉強したい人がこのタイトルの本を手に取るとは思えませんが(笑)
このシリーズ、とっても読みやすくてわかりやすくて、これらの美術館に行く予定がある人は、事前に読むと現地でかなり楽しめると思います。
その美術館の代表作と鑑賞ポイント、どんな画家なのかなどが簡潔にまとまっています。
世界中の主要な美術館、全部書籍化してほしいナ〜
唯一の欠点としては、全部のシリーズで誤植があったような…校閲頑張って欲しい。(笑)
マンガでわかるオルセー美術館の見かた: 西洋絵画がもっと愉しくなる!
マンガでわかるロンドン・ナショナル・ギャラリーの見かた: 西洋絵画がもっと愉しくなる!
これ本当に良かった!泣いた!泣くとは思わなかった!
ジュリー・マネが誰なのかというと、ベルト・モリゾとマネの弟の娘です。
ジュリーの日記を翻訳したものなのですが、その日記が本当に良い…。
両親の死によって孤児になったジュリーを、ルノワールやあの気難し屋のドガが可愛がるその様子を垣間見ることができます。
ひねくれ者のドガの好感度が爆上がりしました。なんていいおじさんなの…(笑)
当時の雰囲気が伝わってくるとても良い本です。
印象派好きの人は是非!
ワイド版 101人の画家: 生きてることが101倍楽しくなる リトル キュレーター シリーズ
2ページで1人を漫画形式でギュッと凝縮して紹介しています。
ここに書かれていることが必ずしも真実とはいえないのですが、要所を押さえてまとめてあり、かなり良い本だと思います。
ただし、ワイド版を買っても文字は小さいかと思うので、そこが気になる方には全くおすすめできません。
芸術家を幅広く網羅(バンクシーまで載っててびっくり)&それぞれの画家の代表作が載っている大型辞典って、意外と少ないんですよね〜。
芸術家の説明だけで作品の写真が無かったり(有名画家以外の説明でこれが結構多い)、女性の芸術家(レンピッカやローランサンなど)が省かれてたりするので、この本は本当にバランスよくできているのでおすすめです。
ちなみにコンパクト版より大型本の方が開きやすいし読みやすいです。
西洋絵画だけに特化した大辞典です。400ページあります。
年表形式になっていて、この絵はこの時代というのが一目でわかります。
大まかな流れがよくわかり、内容も充実していてとても良かったです。
ただ、しょうがないのですが、この絵入ってないの〜?え?あの画家は??と思ったりも…。(ベラスケス《ラスメニーナス》の絵や、ミュシャの記載なしなど)
個人的にマグリットが大好きなのですが、日本語で読める関連書籍って意外と少ないんですよね〜
この本が一番詳しくてわかりやすくて、マグリット好きの方にはとてもおすすめです。
レンピッカも大好きなのですが、上のマグリットと同じように、本が少ないんですよね…
この本の何が良いって、レンピッカの実の娘キゼットがこの本に関わっているところです。
レンピッカがどんな人物で、どんな無茶振りをして、どんな風に絵を描いていたのかを知ることができて、とっても面白かったです。
肖像神話―迷宮の画家タマラ・ド・レンピッカ (PARCO VIEW 10)
巨大な画集です。
それだけでものすごく価値があるのに、さらにこの本はレンピッカが生きていたときに制作された本なので、本人にインタビューしたときの話などが載っていてとても面白かったです。
113点の作品が収録されていますが、代表作の《緑の服の女》がモノクロなことだけが残念でした。
画像が横なのが気になる…。
モネの睡蓮大好きな人は絶対にオススメ、持ってなかったら今すぐ買って欲しいのがこの本です!
モネの「睡蓮」とそれに関連する作品、全308点がこの1冊に収録されています!
もうこれだけで買う価値あります。
ただ、大型本ではないので大画面で絵を見れるわけではなく、さらに言うと解説のない睡蓮については小さく絵が載っているだけなので、画集という感じではありません。
個人的に、「モネの睡蓮全部載ってる本ないのかな〜」ってずっと探していたので、この本に出会えてよかったです。
解説も面白いですよ〜!
表紙を見てもわかるように、ピカソの陶芸作品って見てるとニコニコしちゃう楽しさがあります。
そんな陶芸作品に絞って紹介しているのがこの本です。本当に可愛い。ふくろうとか。
ピカソは陶芸だけでも3000点以上制作していて、その中の201点が収録されています。もっと見たい〜!
ゴッホの手紙読んでみたいな〜と思い、一番新しく出ていた(2020年10月)この本を読んでみたら、とってもよかったので強く推したい…!
