私が今までに読んだ美術の本の中で、最高に最強に面白かった本だけを紹介しています。
面白いアート系の本を探している人の参考になればと思います。
目次
一番好きな本
絵の鑑賞に限らず、普段何も見ていないことに気づかせてくれる1冊
軽く100冊は美術系の本読んでいますが、この本が一番好きです!
良かった!強くおすすめします!星1億!!
さらにいうと、この本は美術について…というよりも、「観察力を磨いて分析力を身につけよう!」っていう内容の本です。
自分が普段、いかに周りを見ているつもりで、見ていないのか思い知らされます。
読んで損はないので、ぜひ手に取ってみてください!
西洋美術史
子供から大人まで本当に楽しめる1冊
さすが小学館の図鑑!図鑑のプロって本当にすごい。どうしたら興味を持って読んでもらえるかを考えて作ってある感じ。大人が読んでもかなり面白いです。
個人的には図鑑のカバーの裏面に載っていた画家のパレット特集が最高でした。画家のパレットだけの画集とかほしい。
ユニークなくくりで画家を紹介
すごく読みやすくて面白いのでおすすめです!
「うまさ」「スタイル」「ワールド」「アイデア」「一本勝負」というユニークなくくりで画家を紹介しています。
スーラの点描を、ラインストーンでデコる人たちに例えているのが、個人的にはツボでした。
初心者向けのとてもわかりやすい本
視覚デザイン研究所の本は、どれを読んでも本当にわかりやすくてオススメです。
難しい言葉が一切使われていないので、初心者向けのとてもわかりやすい本です。
西洋美術史をざっくり解説
西洋絵画に興味あるけど、まず最初の1冊、何読んだらいいかわからないナ〜という人にまずおすすめしたい本です。
ざっくりといろんなことが知れます!
西洋美術史、キリスト教やギリシャ神話の登場人物、時代背景、作品の鑑賞ポイント、どんな画家?など、簡潔にまとまっています。
デザインがオシャレ、楽しく気軽に読める1冊
イラストも多く、解説もわかりやすくて、なによりおしゃれ。センス!
西洋美術史の大まかな流れがわかる1冊です。
美大の授業を受けているような感覚になれる一冊
「西洋絵画の見かた」系の本って無数にありますが、それらとはちょっと違った視点から書かれている、とっても面白い本でした。
美大に通ったことはありませんが、まさしく美大の初級の授業を受けているかのような内容でした。
わかりやすい説明ですが、本当の初心者が読むというよりかは、西洋美術史が何となくでも頭に入っている人向けかな〜とは思います。
ひとつの作品をしっかり鑑賞することで、絵のどこに注目すれば良いのかや、その作品が他の作品にどう影響を与えているのかわかるようになり、初めて見る作品でも、自分の目で鑑賞できるようになるよという本です。
まなざしを磨くことで見えてくるものとは
東京大学教養学部の、西洋絵画の予備知識のない大学1年生向けの講義をもとに書き下ろした本です。
絵を見る面白さに気づかせてくれるとても良い本で、かなりわかりやすいです。
「うわぁ〜きれい!」もいいけど、知識あった方が楽しくない?
西洋美術の歴史の流れがとてもわかりやすくまとまっていて読みやすく、理解しやすかったです。
「うわぁ〜きれい!」っていう鑑賞でもいいけど、知識あった方が楽しくない?
じゃあその知識って何なの?っていうのを簡単にまとめたのがこの本です。
視覚に訴えかけてくる斬新な美術入門書
文字を読みたく無いけど、美術史の流れが知りたいという人向けの、かなり大雑把にまとまった本です。
視覚に訴えかけてくる系の本で、美術の本の中でも斬新だなって思いました。
モチーフの意味を知れば、絵画鑑賞が楽しくなる
このモチーフが絵の中に描かれていたら、こんな意味があるよ、というのがまとまっています。
とてもわかりやすいのでオススメです。
印象派
画家のクセを強調したギャグ漫画
めっっっちゃ笑いました。
マンガなのでさらっと読めちゃいます。
読み物として普通に面白いので、絵について興味はあるけど、本読むのはダルいなぁ〜みたいな人にオススメです。
画家のクセを強調&創作して描いているので、実際の人物像とはまた違うのですが、
「どんな画家がいるのかわからない」「印象派って好きだけどどれも同じに見える」みたいな人が読むと、自分の推しを見つけられるかもしれません。(笑)
絵画のバックグラウンド、知ってた方が面白いよね?
