こんにちは!
今回は、ホーリー・グレイル・タペストリーについてです。
早速見ていきましょう!
ホーリー・グレイル・タペストリー
ホーリー・グレイル・タペストリーは、アーサー王伝説に登場する聖杯(ホーリー・グレイル)の探求の物語を描いた6つのタペストリーのことです。
全体的な構成と図はバーン=ジョーンズ、紋章学はウィリアム・モリス、前景の花柄と背景はディアーレが担当しています。
アーサー王伝説についての解説はこちら↓
1 奇妙な乙女によって探求に召喚された円卓の騎士
エドワード・バーン=ジョーンズ、ウィリアム・モリス、ジョン・ヘンリー・ディアーレ《ホーリー・グレイル・タペストリー》1890年代 上の作品は1898-1899年
円卓の騎士たちは、聖杯を探す旅に出かけることに。
2 騎士団の武装と出発
1895-96年
円卓の騎士たちが聖杯を求め出発します。
3 ランスロット卿の失敗
1890年代
騎士ランスロットは、あと少しで聖杯が手に入る…というところで、アーサー王の妻ヴィネヴィアとの不倫が原因で失敗します…(聖杯はやましいことがあると手に入らない)。
4 ガウェイン卿の失敗
1895-96年
騎士ガウェインも、聖杯探索時に相手が誰かわからなかったとはいえ、同じ円卓の騎士ユーウェインを殺してしまい、脱落します(聖杯は罪人の前には現れないため)。
鹿と盾のある新緑
1900年
一部の物語のパネルの下には、その物語を説明する文章や、鹿や草花、木に掛けられた騎士の盾などが描かれた森のパネルがセットになっていました。
枝から吊るされた盾は、左からガウェイン(双頭の鷲)、ランスロット(赤と白のストライプ)、パーシヴァル(黒い星と交差)、ボールス(アーミン模様の白と赤のストライプ)、ガラハッド(白の赤い十字)です。
5 船
1900年
騎士ガラハッド、パーシヴァル、ボールスは、聖杯を求めてソロモンの船に乗り込みます。
6 達成
1895-96年
ガラハッドたち3人は、無事聖杯を手に入れ、守っていました。
これにて一件落着…かと思いきや、神に選ばれたガラハッドの命とともに聖杯は天国へ消えてしまいました…。