ゴッホの手紙は903通が現存しており、その中の265通がこの2冊に収録されています。
読みにくいかな…?とそわそわしつつも、読んでみたら和訳が素晴らしくて、とっても読みやすかったです。あとゴッホの例え話が深い…。
経済的に援助してくれていた弟テオに、いつか売れた時にこの恩は必ず返すと度々言っていたゴッホが、終盤、この恩は返せないかもしれないと弱気になり、テオに自分の思いを伝える手紙があるのですが、切なすぎて本当に悲しくなって泣きました…。
ゴッホって狂気の画家というイメージがなんとなくありましたが、手紙の中のゴッホは意外にも普通の悩める人間で、狂人ゴッホは後世のイメージ戦略なのでは…なんて思ったりも。
東京藝大で教わる西洋美術の見かた (基礎から身につく「大人の教養」)
「西洋絵画の見かた」系の本って無数にありますが、それらとはちょっと違った視点から書かれている、とっても面白い本でした。
美大に通ったことはありませんが、まさしく美大の初級の授業を受けているかのような内容でした。
ひとつの作品をしっかり鑑賞することで、絵のどこに注目すれば良いのかや、その作品が他の作品にどう影響を与えているのかわかるようになり、初めて見る作品でも、自分の目で鑑賞できるようになるよという本です。
シャネルやダリ、ダ・ヴィンチにデヴィッド・ボウイなど、250人のアーティストの部屋を1冊に詰め込んだ豪華な本です。
パラパラめくるだけでも本当に楽しい1冊です。
どの部屋もおしゃれ…クセが強くてさすがアーティスト、といったところ。
モネやマグリットなど、芸術家の家を紹介している本なのですが、本当に素敵でした。
何よりも写真がいい…写真の撮り方が素敵…!と思っていたら、雑誌『Elle』などの写真を撮影している方が撮っていて激しく納得しました。
芸術家の住んでいたその場所自体が芸術作品という感じで、最高の1冊でした。
もっと芸術家の家を取り上げる本増えて欲しいなぁ。
上の「芸術家の家」と内容がかぶる部分もありますが、こちらの方が解説がとてもわかりやすいです。
アーティスティックな人は、どんな家に住んでいたのか、どんなところにこだわっていたのか、どんな趣味をしていたのかがわかってとても面白い1冊です。
ルーヴル美術館にある3000点を超す絵画がこの1冊にまとまっています。
ルーヴルの公式ホームページで作品を見ることはできますが、紙でパラパラとめくって眺めるのは、別の楽しさがあります。
主要な作品は、比較的大きく掲載し簡単な解説がついていますが、それ以外の絵はとても小さいサイズで掲載されていたり、画質にばらつきがあるのが少し残念。
まなざしのレッスン〈1〉西洋伝統絵画 (Liberal arts)
東京大学教養学部の、西洋絵画の予備知識のない大学1年生向けの講義をもとに書き下ろした本です。
絵を見る面白さに気づかせてくれるとても良い本で、かなりわかりやすいです。
絵画を「読む」というのはどういうことなのか、ということをいくつか例を挙げて解説している入門書です。
美術史入門という題がついていますが、本当に全くなにもわからない人が読んでも難しい気がするので、ある程度知識がある人向けです。(とはいえ難しいわけではなく読みやすいです)
★★★★☆:安定の面白さ
西洋絵画に興味あるけど、まず最初の1冊、何読んだらいいかわからないナ〜という人にまずおすすめしたい本です。
ざっくりといろんなことが知れます!
西洋美術史、キリスト教やギリシャ神話の登場人物、時代背景、作品の鑑賞ポイント、どんな画家?など、簡潔にまとまっています。
赤い帽子に赤い服、白くて長い髭と、トナカイ、たくさんのプレゼントを持った人物の絵をみたら「サンタクロース」だとわかりますよね?
西洋絵画でも同じように、こういう格好をしている人は誰、この動物や果物と一緒に描かれたらこの人、のような約束事があります。
これを知っていると、初見でも「この絵に描かれているのは〇〇だなぁ」とわかるようになります。
それを簡単に解説しているのがこの本です。
怖い絵 (角川文庫)
西洋絵画に興味あるような無いような…
興味あるけど、本読むほどではないんだよな〜という人に強くオススメするのが、中野京子さんの『怖い絵』シリーズです!
何冊かあるのですが、どこから読んでも大丈夫です!
絵画の楽しみ方を教えてくれる、本当に面白い本です。
「怖い絵」というタイトルですが、別にホラーではありません。
例えば、この表紙の絵はラ・トゥールの《いかさま師》という絵なのですが、女性の目つき気になりません?
気になりますよね〜この視線が何を意図しているのかわかると、この絵が怖く思えてくるんです!
気になる方は是非読んでみてください!
『怖い絵』第2弾ですが、こちらより、下の新しいバージョンがオススメです。
若干こちらの方が解説途中の絵や写真が多いですが、内容は同じです。
「怖い絵 2」に加筆訂正し、新たに2作を書き加えたバージョンです!
表紙の絵、怖い絵展の目玉《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の悲しくて怖いストーリーなど、様々な怖い絵について読み解いていきます。
相変わらず面白くて大好きなシリーズです!
表紙の、見るからに強そうな皇女ソフィアと弟の姉弟喧嘩とか、すごいですよ。
この絵のソフィアは幽閉されているのですが、一つだけある窓の外には、絞首刑の死体をぶら下げられていたり…
表紙の絵《オフィーリア》、とても綺麗な絵なのですが、とっても悲しい絵なんです。
また、ゲイジー というシリアルキラーの怖すぎるピエロの絵なんかも必見です!
中野京子さん作なのでとても読みやすいです。
運命の瞬間を描いた作品が紹介されています。
表紙はルノワールの《シャルパンティエ夫人とその子どもたち》という絵ですが、なんとびっくり真ん中の子は男の子です。
上の本と内容は同じです。
中野京子さんの本は、その絵が描かれた時代背景や、小ネタを混ぜて絵の説明を簡潔にしてくれるので、飽きないし、本当に面白いです!
個人的には、モローの非常にごちゃごちゃした絵を「大金持ちのゴミ屋敷」と表現しているのが面白かったです。
これ以上描くところ無さそうなくらい細かくぎっしりの絵に対して、「(絵を描く時間が)あと2ヶ月ほしかった」とモローが言っていたというエピーソードが最高でした。何を描くの。
「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書)
その画家が、どんな絵を描いて生きて、最後に何を描いたのか…15人の画家の「絶筆」の謎に迫るという内容です。
絶筆が最高傑作という画家は聞いたことがありませんが、最後に描いたのがどんな絵だったのか、確かに気になる〜!ということで、とても面白かったです。
26作品の名画に描かれた人間の欲望を読み解いていく本です。
時代背景や画家の意図などが、とっても簡潔に書いてあるので、さらっと読めちゃいます。
どうしてそのモデルは、こんな風に絵に描かれたのか、それを追っていく本です。
18のストーリーが簡潔にまとまっているので、読みやすいし、面白いです。
表紙に描かれている女性は、画家と一種の共犯関係にありました。それが何なのかは是非読んでみてください!