印象派といえば、何も知らなくても何も考えなくても楽しめる絵の代名詞ですが、いやいやその絵が描かれたときの社会の状況や、画家の立場などその絵のバックグラウンドを知っていた方が絵画鑑賞に深みが増して面白いよね、という本です。
なぜ日本では印象派が人気なのか
なぜ日本では印象派が人気なのか、印象派の何がそんなにすごいのかを読み解いていく本です。
マネ、モネ、ルノワール、ドガ 、モリゾ、カサットを取り上げています。
読みやすいのでオススメです!
読んだ後、印象派の画家たちのことがもっと好きになる本
これ本当に良かった!泣いた!泣くとは思わなかった!
ジュリー・マネが誰なのかというと、ベルト・モリゾとマネの弟の娘です。
ジュリーの日記を翻訳したものなのですが、その日記が本当に良い…。
両親の死によって孤児になったジュリーを、ルノワールやあの気難し屋のドガが可愛がるその様子を垣間見ることができます。
ひねくれ者のドガの好感度が爆上がりしました。なんていいおじさんなの…(笑)
当時の雰囲気が伝わってくるとても良い本です。
印象派好きの人は是非!
宗教画
「宗教画って何描いてあるかわかんな〜い」を99%解決してくれる本
「宗教画って何描いてあるのかわかんな〜い」の99%を解決してくれる本です。
キリスト教ではたくさんの聖人がいるのですが、キリスト教でない人からしたら、誰が誰なのかよくわかりませんよね。
その見分け方や、よく描かれるシーンについて絵やイラスト多めで解説が載っています。
西洋絵画に欠かせない聖書の物語をわかりやすく解説
聖書の名シーンがとってもわかりやすく載っている本です。
西洋絵画には聖書のシーンがこれでもか!というくらい登場するので、どんな内容なのか知っておくと何かと便利です。
天使と悪魔
天使って実はこんなにたくさんの種類がいるんです!
絵画に描かれている天使って、いろんな種類があることを知っていますか?
この本では、とてもわかりやすく、天使について解説しています。天使図鑑です。
絵画に描かれる悪魔を大紹介
絵画に描かれた悪魔についてこれほどわかりやすく、詳しく解説している本って無いんじゃないでしょうか。
神話画
絵画、映画、ゲーム、マンガの元ネタがわかるように
こちらは神話の名シーンをわかりやすく解説した1冊です。
映画やゲーム、マンガなどの元ネタが神話だったりするので、知っていると絵画鑑賞以外でも役に立つかと思います。
画家などアーティスト
101人の画家の人生をギュッと紹介
2ページで1人を漫画形式でギュッと凝縮して紹介しています。
ここに書かれていることが必ずしも真実とはいえないのですが、要所を押さえてまとめてあり、かなり良い本だと思います。
ただし、ワイド版を買っても文字は小さいかと思うので、そこが気になる方には全くおすすめできません。
有名な画家は、他の有名な画家の絵を見てどう思ったのか
この本のコンセプト面白いな〜って思ったのは、有名な画家が、有名な画家の絵をどう見たのか、まさしく「巨匠に教わる絵画の見かた」が書いてあるところです。
なので、画家についての説明はそこまで詳しくありません。
でも、その画家の絵を、他の画家がどう解釈してどう評価したのかを知ることができて、面白かったです。
クリムト
クリムトの革新性ってなに?
こちらも抜群に読みやすくて初心者向けなのですが、個人的には絵だけ載せて最後に絵の解説をまとめて載せるのではなくて、絵の下に載せてほしかったな…というところ…。(解説よりもまずは自分の目でみようということなのだとは思いますが)
ゴッホ
詰め込みすぎないのがいい ゴッホ入門書
この「〜への招待」シリーズは、ページ数が少ない割に内容が充実していて、それなのに情報量が多すぎないので読みやすくておすすめです。
ゴッホのひまわりは知ってるけど他はよくわからないな〜という初心者向けの1冊です。
ゴッホの思いに涙する、弟テオへの感謝と絶望
ゴッホの手紙読んでみたいな〜と思い、一番新しく出ていた(2020年10月)この本を読んでみたら、とってもよかったので強く推したい…!
