ポーラ美術館コレクション展の感想と完全ガイド

こんにちは!

富山県美術館で開催中の「ポーラ美術館コレクション展-印象派からエコール・ド・パリ- モネ、ルノワールからピカソ、シャガールまで」に行ってきました。

ポーラ美術館コレクション展-印象派からエコール・ド・パリ- モネ、ルノワールからピカソ、シャガールまで

チケットの価格と入手方法

一般:1,400円(1,200円)、大学生:1,000円(800円)です。

富山県美術館は、三沢厚彦さんのクマの彫刻にちなみ「クマ割」というものがあり、クマの絵柄の入ったものを持っていくと200円割引になります。

詳しくはこちら

検温

入り口であります。

ロッカー

チケットカウンターの近くにあります。

音声ガイド

富山県美術館ではありませんが、巡回先の大阪では、「鬼滅の刃」我妻善逸役の声優・下野 紘さんの音声ガイドを600円で借りることができます。

写真撮影

最初の展示室の作品のみ撮影可能です。

常設展は写真撮影OKです。

混雑

平日に行きましたが混んでいませんでした。

ポーラ美術館コレクション展 構成

第1章 自然と都市―モネ、ルノワールと印象派

第1章のみ写真撮影OKです!

クロード・モネ《散歩》1875年

モネの妻カミーユと息子のジャンを描いた作品です。

解説読まなくても夏!ってわかるくらい夏っぽい雰囲気の絵でした。

クロード・モネ《グランド・ジャット島》1878年

グランド・ジャット島といえば、スーラの絵が有名ですが、モネもこの地を描いていました。

クロード・モネ《睡蓮》1907年

モネといえば「睡蓮」ですね。離れて鑑賞するのがおすすめ。

ピエール・オーギュスト・ルノワール 《アネモネ》1883-1890年

アネモネは、ルノワールのお気に入りの花でした。

ピエール・オーギュスト・ルノワール《裸婦》

ピエール・オーギュスト・ルノワール《ムール貝採り》1888-1889年

10年前に描いた絵をもとに再度描いた作品です。

ピエール・オーギュスト・ルノワール《髪かざり》1888年

当時、ブルジョワ階級の女性が家で過ごす際には、花の髪飾りを着ける習慣がありました。

ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891年

ルノワールの描く少女はアイドル的な可愛さがあります。

カミーユ・ピサロ《エラニーの花咲く梨の木、朝》1886年

アルフレッド・シスレー《サン=マメスのロワン河》1885年

アルフレッド・シスレー《ロワン河畔、朝》1891年

第2章 日常の輝き―セザンヌ、ゴッホとポスト印象派

ポール・セザンヌ《オーヴェール=シュル=オワーズの藁葺きの家》1872-1873年

オーヴェールといえば、ゴッホ最期の地としても有名ですね。

ポール・セザンヌ《4人の水浴の女たち》1877-1878年

ポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》1879-1882年

ポール・ゴーギャン《白いテーブルクロス》1886年

8月15日の聖母マリアの被昇天祭の祝祭日の慣習として、宿屋のために制作し贈った作品です。

フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》1888年

ゴッホの絵にしては珍しく、1枚の中にたくさんの人がいるなぁという印象。

ポール・シニャック《オーセールの橋》1902年

アンリ・エドモン・クロス《森の風景》1906-1907年

ピエール・ボナール《浴槽、ブルーのハーモニー》1917年

ボナールは妻のマルトの入浴シーンを描き続けたのですが、その理由がちょっとホラーなことを知ってから、浴槽シリーズ見るとなんともいえない気持ちに…。

第3章 新しさを求めて―マティス、ピカソと20世紀の画家たち

アンリ・マティス《紫のハーモニー》1923年

アンリ・マティス《襟巻の女》1936年

「色彩の魔術師」と呼ばれるだけあって、マティスの色づかいは最高におしゃれ。

アンリ・マティス《室内:2人の音楽家》

ラウル・デュフィ《パリ》1937年

ちなみにデュフィも「色彩の魔術師」と呼ばれています…(笑)

ラウル・デュフィ《五重奏》1948年頃

パブロ・ピカソ《花売り》1937年

友人の詩人ポール・エリュアールの妻ヌッシュがモデルです。

ちなみにエリュアールの最初の妻ガラは、彼と別れてダリと結婚しています。

第4章 芸術の都―ユトリロ、シャガールとエコール・ド・パリ

モーリス・ユトリロ《ラパン・アジル》1911年

生歌とお酒が楽しめる「ラパン・アジル」という芸術家たちがよく集まっていた店を描いた作品で、お店は現在も営業しています。

モーリス・ユトリロ《ラ・ベル・ガブリエル》1912年

左側の人物が壁に「正面にあるのは、私の人生の最良の思い出だ。モーリス・ユトリロ 1912年10月」と落書きしています。つまり画家自身です。

アメデオ・モディリアーニ《婦人像(C.D.夫人)》1916年頃

モディリアーニといえば瞳のない目が有名ですが、このように瞳を描いている絵もあります。

マリー・ローランサン《女優たち》1927年頃

ローランサンはバイセクシュアルだったこともあり、女性同士の恋を感じさせる作品も制作しています。

キスリング《ファルコネッティ嬢》1927年

大コケした映画の主演女優の肖像画です。

キスリング《花》1929年

マルク・シャガール《私と村》1923-1924年頃

緑色の顔の男はシャガール自身だそう。

ミュージアムショップ

 

図録やポストカード、お菓子や紅茶、輸入美術グッズ、関連書籍などが購入できます。

上のルノワールの可愛い缶の中にはアーモンドドラジェというフランスのお菓子が入っています。

カフェ&レストラン

 

レストラン「BiBiBi & JURULi(ビビビとジュルリ)」、カフェ「Swallow Cafe(スワロウ カフェ)」があります。

今回は、「アート×イート」で楽しいメニューがたくさんなビビビとジュルリに行きました!

 

景色がすごく良い〜!!!

環水公園が見えます。

ちなみに川を挟んだ向こう側に「世界一美しいスタバ」として有名な富山環水公園店があります。

窓際座りたい人は予約必須です。

富山の旬の彩り“コンポジション”プレート(1800円税込)

内容は季節によって変動するそう。

カンディンスキーの「コンポジション」をイメージしたメニューです。

 

自由に並べかえて自分ならではの「コンポジション」を楽しむことができます。

3種のトマトソースの“ポップアート”パスタ(1680円)

アンディ・ウォーホルの《キャンベル・スープ》をイメージしたメニューです。

私はこれを食べたのですが、どのソースもおいしくって、なによりも付け合わせのいもがすごく甘くておいしかったです。

オノマトペサンデー(750円)とオノマトペプリン(550円)

オノマトペ(擬音語・擬態語)をテーマにしたスイーツたち。かわいい。

いろんな味と食感が楽しめるサンデーも、まさしく純喫茶のプリン(ほろ苦カラメルと固めプリン)もどちらもおいしかったです。

ポーラ美術館コレクション展 概要

会期:2021年4 月24日(土)~6月27日(日)
会場:富山県美術館
住所:〒930-0806 富山県富山市木場町3-20
TEL:076-431-2711
開館時間:9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週水曜日、5月6日(木)
※4月29日(木・祝)から5月5日(水・祝)は無休
入館料: 一般:1,400円(1,200円)、大学生:1,000円(800円)、一般前売り:1,200円