「怖い絵展」で公開されていた絵を解説した本です。
モッサという画家が描いた「ロリコンチックな少女×殺戮」な絵は、昔の画家なのに今っぽくてビックリすること間違いなしです。
印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書)
印象派といえば、何も知らなくても何も考えなくても楽しめる絵の代名詞ですが、いやいやその絵が描かれたときの社会の状況や、画家の立場などその絵のバックグラウンドを知っていた方が絵画鑑賞に深みが増して面白いよね、という本です。
その名の通り、「はじめて」ルーヴルに行くなら絶対に読んだほうがルーヴル美術館を楽しめること間違いなしな1冊です。
ルーヴル美術館は日本語の音声ガイドも充実していますが、ひとつひとつそれを聞くには時間も充電も(笑)足りなくなるので、この本で有名どころを予習していくのがおすすめです。
世界のどこかで本当にあった(かも?)世にも奇妙な21の物語を楽しむことができます。
ハーメルンの笛吹き男の話って、作り話だと思っていたのですが、本当に子供が約130人集団失踪していたっていうのにはびっくり。
なぜこれほどの数の子供が急に消えたのかいまだに謎なんだとか…。
こういう切り口の本って面白いですよね〜!
画家の恋や愛から生まれた26の名作を、多数の絵と、簡潔な解説で紹介しています。
額縁についての本なので、マニアックですがとっても面白かったです。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、世界の美術館でも珍しく、「元々付いていた額縁をなるべく使う」スタイルの美術館です。
そんなロンドン・ナショナル・ギャラリーの学芸員さんの本なので、出てくる絵はそこの美術館の絵のみです。
ただ、内容がとってもあっさりしていて30分くらいで読めてしまうので、もっと分厚い本を作ってほしいです。
情報量が少ないのが残念。
イラストも多く、解説もわかりやすくて、なによりおしゃれ。センス!
西洋美術史の大まかな流れがわかる1冊です。
情報量がすごい!
ブリューゲルの絵って、知識なしで見ても絵自体が面白いのですが、何が描かれているのかわかるともっと面白いです。
この本では、代表作《ネーデルラントの諺》の諺を全て解説してあったりと、分厚い本ではないのに、内容がとにかく充実しています。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 1 ヴィーナス 豊饒なる愛と美の女神 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
大型本の画集です。
絵画に描かれたヴィーナスだけを集めた1冊です。
写真がキレイで、絵によっては細かな解説が付いています。
同じヴィーナスを描いているのに、画家によって表現の仕方が全然違うので、見比べるのも楽しかったです。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 2 肖像画 姿とこころ (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
肖像画バージョンです。
ジョジョの荒木先生のコラムも読めます。
荒木先生が一番好きな画家は誰なのか、気になる方は是非チェックしてみてください。(笑)
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 3 風景画 自然との対話と共感 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
風景画バージョンです。
原田マハさんのコラムも読めます。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 4 宗教画 聖なるものへの祈り (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
宗教画バージョンです。
この本の最後に載っていたスルバランの《聖女エリゼベト》がどう見ても白雪姫のコスプレをしている人にしか見えないので、是非、確認してみてください。(笑)
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 5 ヌード かぐわしき夢
ヌード画バージョンです。
この巻の解説は中野京子さんが書いているので、(他の巻の小難しくて頭に入ってこない説明とは違って)とてもわかりやすいのはもちろん、読んでて面白かったです。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 6 静物画 静かな物への愛着 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
静物画バージョンです。
静物画には付き物の虫…!
私が大の虫嫌いということもあり、結構厳しかったなぁ…と思うくらいにはリアルなので覚悟してページをめくってください。(笑)
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 7 風俗画 日常へのまなざし (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
風俗画バージョンです。
日常生活の様々な場面を描いた作品が集まっているので、見応えがあって楽しかったです。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 8 歴史画 人間のものがたり (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
歴史画バージョンです。
印象派が登場するまで、西洋絵画に描かれているジャンルによって格付けされていました。
その最高位が「歴史画」です。
なぜ歴史画が最高位なのかは、是非読んで見て確かめてみてください。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 9 神話と物語 創造の玉手箱 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
神話と物語画バージョンです。
ストーリー性のある絵画は読み解く面白さがあって楽しいですよね〜!
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 10 象徴と寓意 見えないもののメッセージ (ART GALLERYテーマで見る世界の名画 10)
アートギャラリーシリーズ最後は象徴と寓意画です。
象徴や寓意にもパターンがあるので、それを知ると絵画鑑賞がぐっと楽しくなります。
巨匠に学ぶ構図の基本―名画はなぜ名画なのか? (リトルキュレーターシリーズ)
このシリーズはどの本も読みやすくてとってもオススメです。
ただ、この本は「構図」と言いつつ、構図以外の内容も多く(色を変えてみたら〜等)、構図について詳しく知りたい人向けではありません。
表紙が可愛くてジャケ買いした1冊です。
中も雑誌みたいな感じでとてもオシャレで、パラパラ見ているだけでも楽しいです。
その美術館にカフェやロッカーなどがあるのかも書いてあるので便利。
ミュージアムショップでどんなものが売っているのかや、周辺のカフェ情報なども載っています。
文字を読みたく無いけど、美術史の流れが知りたいという人向けの、かなり大雑把にまとまった本です。
視覚に訴えかけてくる系の本で、美術の本の中でも斬新だなって思いました。
このモチーフが絵の中に描かれていたら、こんな意味があるよ、というのがまとまっています。
とてもわかりやすいのでオススメです。
なぜ日本では印象派が人気なのか、印象派の何がそんなにすごいのかを読み解いていく本です。
マネ、モネ、ルノワール、ドガ 、モリゾ、カサットを取り上げています。
読みやすいのでオススメです!