ゴッホの手紙は903通が現存しており、その中の265通がこの2冊に収録されています。
読みにくいかな…?とそわそわしつつも、読んでみたら和訳が素晴らしいのか、ゴッホの言い回しがわかりやすいのか、とっても読みやすかったです。あとゴッホの例え話が深い…。
経済的に援助してくれていた弟テオに、いつか売れた時にこの恩は必ず返すと度々言っていたゴッホが、終盤、この恩は返せないかもしれないと弱気になり、テオに自分の思いを伝える手紙があるのですが、切なすぎて本当に悲しくなって泣きました…。
ゴッホって狂気の画家というイメージがなんとなくありましたが、手紙の中のゴッホは意外にも普通の悩める人間で、狂人ゴッホは後世のイメージ戦略なのでは…なんて思ったりも。
ゴッホはどうやって絵を描いていたのか
ゴッホの絵を模写することによって、ゴッホがどうやって絵を描いていたのかを考察していくという本です。
もちろんこの本が解説している通りにゴッホが描いていたかというと、よくわかりませんが(笑)、個人的には面白いなぁって思いました。
ソール・ライター
浮世絵の影響を感じさせる構図と色彩
ソール・ライターの絵画的な写真を楽しめる1冊
写真家ソール・ライターの写真集です。
サイズがもっと大きければなぁ…そこだけが残念でした。
レトロな色味と斬新な構図がとってもおしゃれです。
ダリ
ダリって本当はどんな人物だったの?
奇人変人天才を演じていたダリの素顔を覗くことができるとても面白い本でした。
題名の通り、ダリゆかりの場所を著者が旅をし、本当のダリはどんな人物だったのかを追っていくという内容です。
写真が全部カラーだったら最高なのになぁ〜…。
鳥獣戯画
まず最初に読んで欲しい鳥獣戯画の本
『鳥獣戯画』に少し興味があるけど、長ったらしい解説書は読みたくないな〜手っ取り早くわかるのないかな〜という人におすすめの本です。
子供向けの本なので(大人が読んでも面白い)、難しい用語は一切なく、けれども一通りの知識は得ることができます。
全長1m22㎝に全巻全場面を一挙掲載
128ページというとてもコンパクトにわかりやすく『鳥獣戯画』をまとめている1冊です。
元々「芸術新潮」の特集として載っていたものに少しだけ内容を追加して本にしているので、あっという間に読めちゃいます。
ピカソ
ニコニコしちゃう楽しさのあるピカソの陶芸作品
表紙を見てもわかるように、ピカソの陶芸作品って見てるとニコニコしちゃう楽しさがあります。
そんな陶芸作品に絞って紹介しているのがこの本です。本当に可愛い。ふくろうとか。
ピカソは陶芸だけでも3000点以上制作していて、その中の201点が収録されています。もっと見たい〜!
フェルメール
まず読みたいフェルメール入門書
絵のポイント解説がとてもわかりやすく、フェルメールがどういう画家なのか、どんな絵があるのかを知りたい方におすすめです。
作品の大きさの比較や、有名なフェルメール贋作事件のメーヘレン事件についての解説もあり、この薄さでこの内容量とわかりやすさはすばらしい…。
フリーダ・カーロ
フリーダの魂の叫びが聞こえてくる
病気や事故の後遺症、愛する夫の浮気、痛みや苦悩を力に変え、すばらしい作品を生み出した彼女の人生最後の10年間の日記が載っています。
日記とはいっても具体的な出来事について書いているわけではなく、大部分が絵、そして詩のような文章が綴られています。
前半は彼女の日記のカラー印刷、後半に日記の翻訳と解説が載っています。
ブリューゲル
代表作「ネーデルラントの諺」を全て解説
情報量がすごい!
ブリューゲルの絵って、知識なしで見ても絵自体が面白いのですが、何が描かれているのかわかるともっと面白いです。
この本では、代表作《ネーデルラントの諺》の諺を全て解説してあったりと、分厚い本ではないのに、内容がとにかく充実しています。
マグリット
「エピソードがないのがエピソード」と言われた、マグリットの素顔に迫る1冊
個人的にマグリットが大好きなのですが、日本語で読める関連書籍って意外と少ないんですよね〜
この本が一番詳しくてわかりやすくて、マグリット好きの方にはとてもおすすめです。
他の本では見かけないような絵も収録
日本語への翻訳が死ぬほど下手すぎて、翻訳者ってこの程度でも翻訳者になれるの?ってくらいひどいのですが(笑)、画集としてはとてもおすすめできる1冊です。
というのも、他の本では見かけないような絵が多数掲載されていて、画集としてかなり楽しめます。(でもサイズが小さいので少し物足りなさもあったり…)
モネ
モネの「睡蓮」と関連作品、全308点がこの1冊に
モネの睡蓮大好きな人は絶対にオススメ、持ってなかったら今すぐ買って欲しいのがこの本です!
モネの「睡蓮」とそれに関連する作品、全308点がこの1冊に収録されています!
もうこれだけで買う価値あります。
ただ、大型本ではないので大画面で絵を見れるわけではなく、さらに言うと解説のない睡蓮については小さく絵が載っているだけなので、画集という感じではありません。
個人的に、「モネの睡蓮全部載ってる本ないのかな〜」ってずっと探していたので、この本に出会えてよかったです。
解説も面白いですよ〜!
