こんにちは!
少女をアイドル的に描く画家、ルノワールの可愛い作品をまとめてみました!
早速見ていきましょう!
目次
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919年)
ピエール=オーギュスト・ルノワールはフランスの印象派の画家です。
とにかく女性をたくさん描いた画家です。女性が大好きでした。
ルノワールのパレットは「虹色のパレット」と呼ばれ、黒色を使わず、鮮やかな色で絵を描きました。これが印象派の色づかいの基本となっています。
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》1880年
裕福な銀行家カーン・ダンヴェール家からの注文で描かれた作品です。
モデルはダンヴェール家の長女イレーヌです。
青みがかった肌に、ピンクの頬がなんともはかなげ。
ダンヴェール夫婦が好きなのは、王侯貴族みたいな強めの絵だったので、ルノワールの作品は気に入らなかったそう。
代金の支払いも渋ります。じゃあ注文するなよ…
《ピンクとブルー》
《ピンクとブルー》1881年
こちらもなんとカーン・ダンヴェール家注文作品です。
イレーヌの絵が気に入らなかったので、1枚ずつ描くはずが2人まとめて1枚で!と言われて出来上がった作品です。(枚数増やすと支払う代金も上がるため)
描かれているブルーの少女は次女エリザベス、ピンクの少女は三女アリスです。
これらの一連の出来事からルノワールは「あの家族は本当にケチ!!もう二度と仕事はしない!!!」と怒ったとか。でしょうね。
《バレリーナ》
《バレリーナ》1874年
1874年の第一回印象派展に出品した作品です。
ドレスのチュールの柔らかさが見事に表現されていて、ふわっと軽やかで本当にすてき。
ブルーのドレスにピンクのシューズっていうのがまた最高によい。
《草花を持つ少女》
《草花を持つ少女》1888年
濃い青色の瞳と、赤いリボンのコントラストがすてき…
《ジャンヌ・サマリーの肖像》
《ジャンヌ・サマリーの肖像》1877年
女優のジャンヌ・サマリーはルノワールのお気に入りのモデルでした。
夢のような甘い作品に仕上がっていますが、本人は気に入らなかったとか…。
《うちわを持つ女》
《うちわを持つ女》1879年頃
モデルは同じくジャンヌ・サマリー。
当時パリでジャポニズム(日本趣味)が大流行していたこともあって、日本風のうちわを持っています。花も菊かなぁ。
《二人のサーカスの少女》
《二人のサーカスの少女》1879年
モンマルトルのふもと、ロシュシュアール大通りには、当時パリで人気だった「フェルナンド・サーカス」がありました。
その座長の娘を描いた作品です。
《フラフープの少女》
《フラフープの少女》1885年
背景は印象派!って感じでぼやけているけど、輪郭がはっきりしているので、なんか時が止まった感のある作品です。
肌もなめらか〜
《ルグラン嬢の肖像》
《ルグラン嬢の肖像》1857年
モデルは、パリで小売商を営んでいたルグラン家の娘、8歳のマリー・アデルフィーヌです。
白いブラウスと黒いエプロンに身を包み、両手を組んで立つポーズや、簡素な背景などが組み合わされ、少女の姿は年齢以上に大人びて気品があります。
この絵は第2回印象派展に出品されたと考えられている作品です。
まとめ
ルノワールの描く少女がこんなにも可愛らしいのは、肌を肌色1色で塗らないところにあります。
メイクでもあえて青みを足すことで透明感を出したりするのと同じだな〜なんて思ったり。
青い血管が透けて見えるというのは色白ってことでもあるし、少女たちの若さや瑞々しさを絵画で再現しようとしているところがルノワールのすごいところですね!