この本のコンセプト面白いな〜って思ったのは、有名な画家が、有名な画家の絵をどう見たのか、まさしく「巨匠に教わる絵画の見かた」が書いてあるところです。
なので、画家についての説明はそこまで詳しくありません。
でも、その画家の絵を、他の画家がどう解釈してどう評価したのかを知ることができて、面白かったです。
巨匠の技法(油彩)を再現して、こう描くんだよ〜っと教えてくれる本です。
美大や絵画教室に通っている人からしたら、素人向けすぎるのかもしれませんが、素人的には本当に良かったです。
《モナ・リザ》で使われているスフマートという技法、「スフマート」という言葉はよく聞くけど、どう描くのかなんて全く知らなかったので、「へぇ〜」って思いました。(笑)
ゴッホ―はたしてゴッホは感情のまま筆を動かしたのか (巨匠の手シリーズ)
これも上の2冊と似たような感じで、ゴッホの絵を模写することによって、ゴッホがどうやって絵を描いていたのかを考察していくという本です。
もちろんこの本が解説している通りにゴッホが描いていたかというと、よくわかりませんが(笑)、個人的には面白いなぁって思いました。
名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?
西洋美術の歴史の流れがとてもわかりやすくまとまっていて読みやすく、理解しやすかったです。
「うわぁ〜きれい!」っていう鑑賞でもいいけど、知識あった方が楽しくない?
じゃあその知識って何なの?っていうのを簡単にまとめたのがこの本です。
「いい絵には法則性がある」という前提のもと書かれている本なので、誘導っぽさが結構あります。
賛否両論はあるとは思いますが、「ひとつの見方」として知るという意味では興味深い内容で面白かったです。
ただ、この本の内容を自分で他の絵に応用できるかというと、複雑すぎて…(笑)
教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」
この手の本って、読んだ時間が無駄だったなぁ…って思うことが多いのですが(笑)、この本は数学者とダ・ヴィンチの交流や、寺田倉庫は免税で美術品などの海外取引に使われていることなど「へぇ〜」って思うことが多く、面白かったです。
メディアで取り上げられていたりレビューも良いのでちょっと期待しすぎた感。
題名の通り、13歳が読むのであれば、とっても良い本だと思います。
「図工は好きだったのに、美術になったらなんか苦手になった」という人はこの本を読むことで、アートの楽しみ方がわかるようになるかも。
この本の内容は、私が1番好きな本として最初に紹介した『観察力を磨く 名画読解』に近い内容で、簡単にいうと「もっと観察しよ?」という話です。
ただ、「花職人」とルネサンスの画家を下に見る感じには「えっ…」って思ったり、やっぱり宗教画や寓意画など「知識」がないとそんなに楽しめない絵もたくさんあるので、まぁ、ひとつの「ものの見方」を知るという意味では読む価値がある人にはあります。(笑)
これ良い本なのにタイトルに語弊ありすぎて笑う。
タイトル見て「アートセラピーの本?珍しいなぁ」と思ったら、全く違いました。違うんかい。
ゴッホとゴーギャン、ミケランジェロとパトロンだった教皇、モネやカサットと画商の関係性などを「プライマリーソース(日記や自伝などの情報源)」を引用して紹介している面白い本です。
ただし、本の中でよく引用されていたヴァザーリーの著述は、半分本当で半分嘘として有名なので、さも本当のことのように書くのはどうなんだろ…とは思いました。
これ、日本語への翻訳が死ぬほど下手すぎて、翻訳者ってこの程度でも翻訳者になれるの?ってくらいひどいのですが(笑)、画集としてはとてもおすすめできる1冊です。
というのも、他の本では見かけないような絵が多数掲載されていて、画集としてかなり楽しめます。(でもサイズが小さいので少し物足りなさもあったり…)
576ページあります!まさしく図鑑!
こういう分厚い大型の本って、小難しい感じで読みにくいものも多いのですが、これは比較的わかりやすくて読み物として面白かったです。
さらに、西洋だけでなく日本やアフリカなど他の地域の美術についても解説が載っています。(珍しい)
ただしその分、他の大型本と比べてアーティストや作品の紹介数が少ないようにも感じました。
小学生くらいの子向けの本ですが、大人が読んでも楽しい1冊です。
だまし絵や錯覚の技法は、絵画の中でも様々な形で登場するので、知っていると鑑賞の幅が広がります。
大型本です。
画家66人の作品(代表作とは限らない)を細かく紹介している本で、私はこういう仕様の本が好きなので面白かったのですが、翻訳あるあるでちょっと堅苦しいというか人によって読みにくいなと感じるかもしれません。
写真家ソール・ライターの写真集です。
サイズがもっと大きければ星5でした。
レトロな色味と斬新な構図がとってもおしゃれです。
モネの庭や家の見取り図がついていて面白かったです。
庭に植えられていた花の品種や、壁や家具が黄色のダイニングルームの写真、美食家モネのレシピなど盛りだくさんでした。(ただ、レシピ本だと思って買うほどレシピは載っていません。21点掲載。)
モネがどんな生活をしていたのか、ちょっとだけ覗けたような気がします。
クレーがこんなに食いしん坊な画家だったなんて!笑
クレーは中々絵が売れなかったため、奥さんが稼いで、クレーは家事育児をこなす主夫だったため、レシピが多数残っています。
レシピだけでなく、クレーについてもよく知ることができるとてもいい本です。
美食家ロートレックのレシピを再現しています!全部美味しそう。
レシピだけでなく、ロートレックの人生、代表作、実家のお城の写真などがコンパクトにこの1冊にまとまっています。
