バンクシー展の感想と完全ガイド

こんにちは!
横浜アソビルで開催中の「バンクシー展 天才か反逆者か」に行ってきました。

この展覧会、バンクシー本人は「フェイク」だと声明を出している、非公式の展覧会です。(めちゃ怒ってます)

※展示品はライセンスをクリアしている作品です。

バンクシー展 天才か反逆者か

チケットの価格と入手方法

基本的には事前予約制です。

券種 区分 大人 大・専・高 中学生以下
日時指定チケット 平日 ¥1,800 ¥1,600 ¥1,200
平日18時以降<3,4月限定><5,6月限定> ¥1,500 ¥1,300 ¥1,200
土日祝 ¥2,000 ¥1,800 ¥1,400

※未就学児入場無料

余裕があれば当日販売もしています。

平日のみ、日時指定なしのチケットもあります。

くわしくはこちら

ロッカー

美術館のような無料のロッカーはありません。

全て有料のロッカーです。

音声ガイド

無料で音声ガイドを聞くことができます。(イヤホン必須)

または、音声だけでなく、Webページ上で解説を読むこともできます。

アプリをダウンロードしなくても、こちらから見ることができます。

写真・動画撮影

館内全て写真・動画OKです。

自撮り棒のような長い棒は不可ですが、Goproは長く伸ばさなければ棒ありOKでした。

動画もOKですが、配信目的など、館内歩きながら全部撮影…のようなことは禁止だそうです。

館内の様子

個人コレクターの所蔵の70点以上の作品を見ることができます。


入口です。

なんかチープ…

事前予約制なので、入場に時間はかかりませんでした。

会場入るとすぐ、バンクシーがお出迎え。

写真や映像からバンクシーのスタジオを再現…う〜〜〜ん

作り物だからしょうがないんですけど、作り物感がすごい。

マダムタッソーに来たのかと思いました。(笑顔)

そこまで人もいなくてゆっくり見れそう〜

な〜〜んて思ってましたが、この後どんどん混みました

見所その1:《ケイト・モス》


《ケイト・モス》

一見アンディ・ウォーホルのマリリンモンローかと思いきや、雑誌やハイブランドのモデルを多数務めているケイト・モスです。

ケイト・モスが新婚旅行から戻ってきたら、自宅のバスルームにこれが置いてあったというから驚き。

不在の間に忍び込んで作品を置いていくという大胆さ。

怖い。

すごい怖いじゃん。(笑)

ディズニーと揉めた作品


《セーブ・オア・デリート》

森林破壊に反対するキャンペーンのポスターをNGOグリーンピースのために制作。

当たり前にディズニーと揉めた作品です。

そのほかにも…


《ナパーム弾》

もう題名からして物騒ですよね。

ベトナム戦争が題材です。

写真家のニック・ウト『ベトナムのナパーム弾』真ん中の少女は、こちらの有名な写真の少女です。

ミッキーとマクドナルドが意味深な作品。

東南アジアの貧民国が製造したものが消費大国アメリカで売られていることに対する批判でしょうか。

ディズニーパロディ Dismaland ディズマランド

Dismal…憂鬱な、陰気な

5週間限定で実際にイギリスに実在したテーマパークです。

今回の展覧会でもその一部の様子を見ることができます。

シンデレラ城の中は真っ暗…奥へ進んでいくと、パパラッチがフラッシュたきまくりながらプリンセスの末路を撮影中…

まさに悪夢だらけ…。

ディズマランドの映像も見ることができます。

こちらはディズニーランドにいくと置いてあるToday(ショーのスケジュールなどが載っているパンフレット)でしょうか…。

これらの作品も、現代社会の問題がテーマとなっています。

珍しい作品

イギリスのロックバンドブラー『シンク・タンク』のアルバムジャケです。

ほとんど全ての企業案件の仕事を断っているバンクシーにしては相当珍しいことをしたなぁという印象。

 

こんな感じで展示が続きます。

私が選ぶお気に入り作品(かわいい)


《グラニーズ》

ピンクの色合いかわいいなぁ〜なんて思ってたら、

この色、ペプトビスモルというイギリスで有名な市販の胃腸薬の色なんだそう。

こんなピンクの胃腸薬飲んだ方が具合悪くなりそう。(笑)

おばあちゃん・胃腸薬・編んでいるセーターに書かれている文字「パンクは死んじゃいない」「我が道を行く」の組み合わせがシュール。

見所その2:《ラブ・イズ・イン・ジ・エアー》


手前:《ラブ・イズ・イン・ジ・エアー》

バンクシーの作品の中でも有名なもののひとつです。

本来持っていそうな火炎瓶ではなく、花束を持っているそのギャップが面白い。

有名絵画のパロディも

全てポストカードです。(ほしい)

モネゴッホなどの有名絵画のパロディで、元ネタがわかるととても面白いです。

ダヴィデ像も大変なことに…。

これらは2009年にブリストル美術館ゲリラ開催した「Banksy versus Bristol Museum」での作品です。

本物の美術作品の合間にバンクシーの作品混ざっているというかなり魅力的な展示会で、

入場待ち時間は最大7時間だったとか。(すごい)

私が選ぶお気に入り作品(かわいい)


《チューズ・ユア・ウェポン・ライト》

キースへリングのワンちゃんですね〜〜!!!(大好き)

こちら全部で19色あります。

全部揃った状態で見てみたい…

見所その3:《ガール・ウィズ・バルーン》


《ガール・ウィズ・バルーン》

元々人気のある作品ですが、今一番熱い作品ですね!

バンクシーは同じ作品を大量に作るので、この絵自体は多数存在しています。

2018年サザビーズのオークションで、バンクシー作品として過去最高額104万2000ポンド(約1億5400万縁)でこの落札された後すぐに、みんなの前で作品がシュレッダーにかかるという衝撃的な事件を知っている方も多いはず。

その一部始終を、この絵の横にある映像で確認することができます。

まとめ

バンクシーの作品をたくさん見る機会ってなかなかないので、その点においては良かったなぁと思います。

今回改めて、美術館で開催する展覧会って、やっぱ本当にすごいなって思いました。

美術館の展覧会は空間演出をプロがしているからこそ、作品の邪魔をせず引き立て世界観に合った場を提供してくれているんだなと。

この展覧会ではそれが残念ながら壊滅的でした。

安っぽいフォトスポットが会場中に溢れていて、本当に残念がっかり

そりゃバンクシーも切れるわって感じのクオリティ。

バンクシーが演出する空間との差がすごい。さすが無許可って思ってしまう。

バンクシーの伝えたい社会的なメッセージが全て死んだ展覧会で、ある意味お花畑って感じでした。

ミュージアムショップ

画集とTシャツと布バッグくらいの簡易的なものでした。

ポストカードやステッカーなどはありません。

バンクシー展 天才か反逆者か 概要

期間 2020年3月15日(日)〜9月27日(日)
10:00~20:30(最終入場20:00)※会期中無休
会場 アソビル
神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル2F
主催 BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~製作委員会
後援 tvk(テレビ神奈川)、ニッポン放送、J-WAVE、FMヨコハマ
企画制作 IQ ART MANAGEMENT CORP

※本展は謎に包まれたアーティスト「BANKSY」によってオーソライズやキュレーションされた展覧会ではなく、コレクターのコレクションが集結する世界巡回展です。