オシャレでわかりやすいモネ入門書
モネについて知りたいな〜という人に、まず最初の1冊としておすすめしたい本です。
100ページもないのでさらっと読めちゃうのに、情報量が多く、でも絵多めで簡単にまとめてあるのでとてもわかりやすく、センスいいなぁ〜って思いました。
ルノワール
楽しく学べるルノワール入門書
絵の中に登場する小道具の説明や、ルノワールの絵はどれだけ価格が高騰したのかなど、興味深いトピック盛り沢山でおすすめです。
レンピッカ
娘キゼットから見た、画家レンピッカ
レンピッカも大好きなのですが、上のマグリットと同じように、本が少ないんですよね…
この本の何が良いって、レンピッカの実の娘キゼットがこの本に関わっているところです。
レンピッカがどんな人物で、どんな無茶振りをして、どんな風に絵を描いていたのかを知ることができて、とっても面白かったです。
「良き時代」が忘れられない画家の晩年とは…?
巨大な画集です。
それだけでものすごく価値があるのに、さらにこの本はレンピッカが生きていたときに制作された本なので、本人にインタビューしたときの話などが載っていてとても面白かったです。
113点の作品が収録されていますが、代表作の《緑の服の女》がモノクロなことだけが残念でした。
芸術家の家
画家、デザイナー、建築家などアーティストの部屋をのぞき見
シャネルやダリ、ダ・ヴィンチにデヴィッド・ボウイなど、250人のアーティストの部屋を1冊に詰め込んだ豪華な本です。
パラパラめくるだけでも本当に楽しい1冊です。
どの部屋もおしゃれ…クセが強くてさすがアーティスト、といったところ。
芸術家の家をおしゃれな写真と共に紹介
モネやマグリットなど、芸術家の家を紹介している本なのですが、本当に素敵でした。
一つ上で紹介した「世界のアーティスト250人の部屋」より人数少ないけど一人一人を細かく特集している版といったところです。
何よりも写真がいい…写真の撮り方が素敵…!と思っていたら、雑誌『Elle』などの写真を撮影している方が撮っていて激しく納得しました。
芸術家の住んでいたその場所自体が芸術作品という感じで、最高の1冊でした。
もっと芸術家の家を取り上げる本増えて欲しいなぁ。
17人の有名画家の家を覗き見
上の「芸術家の家」と内容がかぶる部分もありますが、こちらの方が解説がとてもわかりやすいです。
アーティスティックな人は、どんな家に住んでいたのか、どんなところにこだわっていたのか、どんな趣味をしていたのかがわかってとても面白い1冊です。
画家のレシピ
生前のモネの生活を垣間見ることができる一冊
モネの庭や家の見取り図がついていて面白かったです。
庭に植えられていた花の品種や、壁や家具が黄色のダイニングルームの写真、美食家モネのレシピなど盛りだくさんでした。(ただ、レシピ本だと思って買うほどレシピは載っていません。21点掲載。)
モネがどんな生活をしていたのか、ちょっとだけ覗けたような気がします。
主夫クレーのおすすめのメニューは?
クレーがこんなに食いしん坊な画家だったなんて!笑
クレーは中々絵が売れなかったため、奥さんが稼いで、クレーは家事育児をこなす主夫だったため、レシピが多数残っています。
レシピだけでなく、クレーについてもよく知ることができるとてもいい本です。
美食家ロートレックのレシピを再現
美食家ロートレックのレシピを再現しています!全部美味しそう。
レシピだけでなく、ロートレックの人生、代表作、実家のお城の写真などがコンパクトにこの1冊にまとまっています。
イコノロジー(図像解釈学)
人物と一緒に何が描かれているかで「誰なのか」判別することができる
赤い帽子に赤い服、白くて長い髭と、トナカイ、たくさんのプレゼントを持った人物の絵をみたら「サンタクロース」だとわかりますよね?
西洋絵画でも同じように、こういう格好をしている人は誰、この動物や果物と一緒に描かれたらこの人、のような約束事があります。
これを知っていると、初見でも「この絵に描かれているのは〇〇だなぁ」とわかるようになります。
それを簡単に解説しているのがこの本です。
絵画を「読む」とはどういうことなのか
絵画を「読む」というのはどういうことなのか、ということをいくつか例を挙げて解説している入門書です。
美術史入門という題がついていますが、本当に全くなにもわからない人が読んでも難しい気がするので、ある程度知識がある人向けです。(とはいえ難しいわけではなく読みやすいです)
どうして女性像が多いのか
イメージの歴史であり、ジェンダー論について書いてある本です。
男尊女卑の世界で、なぜイメージ像に使われるのは女性が多いのか、どうして男性ではないのか、ということを解説した本で、とても面白かったです。
どうして外に置いてある彫刻に「女性」が多いのかなど、確かにな〜なんて思ったりしました。
絵画を読む楽しみ
『イメージを読む』と内容が一部重複しますが、同じように絵の読み方を教えてくれる本です。
若桑みどりさんの本はどれも面白いのですが、掲載している写真の質がなぜかかなり悪いのが少し残念…。昔の本だからでしょうか…?