1日1枚の風景画を紹介している本で、どの絵も本当に素敵でした。
モネやルノワールなど有名な画家の絵だけでなく、あまり知られていないようなロシア画家の作品も多数収録されていました。
パステルカラーなブックデザインが可愛くて、ちょっとしたプレゼントにもオススメです。
『鳥獣戯画』に少し興味があるけど、長ったらしい解説書は読みたくないな〜手っ取り早くわかるのないかな〜という人におすすめの本です。
子供向けの本なので(大人が読んでも面白い)、難しい用語は一切なく、けれども一通りの知識は得ることができます。
128ページというとてもコンパクトにわかりやすく『鳥獣戯画』をまとめている1冊です。
元々「芸術新潮」の特集として載っていたものに少しだけ内容を追加して本にしているので、あっという間に読めちゃいます。
奇人変人天才を演じていたダリの素顔を覗くことができるとても面白い本でした。
題名の通り、ダリゆかりの場所を著者が旅をし、本当のダリはどんな人物だったのかを追っていくという内容です。
写真が全部カラーだったら最高なのになぁ〜…。
モネについて知りたいな〜という人に、まず最初の1冊としておすすめしたい本です。
100ページもないのでさらっと読めちゃうのに、情報量が多く、でも絵多めで簡単にまとめてあるのでとてもわかりやすく、センスいいなぁ〜って思いました。
この「〜への招待」シリーズは、ページ数が少ない割に内容が充実していて、それなのに情報量が多すぎないので読みやすくておすすめです。
ゴッホのひまわりは知ってるけど他はよくわからないな〜という初心者向けの1冊です。
絵の中に登場する小道具の説明や、ルノワールの絵はどれだけ価格が高騰したのかなど、興味深いトピック盛り沢山でおすすめです。
こちらも抜群に読みやすくて初心者向けなのですが、個人的には絵だけ載せて最後に絵の解説をまとめて載せるのではなくて、絵の下に載せてほしかったな…というところ…。(解説よりもまずは自分の目でみようということなのだとは思いますが)
絵のポイント解説がとてもわかりやすく、フェルメールがどういう画家なのか、どんな絵があるのかを知りたい方におすすめです。
作品の大きさの比較や、有名なフェルメール贋作事件のメーヘレン事件についての解説もあり、この薄さでこの内容量とわかりやすさはすばらしい…。
名画は普通の絵とどこが違うのか、どうしてこの絵は有名なのか、何がすごいのかを簡単に解説している本です。
西洋絵画だけでなく、日本画の解説もあります。
『イメージを読む』と内容が一部重複しますが、同じように絵の読み方を教えてくれる本です。
若桑みどりさんの本はどれも面白いのですが、掲載している写真の質がなぜかかなり悪いのが少し残念…。昔の本だからでしょうか…?
内容は今読んでも全く古臭くないのもすごい。
イメージの歴史であり、ジェンダー論について書いてある本です。
男尊女卑の世界で、なぜイメージ像に使われるのは女性が多いのか、どうして男性ではないのか、ということを解説した本で、とても面白かったです。
どうして外に置いてある彫刻に「女性」が多いのかなど、確かにな〜なんて思ったりしました。
イコノロジーといえばパノフスキーというくらい有名な本です。
絵を本格的に学びたい人は一度は読むべき本だと思います。面白いのですが、読者側にある程度の知識を要求してくる系なので初心者向けではないかも。
フリーダ・カーロの日記ー新たなまなざしー
病気や事故の後遺症、愛する夫の浮気、痛みや苦悩を力に変え、すばらしい作品を生み出した彼女の人生最後の10年間の日記が載っています。
日記とはいっても具体的な出来事について書いているわけではなく、大部分が絵、そして詩のような文章が綴られています。
前半は彼女の日記のカラー印刷、後半に日記の翻訳と解説が載っています。
★★★☆☆:面白いヨ
『へんないきもの』と『怖い絵』が合体した作品です。
早川いくおさんの書く文章が面白くて笑えます。
軽めな感じでとっても読みやすくておすすめです。
蟹座がどうして蟹座になれたのかという話が、あまりにもシュールすぎて個人的にツボでした。
2017年に開催された「怖い絵展」の解説本的なものです。
薄くて読みやすいです!
学芸員の方が、中野京子さんのいう「怖い」の概念を、海外の美術館の人に伝えるのが難しかったという話、確かになぁって思いました。
絵画30点に描かれた当時の男性ファッションの流行と、男の美への執念について解説しています。
1つの絵についての解説が短いので、サクサク読めちゃいます。
24人の人々を、40作品で「美しいとは何か」考えていく本です。
こちらもひとつひとつが短くて読みやすかったです。
ただ、絵の解説というよりも、描かれている人物を解説している本です。
NHKで放送されていた『迷宮美術館』をまとめた本です!
いろんな画家や絵の小ネタを、絵多めの2ページくらいで簡単にまとめているので、「へぇ〜」って思いながら、雑誌を読んでいる感じで、気軽に読めます。
ミレーの《晩鐘》を国同士で奪い合う話とか面白かったです。
《ミロのヴィーナス》のスリーサイズを測ってみた!なんていうコーナーがあって引きました…(笑)
ホルバインが、国王のために、花嫁候補のアンをものすごく美化して描いて、
それを見せて、美人だと思い込んで結婚したら、その肖像画とはかけ離れた容姿で、「うわわわ〜!」って困るエピソード、笑う。
遠近法が苦手なルソーが、花瓶に活けられた花を全て正面から描いたって話が面白かったです。ルソーだなぁ。
絵画の中に登場する、花や木や果実40種類ほどの意味や象徴性を読み解いた一冊です。
初心者向けではないかな〜、絵にある程度興味がある人向けです。
絵画の中に登場する植物の意味をまとめた本ってあまりないので、貴重〜!
