ルイーズ・ブルジョワ展の感想と完全ガイド!

こんにちは!

六本木の森美術館で開催中の「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」に行ってきました。

ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ

日本では27年ぶり、国内最大規模のルイーズ・ブルジョワ展です!約100点の作品が集まっています。

とっても良かったです。かなりおすすめ!

生きるために作ったアートたち、パワーが桁違いです。

チケットの価格と入手方法

日時指定制です。平日、休日、当日窓口購入、オンライン予約かで値段が変わります。

土日祝オンライン予約の場合

一般2,000円、高・大学生1,400円、中学生以下無料です。

詳しくはこちら

ロッカー

展覧会入場口の近くに100円返却式ロッカーがあります。

音声ガイド

二階堂ふみさんのスマホのアプリで聞く有料の音声ガイドがあります。料金は600円です。

写真撮影

写真・動画撮影(1分以内)OKです。

混雑

祝日の朝イチ10:00の回で行きました。開館5分前で約20人くらいの待ちでした。

時間が経つにつれてどんどん人が増えていきましたが、人の波があるので、ひとつの作品の前にたくさん人がいたり、いなくなったり…という感じでした。

2時間会場内にいましたが、最初の30分間はそこまで人がいない感じ、1時間後には結構人が増えて、2時間後には少し落ち着くという感じでした。

ルイーズ・ブルジョワ展 構成

第1章 私を見捨てないで

ブルジョワは、見捨てられることへの恐怖を生涯抱え続け、それが母親との別れに根ざしていると感じていました。

彼女は「母性」をテーマに、母と子の関係がすべての人間関係の基礎になると考えていました。

彼女の彫刻には人体の断片が頻繁に登場し、不安や精神的崩壊の象徴や兆候を表しています。

ブルジョワは「私の彫刻は私の身体であり、私の身体は私の彫刻なのです」と語り、彫刻を通して自身の内面を表現していました。

第2章 地獄から帰ってきたところ

第2章では、作品を通じて、不安や罪悪感、嫉妬、自殺衝動、殺意と敵意、拒絶への恐怖など、彼女の内面の葛藤が表現されています。

ブルジョワは彫刻を一種の「エクソシズム(悪魔払い)」として捉え、望ましくない感情を解放する手段と考えました。

父親への否定的な感情が多くの作品に影響を与えており、《父の破壊》はその象徴的な作品です。

第3章 青空の修復

ブルジョワは自分を「サバイバー」と考え、芸術が心の平穏を取り戻す手助けとなると信じていました。

最終章「青空の修復」では、ブルジョワが芸術を通して意識と無意識、母性と父性、過去と現在のバランスを整え、心の回復と再生を目指したことに焦点を当てています。

ブルジョワは、自身や家族の衣服など、彼女の人生に関わる布を使うことで過去を永遠にしようとしました。

布を縫い合わせ、繋ぎ合わせる行為は、別れや見捨てられることへの恐れを克服する象徴であり、母親との関係を反映しています。

タペストリー修復工房を営んでいた母親と自分を無意識のうちに重ね合わせていたことが作品に表れています。

ミュージアムショップ

図録、ポストカード、マグネット、紅茶ボックス、ミルクアーモンド缶、Tシャツなどがありました。

今回はマグネットをひとつだけ購入しました。こういう厚みがあるマグネット大好き。富豪だったらこのマグネット全種類買ったのに。

カフェ&レストラン

52階に、Cafe THE SUNと、Restaurant THE MOONがあります。

ルイーズ・ブルジョワ展 概要

会期:2024年9月25日〜2025年1月19日
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜22:00(火〜17:00、ただし12月24日、12月31日は〜22:00)
休館日:会期中無休