内容は今読んでも全く古臭くないのもすごい。
図像解釈学の生みの親
イコノロジーといえばパノフスキーというくらい有名な方の本です。
絵を本格的に学びたい人は一度は読むべき本だと思いますが、ある程度知識のある人でないと読んでも面白さがわからないかもなぁ〜なんて思ったりも。
美術館
東京にある美術館情報をぎゅっとまとめた1冊
表紙が可愛くてジャケ買いした1冊です。
中も雑誌みたいな感じでとてもオシャレで、パラパラ見ているだけでも楽しいです。
その美術館にカフェやロッカーなどがあるのかも書いてあるので便利。
ミュージアムショップでどんなものが売っているのかや、周辺のカフェ情報なども載っています。
ルーヴル美術館にある絵画をほとんど全て載せている画集
ルーヴル美術館にある3000点を超す絵画がこの1冊にまとまっています。
ルーヴルの公式ホームページで作品を見ることはできますが、紙でパラパラとめくって眺めるのは、別の楽しさがあります。
主要な作品は、比較的大きく掲載し簡単な解説がついていますが、それ以外の絵はとても小さいサイズで掲載されていたり、画質にばらつきがあるのが少し残念。
面白いルーヴルガイドブック
その名の通り、「はじめて」ルーヴルに行くなら絶対に読んだほうがルーヴル美術館を楽しめること間違いなしな1冊です。
ルーヴル美術館は日本語の音声ガイドも充実していますが、ひとつひとつそれを聞くには時間も充電も(笑)足りなくなるので、この本で有名どころを予習していくのがおすすめです。
ルーヴル美術館に行く予定のある人に絶対読んで欲しい1冊
このシリーズ、とっても読みやすくてわかりやすくて、これらの美術館に行く予定がある人は、事前に読むと現地でかなり楽しめると思います。
その美術館の代表作と鑑賞ポイント、どんな画家なのかなどが簡潔にまとまっています。
世界中の主要な美術館、全部書籍化してほしいナ〜
唯一の欠点としては、全部のシリーズで誤植があったような…校閲頑張って欲しい。(笑)
オルセー 美術館に行く予定のある人に絶対読んで欲しい1冊
ロンドン・ナショナル・ギャラリーに行く予定のある人に絶対読んで欲しい1冊
怖い絵
意味がわかると「怖い絵」に見えてくる
西洋絵画に興味あるような無いような…
興味あるけど、本読むほどではないんだよな〜という人に強くオススメするのが、中野京子さんの『怖い絵』シリーズです!
何冊かあるのですが、どこから読んでも大丈夫です!
絵画の楽しみ方を教えてくれる、本当に面白い本です。
「怖い絵」というタイトルですが、別にホラーではありません。
例えば、この表紙の絵はラ・トゥールの《いかさま師》という絵なのですが、女性の目つき気になりません?
気になりますよね〜この視線が何を意図しているのかわかると、この絵が怖く思えてくるんです!
気になる方は是非読んでみてください!
実際にあった怖くて悲しい物語を絵に
「怖い絵 2」に加筆訂正し、新たに2作を書き加えたバージョンです!
表紙の絵、怖い絵展の目玉《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の悲しくて怖いストーリーなど、様々な怖い絵について読み解いていきます。
窓の外には、絞首刑の死体が…
相変わらず面白くて大好きなシリーズです!
表紙の、見るからに強そうな皇女ソフィアと弟の姉弟喧嘩とか、すごいですよ。
この絵のソフィアは幽閉されているのですが、一つだけある窓の外には、絞首刑の死体をぶら下げられていたり…
シリアルキラー、ゲイジーの描いた怖すぎるピエロの絵とは
表紙の絵《オフィーリア》、とても綺麗な絵なのですが、とっても悲しい絵なんです。
また、ゲイジー というシリアルキラーの怖すぎるピエロの絵なんかも必見です!