まず言いたいのは、初心者向けではありません。
教科書的な解説なので、ある程度知識が無いと難しく感じるかと。
ただ、「ゴシックってなんだっけ〜?」「北方ルネサンスね、聞いたことはあるけどなんだけ…」みたいなときに、パッと調べられるので、個人的には好きです。
広辞苑とかハリーポッターの本並に厚いですが、図が多いので、意外とすらすらっと読めちゃいました。
ブリューゲルの《子供の遊戯》という作品に出てくる多種多様な子供たちの遊びを詳しく解説しています。
当時本当にあった遊びを知ることができて楽しかったのです!完全にオタク向けです。(笑顔)
娯楽本です。(笑)
西洋絵画って、いろんな制約から顔が変になっちゃったり、表紙のルソーみたいに真面目に描いているのに変になっちゃったりと、へんな絵ってものすごくたくさんあります。
そんなへんな絵を紹介している楽しい本です。
個人的にはとても興味深くて面白かった一冊です。
描かれた絵から、この人はこんな病気だったのでは?とか、力を抜いたときの手を解剖学的にも的確に描いていることがわかるとか、かなりマニアックな話が多く楽しかったです。
「毎日1作品を鑑賞」というコンセプトがとっても素敵。
絵や画家についてのコラムを読むことができるのですが、文字が小さい…。
「物語画」をあまり知らない人なら、「こんな話もあるんだ〜」と楽しめるかも。
物語によってはグロテスクな絵もあるので、毎日夜寝る前に1ページ読もう〜!というのはおすすめしません。笑
性的なニュアンスのある絵や、危険な香りのする作品を、当時の社会状況や背景にあるストーリーから読み解いていく本です。
結構露骨な絵もあるので、電車など人前で読むのには勇気が必要かも…。
世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養
ビジネス書好きが好きそうな美術の本です。
1つの絵に対して1ページくらいの解説ですが、絵の解説というよりも、時代背景を解説している本です。
印象派の7人の画家のショートストーリーが楽しめます。
原田マハさんの小説が好きな方は楽しめると思います。
もっと知りたいマグリット 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
このシリーズ、薄くて(今回は79ページ)広く浅くその画家を紹介してくれるので、入門書としてはとってもおすすめです!
気になる画家がいれば、このシリーズで探してみるといいかも。
レンピッカの生涯と作品が簡単にまとまった1冊です。
この本自体、1〜2時間で読み終わるので何が10時間なのかよくわからなかったのですが、面白い本だな〜と思いました。
この本で西洋美術史を学ぶというよりも、どこに注目して何を勉強すれば良いのか教えてくれる本って感じなので、これで大学4年間の西洋美術史が学べるわけではありません。(笑)
それと何箇所か絵の解説に引っかかる部分があり、そんな説あるの…と思ったりも…。
360ページある大型本で、181人の画家の紹介が載っています。(が、大きく取り上げているのは一部の画家のみで、他は文字での紹介です)
画家の伝記を書いたことで有名なヴァザーリの本を現代版にパワーアップして作りました!と書いてあるように、
画家の自画像が大きく1ページに載っていてその横に画家のエピソードや作品の解説が簡単に載っています。
バンクシー公式の画集です。
見応えがあって面白いのですが、説明がほぼ無いので、この本で作品を楽しんだら、是非バンクシーのスキャンダラスなパフォーマンスを調べてみてください!(最高に面白いです)
ギリシャ神話に登場するキャラクターを広く浅く紹介している本です。
ハリーポッターやアリエルなど、みんなが知っているものの元ネタを紹介してくれていたりするので面白いです。
ただ、翻訳が微妙なのか、文章が若干わかりにくいところがありました。
前置きが長すぎて30ページくらい飛ばしてから読みました…(笑)
いかにもなまどろっこしいビジネス書でした。
「絵を見るってどう見たらいいの?」という人に、「こう見たらいいよ!」というフレームを提供している本です。
ではそのフレームは何かというと、その作品が制作された年代の時代背景や、画家の生涯について調べましょうという、言ってしまえば当たり前な内容で、そもそも絵が好きな人は言われなくても調べているよなぁ…と思ったり。
大多数の人はそんな面倒臭いことがしたくないと思うので、そんな方には、時代背景と画家についてわかりやすく面白く説明している中野京子さんの『怖い絵』シリーズをオススメします。
ゴリゴリのビジネス書だな〜と思ったのは、追加コンテンツ(本ではチラッとしか紹介しなかった作品の解説)とフレームワークのダウンロード(無料)するには、会員登録が必要で、メールアドレスを集めているのか…と微妙な気持ちに…。
マンガとついていますが、漫画よりも文章の方が多いです。
有名な作品を簡潔にまとめているので、初心者にオススメの1冊です。
個人的には、途中に挟まる「奇妙な主題の絵画展」というコーナーがとても面白かったです。
日本の洋画家16人をすごく簡潔に紹介している本で、とっても読みやすかったです。
個人的な好みが西洋画家で、日本の洋画家については数人知っている程度だったため、どんな画家がいるのか知れてよかったのですが、私のような超初心者以外が読んでも物足りないだろうなぁとは思いました。
もっと知りたい鳥獣戯画 (アート・ビギナーズ・コレクション)
「もっと知りたい」シリーズは、広く浅くまんべんなく解説してくれるので、おすすめではあるのですが、ちょっと面白味がないというか教科書的な感じなので、もっとくだけたわかりやすい解説がいい人は、上ですでに紹介した本の方がオススメです。
「鳥獣戯画」と題名に付いているので、「鳥獣戯画」の解説本かと思いきや、「鳥獣戯画みたいに動物が生き生きとしている絵」の紹介が大部分を占めています。
それはそれで面白いのですが、「鳥獣戯画」について詳しく知りたい人は別の本をおすすめします。
100人のアーティストとその関係者の手紙を読むことができます。
そのアーティストのことを知っていないと読んでもそんなに面白くないと思うので、ある程度知識はある人向けです。
彼らがどんなことを気にしていたのか、どんなことに悩んでいたのかなど、その姿を垣間見ることができます。
良くも悪くもとてもライトなので読みやすいです。
ただ、絵の解説よりも著者の自分語りの方が充実しているので(笑)、エッセイだと思って読んだ方がいいのと、個人的に「あ〜〜〜こんなおじさん近くにいたらやだな〜〜〜」というのが感想です。
ゴッホ自体は、食に無頓着だったので、実際にゴッホが食べていた料理を再現しているわけではなく、ゴッホゆかりの地のレシピが載っています。
ゴッホはよく住む場所を変えていたので、それらの場所の写真も多数掲載されています。
クレーやゴッホ、ゴーギャンにモネにセザンヌにフェルメールなど、様々な画家の食卓を、作品や日記、書簡から導き出し、メニューを再現した本です。
必ずしも画家が食べていたとは断定できないけれども、こういう切り口の本ってすごく楽しくて大好きです!
