エゴン・シーレ展の感想と完全ガイド!

こんにちは!

上野の東京都美術館で開催中の「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」に行ってきました。

エゴン・シーレ展

30年ぶりのシーレ展です!!

日本の美術館や展覧会ではなかなかまとまった量で見ることのないシーレの作品がなんと50点、クリムトやココシュカなど他の画家たちの作品とあわせて約120点を見ることができます。

チケットの価格と入手方法

事前予約制です。

一般 2,200円、大学生 1,300円、高校生以下無料です。

詳しくはこちら

ロッカー

入り口入って左側にたくさんあります。

音声ガイド

音声ガイドは声優・浦 和希さんです。

料金は650円です。

写真撮影

写真撮影は第9章「風景画」のみOKでした。

撮影OKだった作品の一覧は後ほど。

混雑

展覧会最初の土曜日の朝イチ、9時30分の回で入りました。

約10分前に門が開き、中に入ることができます。

この時点でいつも通り何十人も並んでいました。

展覧会レポで毎回のようにおすすめしていますが、朝イチで展示室に入ったらとにかく人が少ないエリアまで、もしくは目玉作品までノンストップで進むのが快適に鑑賞するコツです。

大体目玉作品は奥の方にあるので、その作品を独り占めして静かにゆっくり鑑賞するのは本当に贅沢で楽しいです。

あと最初の方にある小さい作品もなんとなく見ておくことをおすすめします(2周目戻ってきてから見ようとしても小さい作品の前は本当に人が集まるので)。

今回、1周目ざっと30分で見て回ってきましたが、少し進むとほとんど人がいなくてかなり快適に鑑賞できました。

その後最初に戻ると、信じられないくらいぎゅうぎゅうの人、人、人…でこれではどんなに良い作品であったとしても楽しめないよな〜という感じでした。

エゴン・シーレ展 構成

画家シーレの詳しい解説はこちら↓

ジョジョの元ネタ?強烈なポーズを描いた画家シーレを超解説!

2021.01.27

わずか28年という短い生涯でしたが、そのあまりにも強烈で個性的な絵は、後世の人々を魅了し、ジョジョの荒木先生をも魅了し、様々な影響を与えています。

目玉作品

エゴン・シーレ《ほおずきの実のある自画像》1912年

間違いなく今回の目玉作品はこれでしょう。

ジョジョの荒木先生もこの絵のパロディを漫画に載せてますね。

服がね、イッセイミヤケの服みたいでおしゃれ。

シーレの絵ってどうしてどれもこれもこんなに痛々しいのか。

ゴッホのうねうねした筆跡と同じくらいシーレの絵って特徴的だなぁと思う。

この絵は2つで1つなので、もう1枚の恋人ヴァリの自画像も来たらアツかったな〜!!!並んで見たかった。

エゴン・シーレ《ヴァリの肖像》1912年 ※展覧会には来ていません

エゴン・シーレ《悲しみの女》1912年

ヴァリがこの絵でもモデルです。

後ろにシーレがいるのもなんかウケるな。

シーレの奥さん

エゴン・シーレ《縞模様のドレスを着て座るエーディット・シーレ》1915年

シーレはどうしようもない男で、ヴァリと約4年付き合った後「結婚するなら良家の娘(上の絵のエディット)だよネ」と急に彼女を捨てます。

でもヴァリのことも好きだったシーレは、彼女に「(結婚は違う子をするけど)たまには2人で旅行に行こう!」と呑気な提案をし、拒絶されています。

スタンド使い

エゴン・シーレ《自分を見つめる人II(死と男)》1911年

これ、あまりにも概念がジョジョのスタンドすぎて笑ってしまった。暗いテーマだし笑う絵ではないのだけど。

絵画に興味がなくてもジョジョが好きなら、エゴン・シーレ展は結構楽しいと思う。

撮影OKな作品

第9章の風景画のみ撮影可能です。

全てシーレ作です。

シーレの母親の故郷、クルマウ(現チェコのチェスキー・クルムロフ)を描いた作品です。

人物画と違って風景画はかわいい。

様々なシーレ作品

エゴン・シーレ《装飾的な背景の前に置かれた様式化された花》1908年

シーレの花の絵も、味があって好き。

シーレが描いたゴッホのひまわり?2人の運命的な繋がりとは?

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画像だとわかりにくいけど金と銀が使われていておしゃれ。

クリムトの影響を受けていることがここからもわかります。

エゴン・シーレ《母と子》1912年

怖いんだよなぁ…。顔も雰囲気も…。

筆ではなく指を使って描いているため、探すと指紋があるそう。

エロティックな裸婦像たち

エゴン・シーレ《頭を下げてひざまずく女性》1915年

シーレといえば!な女性像。

ショップにこのクッションが売ってた。あまりにもきわどい。

裸体の展示室は少し薄暗くて、作品が発光しているような展示方法でとっても素敵だった。あとかなりきわどい。笑

師匠クリムトなど他の画家

グスタフ・クリムト《シェーンブルン庭園風景》1916年

クシーレはクリムトに弟子入りし、クリムトは熱意ある後輩を大いに可愛がり、貧しいシーレがモデルを雇う代金を立て替えてあげるなど援助を惜しみませんでした。

コロマン・モーザー《キンセンカ》1909年

リヒャルト・ゲルストル《半裸の自画像》1902-04年

彼は、音楽が大好きで作曲家のアルノルト・シェーンベルクと仲良くなるも、彼の妻と不倫。

最終的に彼女が夫のもとへ帰ってしまうと、これに耐えきれず25歳で自殺してしまいました。

オスカー・ココシュカ《ハーマン・シュヴァルツヴァルト2世》1916年

ココシュカも本当に絵の圧がすごいよね!!!

会場にあったココシュカ作のポスターとか死ぬほど怖くてよかった。

ミュージアムショップ

図録、ポストカード、マスキングテープ、ハンカチ、トートバッグ、マグカップ、クッションなどがありました。

今回図録は限定300部の特装版(内容は同じ、カバーが豪華&額絵5点付き)と通常版がありました。

シーレの絵って全くもってグッズ向きじゃないのによくここまで多種多様なグッズを作ったな…とちょっと感動。さすがグッズ大国、日本。

カフェ&レストラン

1階に「カフェ・アート」(50席)、「レストラン・サロン」(50席)、2階に「レストラン・ミューズ」(200席)があります。

今回は、3つの中では一番リーズナブルなカフェ「カフェ・アート」でハヤシライスを食べました。

ハヤシライスにハズレはまぁあまりないよね、普通においしかったです。

エゴン・シーレ展 概要

会期:2023年1月26日〜4月9日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30〜17:30(金〜20:00) ※入室は閉室の30分前まで
休館日:月