「運命の瞬間」を描いた絵を紹介
中野京子さん作なのでとても読みやすいです。
運命の瞬間を描いた作品が紹介されています。
表紙はルノワールの《シャルパンティエ夫人とその子どもたち》という絵ですが、なんとびっくり真ん中の子は男の子です。
中野京子さん以上に面白い絵画エッセイを知らない
中野京子さんの本は、その絵が描かれた時代背景や、小ネタを混ぜて絵の説明を簡潔にしてくれるので、飽きないし、本当に面白いです!
個人的には、モローの非常にごちゃごちゃした絵を「大金持ちのゴミ屋敷」と表現しているのが面白かったです。
これ以上描くところ無さそうなくらい細かくぎっしりの絵に対して、「(絵を描く時間が)あと2ヶ月ほしかった」とモローが言っていたというエピーソードが最高でした。何を描くの。
「怖い絵展」に行けなかった人にもオススメな解説本
「怖い絵展」で公開されていた絵を解説した本です。
モッサという画家が描いた「ロリコンチックな少女×殺戮」な絵は、昔の画家なのに今っぽくてビックリすること間違いなしです。
世界のどこかで本当にあったかも?世にも奇妙な21の物語
世界のどこかで本当にあった(かも?)世にも奇妙な21の物語を楽しむことができます。
ハーメルンの笛吹き男の話って、作り話だと思っていたのですが、本当に子供が約130人集団失踪していたっていうのにはびっくり。
なぜこれほどの数の子供が急に消えたのかいまだに謎なんだとか…。
画家とモデル
画家の恋や愛から生まれた26の名作を紹介
こういう切り口の本って面白いですよね〜!
画家の恋や愛から生まれた26の名作を、多数の絵と、簡潔な解説で紹介しています。
どうしてそのモデルは、こんな風に絵に描かれたのか
どうしてそのモデルは、こんな風に絵に描かれたのか、それを追っていく本です。
18のストーリーが簡潔にまとまっているので、読みやすいし、面白いです。
表紙に描かれている女性は、画家と一種の共犯関係にありました。それが何なのかは是非読んでみてください!
額縁
元々付いている額縁には、絵との深い関係がある
額縁についての本なので、マニアックですがとっても面白かったです。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、世界の美術館でも珍しく、「元々付いていた額縁をなるべく使う」スタイルの美術館です。
そんなロンドン・ナショナル・ギャラリーの学芸員さんの本なので、出てくる絵はそこの美術館の絵のみです。
ただ、内容がとってもあっさりしていて30分くらいで読めてしまうので、もっと分厚い本を作ってほしいです。
情報量が少ないのが残念。
構図・技法
もし名画のこの部分の色が違ったらどう見える?
「もし名画のこの部分の色が違ったら、どう見えるのか」というのを、本当に色を変えて見比べてみた!という本です。
若干誘導っぽいところはあるのですが(笑)、確かに色を変えた方より、巨匠が描いた絵の方が良く見えてきます。
構図の本とは言えないけど面白い本
このシリーズはどの本も読みやすくてとってもオススメです。
ただ、この本は「構図」と言いつつ、構図以外の内容も多く(色を変えてみたら〜等)、構図について詳しく知りたい人向けではありません。
モナリザのスフマートの描き方
巨匠の技法(油彩)を再現して、こう描くんだよ〜っと教えてくれる本です。
美大や絵画教室に通っている人からしたら、素人向けすぎるのかもしれませんが、素人的には本当に良かったです。
《モナ・リザ》で使われているスフマートという技法、「スフマート」という言葉はよく聞くけど、どう描くのかなんて全く知らなかったので、「へぇ〜」って思いました。(笑)
いい絵には法則性がある
「いい絵には法則性がある」という前提のもと書かれている本なので、誘導っぽさが結構あります。
賛否評論はあるとは思いますが、「ひとつの見方」として知るという意味では興味深い内容で面白かったです。
ただ、この本の内容を自分で他の絵に応用できるかというと、複雑すぎて…(笑)
おもしろ本
本当に面白くて笑っちゃう1冊
この本、面白いですよ〜!笑
とってもとっても読みやすいので、その点でもオススメなのですが、本当に面白くて笑っちゃいます。
「これは著者の想像です!」と言い切ってからのその解釈が面白いです。
なので信憑性という点では微妙なのですが、そういう見方もあるなって思えて楽しい。
まぁ、真面目に美術を勉強したい人がこのタイトルの本を手に取るとは思えませんが(笑)
眠っていた名画をめぐる、凄腕画商のドキュメンタリー
どこからか出てきた誰も興味を持たないような絵が、実は非常に価値のある名画だった…!