セザンヌが食べていた料理のレシピというよりも、食べていたであろう料理を再現した本です。
セザンヌゆかりの地の写真なども載っていて、雑誌の連載を読んでいるような感じでした。
この食卓シリーズが大好きなのですが、画家によって充実度に差があり、セザンヌは内容が薄く感じました。
こちらも上のセザンヌと同じような感じで、食べていたであろう料理のレシピが掲載されています。
フェルメールの生きた時代、その場所でどんな料理が食べられていたのかを知ることができるのはとても面白いのですが、想像なのでやっぱり押しが弱いというか…。
このしぐさはこんな意味があるというのを簡単に解説している本で、面白いのですが、少し物足りないというか惜しい感じがしました…。
そこまで珍しいポーズがあるわけでもなく、この本を読まなくても、西洋人でなくても、そのポーズならそういう意味だと推測できるよな…なんて思ったり。
暗号【アトリビュート】で読み解く名画 美術鑑賞がグッと楽しくなる!
西洋絵画には「この持ち物を持っていたらこの人」「これが描かれていたらこの場面」というある一定の決まりがあります。
その中から有名なものを約80個紹介していますが、詰め込みすぎた感があり、ひとつひとつの説明はとても簡易的なので、詳しく知りたい人は自分で調べる必要があるかも。
絵は高価なものなので、経済の動きともとても関係があります。
名画を鑑賞するには時代背景を知っていた方がいいとはわかっているけど、世界史の勉強をしたいとは思わないな〜という人にオススメのとてもわかりやすくて読みやすい本です。
フェルメール作品の簡単な解説が載っている本で、わかりやすいとは思いますが、星4のところで紹介した《フェルメールへの招待》の方が若干詳しくて読みやすく感じました。
2冊ともほとんど同じような内容構成なので、どちらか読めば十分だと思います。
タイトルを見てわかるように、なにか知識を得るというよりも、美術オタクの妄想話を楽しく聞く本です。
個人的にヤマザキマリさんのテンションが大好きなのでとっても楽しみました。
マリさんの好きな画家ベスト10中4位までアントネロ・ダ・メッシーナなのも笑う。圧がすごい。笑
★★☆☆☆:可もなく不可もなく、普通
第3弾は、日本の美術館で見ることが出来る絵の紹介が多めでした。
なので日本画が多いです。
仙崖が「○△□」で宇宙を表現したっていうのが、江戸時代なのに現代っぽいユーモアがあって良きでした。
クイズ迷宮美術館―アートエンターテインメント《スペシャル版》
シリーズ1〜5の総集編っぽい感じでした。
こちらは、絵少なめ文字多めの総集編ぽい感じでした。
文字多めとは言っても、とても読みやすいので、1〜5巻読むのはちょっと…っていう人にはオススメです!
めちゃくちゃ簡潔。良くも悪くも簡潔って感じでした。
初心者だと、説明文短すぎて逆に頭に入ってこない感じで、知識がそれなりにある人だと、物足りなく感じると思います…。
なんといっても本のタイトルがいいですよね。
ビジネスエリートとかエグゼクティブとかいわれると、なんかちょっと読みたくなりません?
普段美術に興味のない人にも求心力があって、目の付けどころ的には成功しているとは思うのですが、これを読んでも「世界のビジネスエリートが身につける教養」は身につきません。
ビジネス本っぽい堅苦しい書き方&世界史や西洋美術史に「ある程度」詳しい人でないと内容が難しい気がしました。初心者向けではありません。
それに著者の主張でいくと、日本人ならまずは日本の美術を学び、その上で西洋などの美術にも目を向けるって流れになるのでは??
さらにエグゼクティブな人々が作品に対して鋭い質問をできるのは、美術史を理解しているからだ的なことが書いてありましたが、
そもそも上の立場になれる人たちの観察力が鋭いだけなのでは…?(もちろん知識もあるとは思いますが)
ゴッホ原寸美術館 100% Van Gogh! (100% ART MUSEUM)
絵の一部を原寸大にクローズアップして見ることができるのですが、毎日Google Arts & Cultureを見ている身としては、特に感動もなく、「ふ〜ん」って感じでした。
なんならGoogle Arts & Cultureの方が綺麗だし、もっと拡大できるし…(しかも無料)
「一部分だけでも原寸大で見たい!」って人にはおすすめです。
万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが書き残した手稿から、現代社会に生きる人々にも使える知恵を教えます!!!という本なのですが、読む前から怪しさがすごい…(アマゾンのレビューの評価が高すぎるのもなんだかなぁ…笑)
手稿をわかりやすく解説しているのかも謎で、それは著者の拡大解釈では??とか、それ関係ある??言いたいだけじゃない??
…と思う部分も多々ありましたが、どんな手稿があるのかなど、ざっくり知ることができた点はよかったです。
(昔の)恋愛コラム調の書き方なので、それが苦手な方は厳しいかもしれませんが、読みやすいです。
画家のミューズは、どうして画家のミューズになれたのか?
彼女たちはどんな人物だったのかを考察しています。
雑誌です。
内容はありきたりな感じで可もなく不可もなく…。
ターゲット層がビジネスマンっぽい感じのちょっと堅苦しい文の書き方だなぁと思いました。
短いコラムを集めた1冊です。
絵画の話…というよりも、題名の通り世界史のちょっとした小ネタ集です。
暇つぶしに読むには楽しい1冊ですが、中野京子さんの他の本ほどぐっとくるものはありませんでした。
異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む (NHK出版新書)
中野京子さんの本は面白いのですが、ちょっとこの本はこれまでの内容と重複が多いのでは?と思ったり…。
ネタ不足なんでしょうかね…期待しすぎた分、ちょっとがっかりしました。
プレジデント社から出ていることからわかるようにビジネス書です。
「アート思考」つまり、「問い」を持とうという話が書いてあり、面白いのですが、ちょっとまわりくどいというか、長ったらしいというか…。
個人的に現代アートに詳しくないので、今どんな人がいて、なにがすごくて、なんで話題になっているのかの解説が良かったです。
これ本当に良さそうな雰囲気を醸し出している本だったのですが、あんまりでした〜残念〜!
まず、西洋絵画のヒエラルキーで2番目に「風俗画」と大々的に書いてありましたが、「肖像画」の間違いでは…?などモヤモヤしたり…そんな説あるんでしょうか。
この小さな本にしては絵がたくさん載っていてすごいなと思いつつ、詰め込みすぎてかえって見づらかったり、文字が小さかったり、色ががちゃがちゃしていて…
なんかとっても読みにくい本でした。
あの道路みたいな見せ方も本当にわかりにくいし、知りたい!と思った絵の名前が巻末にもどこにも載っていなくて謎のままだったり……星1でもいいかも。
本のサイズはそこまで大きくありませんが、416ページと厚みがあって、辞書みたいな本です。
これは…あまりおすすめしません。
似たような本ならたくさんあるので、あえてこの本を読む必要はないかな〜と思いました。
650人以上の美術家を紹介しているのですが、ほぼ文字で絵が少なく(そのわりに説明も浅い)、微妙な作りでした。
吉野建シェフが監訳した、美食家モネのレシピ本です。
序文がジョエル・ロブションなことにテンションが上がりつつ、肝心のレシピは難しそうで作る気にもなりませんでしたが、見る分には、こんなもの食べてたんだなぁ〜と興味深かったです。
なぜウサギとカエルは相撲をとっているのか?など、どうしてこの場面をあえて描いたのかを読み解いていく本です。
なのですが、ちょっと…トンデモ説というか…もうそれは著者の妄想では…?と思えてきたりもして、個人的にはあまりハマりませんでした。
コンパクトで見やすくまとまっていますが、肝心の色名とイメージ写真が合っておらず(雰囲気を似せているだけでその色が使われているものを写しているわけではない)、ただのおしゃれ写真集のようにも見えました…。
マティスブルーや、ゴッホが愛用していたクロームイエローなど絵画にまつわる色が登場します。
小学生向けの本ですが、大人が読んでも楽しめる1冊です。
画家はダリとピカソが登場します。(他にはシャネルやエジソンなどなど…)
「失敗」という言葉の定義が難しいので、細かいことが気になる人は読んでも面白くないかもしれません。
完全に娯楽本で、名画は笑いの道具として使用しているだけなので、この本を読んで何か得るものはありませんが、笑えます。
美術に興味があって読むというよりも、興味のない人が笑いを通して名画に親しみを持ち、さらに興味を持つきっかけになればいいなという1冊です。
第2弾ですが、第1弾より面白さはパワーダウン…。
原田マハさんの本なので、とっても読みやすいのですが、内容は薄いです…。
小説『たゆたえども沈まず』を読んだ後のサブ本といったところでしょうか…。
題名の通りゴッホの最後の3年間をマンガにした本で、本を読むのがダルいけどゴッホの人生に興味のある人にはオススメです。
これがアムステルダム・ゴッホ 美術館が監修だなんて(悪い意味で)信じられないのですが、内容が史実とは若干違うので注意が必要です。
★☆☆☆☆:う〜〜む
これを読むなら、下の新しいバージョンをおすすめします。
上の本に、加筆・修正を行った新版がこちらです。
小学生向けの本なので、小学生が読んだら面白いのかもしれませんが、大人が読んでも特に…です。
個人的には小学生向けの割に、言い回しも難しい気がしました…。
期待しすぎたせいか、ちょっとガッカリしてしまいました…。
絵画の中に登場する植物とその意味を知りたかったのですが、この本は、本当に「植物」のことしか解説していません。
絵の中に登場する花の種類は…この木は…みたいな感じです。
さらに、ばんばん特定していくならまだしも、結局この植物は何かよくわかりませんね…みたいな感じで、えっ…ってなりました。
モナリザの秘密 目からウロコの鑑賞術26章 (リトルキュレーターシリーズ)
視覚デザイン研究所の本は本当にわかりやすくて好きなのですが、これはどうしても受け付けませんでした。
というのも、巨匠の作品のここが傑作!という解説は良いとして、「なかなか佳作」という上から目線な評価が無理すぎました。失礼かよ…。
巨匠に学ぶ風景画 傑作の法則―名画の謎を解く20のメソッド (リトルキュレーターシリーズ)
これも上と同じ理由ですね。
「佳作」ってなに?名画でしょ?!?!って喧嘩腰になっちゃう人にはおすすめしません。(私です)
この本は、著者のナカムラクニオさんが巨匠の絵を描いてどんなことに気付いたのかを簡潔にまとめました!という本であって、読者側が何かを学べるわけではありません。
ナカムラクニオさんの絵が好きな方が画集として買うにはとってもオススメな本です。