そんな絵のことを「スリーパー」と呼びます。
経年劣化や、上から別の絵や色を塗られてしまったり、切り取られたりして、「これは特に価値のないよくわからない絵です」となっていたものを、
画商たちが名探偵ばりに推理して「いや、これはあの有名画家の作品だ」と謎を解明していきます。
スゴ腕画商のドキュメンタリーみたいな作品で、美術業界の裏側が覗けちゃいます!
名画と普通の絵の違いはなに?
名画は普通の絵とどこが違うのか、どうしてこの絵は有名なのか、何がすごいのかを簡単に解説している本です。
西洋絵画だけでなく、日本画の解説もあります。
15人の巨匠の、人生最後に描いた絵を紹介
その画家が、どんな絵を描いて生きて、最後に何を描いたのか…15人の画家の「絶筆」の謎に迫るという内容です。
絶筆が最高傑作という画家は聞いたことがありませんが、最後に描いたのがどんな絵だったのか、確かに気になる〜!ということで、とても面白かったです。
こんなことを言うのもやぼな気がしますが、この本に限らず中野京子さんの本は、ストーリー性や面白さを重視しているので必ずしも事実を書いてあるわけではありません。
なので「私は事実だけを知りたい!」という人にはオススメできませんが、面白味のないただの事実と、事実とは若干異なるけどそう離れているわけでもないわくわくする話、どっちの方が読んでいて楽しい?後者だよね?という人向けです。(なんか映画『ビッグ・フィッシュ』みたいな話ですが…)
26の名画に描かれた人間の欲望を読み解いていく1冊
26作品の名画に描かれた人間の欲望を読み解いていく本です。
時代背景や画家の意図などが、とっても簡潔に書いてあるので、さらっと読めちゃいます。
絵の中に絵?画中画の意味とは?
題名がややこしいのですが、この本は、絵の中に描かれた「画中画」を解説した本です。
「この絵の中の壁に、この絵が掛かっているのはこんな意味があったんだ〜」というのがわかって面白いです。
メンタルには効かないけど、生の声はやっぱ楽しい
これ良い本なのにタイトルに語弊ありすぎて笑う。
タイトル見て「アートセラピーの本?珍しいなぁ」と思ったら、全く違いました。違うんかい。
ゴッホとゴーギャン、ミケランジェロとパトロンだった教皇、モネやカサットと画商の関係性などを「プライマリーソース(日記や自伝などの情報源)」を引用して紹介している面白い本です。
ただし、本の中でよく引用されていたヴァザーリーの著述は、半分本当で半分嘘として有名なので、さも本当のことのように書くのはどうなんだろ…とは思いました。
知識の前に、目の前の作品、ちゃんと見てる?
メディアで取り上げられていたりレビューも良いのでちょっと期待しすぎた感。
題名の通り、13歳が読むのであれば、とっても良い本だと思います。
「図工は好きだったのに、美術になったらなんか苦手になった」という人はこの本を読むことで、アートの楽しみ方がわかるようになるかも。
この本の内容は、私が1番好きな本として最初に紹介した『観察力を磨く 名画読解』に近い内容で、簡単にいうと「もっと観察しよ?」という話です。
ただ、「花職人」とルネサンスの画家を下に見る感じには「えっ…」って思ったり、やっぱり宗教画や寓意画など「知識」がないとそんなに楽しめない絵もたくさんあるので、まぁ、ひとつの「ものの見方」を知るという意味では読む価値がある人にはあります。(笑)
大人もハマる、シール版ぬりえ
これ、とってもオススメなので、是非購入してください!(笑)
何かというと、シール版のぬりえみたいなもので、シールを貼って名画を完成させるのですが、1つの作品を完成させるにもとにかく時間がかかって、最高の暇つぶしになります。
詳細はこちらでも紹介しています↓
目指せモザイク職人!
こちらも上の本と同じくシール貼りモザイク職人になれる楽しい本です。
こちらの方が難易度低め。(とはいえ1つの作品に1時間以上はかかります)
詳細はこちら↓
366枚の風景画がこの一冊に
1日1枚の風景画を紹介している本で、どの絵も本当に素敵でした。
モネやルノワールなど有名な画家の絵だけでなく、あまり知られていないようなロシア画家の作品も多数収録されていました。
パステルカラーなブックデザインが可愛くて、ちょっとしたプレゼントにもオススメです。
アートとお金
数学者とレオナルド・ダ・ヴィンチの交流
この手の本って、読んだ時間が無駄だったなぁ…って思うことが多いのですが(笑)、この本は数学者とダ・ヴィンチの交流や、寺田倉庫は免税で美術品などの海外取引に使われていることなど「へぇ〜」って思うことが多く、面白かったです。
美術辞典&大型本
美術系で大型辞典を買いたい人は絶対これ
芸術家を幅広く網羅(バンクシーまで載っててびっくり)&それぞれの画家の代表作が載っている大型辞典って、意外と少ないんですよね〜。
芸術家の説明だけで作品の写真が無かったり(有名画家以外の説明でこれが結構多い)、女性の芸術家(レンピッカやローランサンなど)が省かれてたりするので、この本は本当にバランスよくできているのでおすすめです。
ちなみにコンパクト版より大型本の方が開きやすいし読みやすいです。
西洋絵画だけの大辞典
西洋絵画だけに特化した大辞典です。400ページあります。
年表形式になっていて、この絵はこの時代というのが一目でわかります。
大まかな流れがよくわかり、内容も充実していてとても良かったです。
ただ、しょうがないのですが、この絵入ってないの〜?え?あの画家は??と思ったりも…。(ベラスケス《ラスメニーナス》の絵や、ミュシャの記載なしなど)
西洋だけでなく世界中の作品を紹介している図鑑
576ページあります!まさしく図鑑!
こういう分厚い大型の本って、小難しい感じで読みにくいものも多いのですが、これは比較的わかりやすくて読み物として面白かったです。
さらに、西洋だけでなく日本やアフリカなど他の地域の美術についても解説が載っています。(珍しい)
ただしその分、他の大型本と比べてアーティストや作品の紹介数が少ないようにも感じました。
名画を徹底解剖
大型本です。
画家66人の作品(代表作とは限らない)を細かく紹介している本で、私はこういう仕様の本が好きなので面白かったのですが、翻訳あるあるでちょっと堅苦しいというか人によって読みにくいなと感じるかもしれません。
画家たちは、愛と美の女神ヴィーナスをどう描いてきたのか
大型本の画集です。
絵画に描かれたヴィーナスだけを集めた1冊です。
写真がキレイで、絵によっては細かな解説が付いています。
同じヴィーナスを描いているのに、画家によって表現の仕方が全然違うので、見比べるのも楽しかったです。
肖像画には、描かれた人物の姿だけでなくその内面も表れている
肖像画バージョンです。
ジョジョの荒木先生のコラムも読めます。
荒木先生が一番好きな画家は誰なのか、気になる方は是非チェックしてみてください。(笑)
自然に共感し、自然にインスピレーションを受けて描かれた風景画たち
風景画バージョンです。
原田マハさんのコラムも読めます。
宗教画は、画家にとって「絵を描く理由」になった
宗教画バージョンです。
この本の最後に載っていたスルバランの《聖女エリゼベト》がどう見ても白雪姫のコスプレをしている人にしか見えないので、是非、確認してみてください。(笑)
どうして西洋絵画にはヌード画が登場するのか
ヌード画バージョンです。
この巻の解説は中野京子さんが書いているので、(他の巻の小難しくて頭に入ってこない説明とは違って)とてもわかりやすいのはもちろん、読んでて面白かったです。
静物画に込められた意味とは
静物画バージョンです。
静物画には付き物の虫…!
私が大の虫嫌いということもあり、結構厳しかったなぁ…と思うくらいにはリアルなので覚悟してページをめくってください。(笑)
画家は「日常」をどう見ていたのか
風俗画バージョンです。
日常生活の様々な場面を描いた作品が集まっているので、見応えがあって楽しかったです。
西洋絵画の格付けで最高位なのが「歴史画」
歴史画バージョンです。
印象派が登場するまで、西洋絵画に描かれているジャンルによって格付けされていました。
その最高位が「歴史画」です。
なぜ歴史画が最高位なのかは、是非読んで見て確かめてみてください。
物語画を読み解く知的な楽しさ
神話と物語画バージョンです。
ストーリー性のある絵画は読み解く面白さがあって楽しいですよね〜!
見えないものを描き出す
アートギャラリーシリーズ最後は象徴と寓意画です。
象徴や寓意にもパターンがあるので、それを知ると絵画鑑賞がぐっと楽しくなります。
トリックアート
騙される快感
小学生くらいの子向けの本ですが、大人が読んでも楽しい1冊です。
だまし絵や錯覚の技法は、絵画の中でも様々な形で登場するので、知っていると鑑賞の幅が広がります。
イギリス王室
名画を通してイギリス王室の歴史がわかる本
名画を通してイギリス王室の歴史がざーっとわかります!
ヘンリー8世、チャールズ1世、ジョージ3世…などなど誰が誰?ヘンリー1世っているの?なんなの?今のイギリス王室とは?みたいな、
なんにもわからない人でも、読み終わると「なるほど〜」って思えるくらいわかりやすいです。
他にももっと知りたい方はこちら↓