ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 ひまわりの魅力まとめ

こんにちは!

上野の国立西洋美術館で開催予定の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」での最大のみどころ

ゴッホひまわりについてまとめてみました!

ゴッホといえばひまわり

ゴッホ以外に、「この花といえば、この画家!」って言われている人っていないですよね。

ひまわりは複数枚ある

ゴッホのひまわり、実は複数枚あるって知ってましたか?

ムンクの叫びも複数枚あるのと同じように、画家が好んで(またはその絵が売れるから)同じものを描くというのは多々あります。

ゴーギャンがひまわり好きと聞いて…

ゴッホは、自分の理想を詰め込みすぎた「黄色い家」という、絵を描いたり、仲間と熱く語り合う夢空間を作ろうとしていました。

ゴッホは、ゴーギャンがひまわりを気に入っていることを知っていたため、

その部屋一面にひまわりを飾ろうとします。健気か。

さすがゴッホこの時点で狂気にじみ出ています。

何に対しても0か100かの2択だな…

ゴッホについて知れば知るほど振り幅というか不器用さというか、どちらかに振り切ってしまうところは凡人からすると魅力的に見えます。天才って感じ。

精神状態と絵が連動する画家

ひまわりの絵は、ゴッホの精神状態が安定していたアルル時代(夢と希望と活力に満ちていた時期)に主に描かれています。

その後精神的に病んでしまい、精神病院で療養するようになってからは、ひまわりの絵を描くことをぱたりとやめてしまいます。

アルル時代のゴッホはひまわりを良く好んでいて、巷で言われている7枚や11枚や12枚どころがもっとたくさんの絵に描いています。

今回はほぼ同じ構図、花瓶に生けてある7つのひまわりについて年代順にまとめてみました。

この中に今回の展覧会で初来日の作品や、日本で見ることができる作品などもあります!

1、1888年8月 3本 個人蔵

ブルーとグリーンの中間色とひまわりのオレンジの対比が美しいです。

花瓶のツヤもすてき。

ひまわり・花瓶・机・壁と質感を描き分けています。

個人的に、ゴッホが描いているひまわりの中で

この作品が一番、花の描き方が想像通りのひまわりって感じだなぁって思ったり。

2、1888年8月 5本 焼失(山本顧彌太旧蔵)

実は日本にありましたが、なんと阪神大空襲燃えてしまいました…

戦争で貴重な美術品が消えてしまうのは本当に悲しい…

実物はありませんが、徳島の大塚国際美術館レプリカが展示されています。

群青色の背景や色の塗り方、線の描き方が、若干浮世絵っぽい感じ。

ゴッホは浮世絵の大ファンでしたからね。

3、1888年8月 12本 ノイエ・ピナコテーク

ゴッホもこの絵がお気に入りだったそうですが、私も7つの中で一番すきです。

ゴッホがこの絵がお気に入りだった証拠に、この絵と次のナショナル・ギャラリーの絵2枚を、ゴーギャンが使用する予定の客室に飾っていました。

背景が青なので、ひわまりが輝いてみえます。

他の作品にはない、ひまわりが発光している感じ。

これ以降の作品は同じ花瓶を描いているっぽい。

花瓶にはゴッホのサイン入り。

ゴッホは自分の気に入った作品にしかサインしなかったそうなので、

それを踏まえて絵を見る楽しみもあります。

花瓶にあるサインの位置が絵によって変わるの面白いなぁ…

4、1888年8月 15本 ロンドン・ナショナル・ギャラリー

今回初来日ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵品です。

黄色のバリエーションがすごい。

明るい背景に明るい色で描く、ということに挑戦した作品でもあります。

え〜〜っと、たわしかな?(違う)

ゴッホのひまわりは、1枚の中で、つぼみから始まり、枯れて種子になって…という、ひまわりのライフサイクルが描かれています。

それは誕生から死にいたる人の一生に通ずるものがあります。

今までブルー系の背景だったものを黄色に変えたことによって受ける印象が明るくなりました。

ブルーの線が爽やかなアクセントになっています。

ゴッホは、この4枚わずか1週間で描いています。

とてつもなく早い。

変なスイッチ入っちゃったんでしょうね。怖いな。

5、1888年12月-1889年1月 15本 SOMPO美術館

新宿損保ジャパン日本興亜美術館(SONPO美術館)所蔵品です!

過去に度々贋作疑惑が持ち上がり、そのたびに「真筆」との結果に落ち着く作品。

ひまわりの色も、最初はオレンジ→黄色→オレンジに戻ってきました。

6、1889年1月 15本 ファン・ゴッホ美術館

ひまわりの真ん中が緑・茶色・青・赤・黒っぽい色とカラフルです。

真ん中にジャムがのっているクッキーみたい(笑)

7、1889年1月 12本 フィラデルフィア美術館

3の作品を模写した作品。

右のひまわりのがアクセントになっています。

画面左に影のような暗い部分があるので、右の明るい部分が尚のこと目立ちます。

番外編

ひまわり単体を花瓶に挿した絵以外の紹介です。


「ひまわりのある庭」1887年6月


「ひまわりのあるモンマルトルの小道」1887年6月

この2つは、ひまわりの花というよりも、ひまわりの存在自体を描いてますね。

なんかずっと見てるとひまわりがに見えてくる…笑


「ひまわり、バラその他の花々のある器」1886年8月-9月

いろんなお花と一緒に。

背景もなんかすごいな…どこにこの花瓶置いてるんだろ…絨毯?笑

以下のひまわりのみの作品は1887年8月-9月作です。

なんかひまわりの花っていうよりも、燃えている物体みたいな激しさが伝わってきます。圧がすごい。

まとめ

花瓶に生けてあるひまわりの絵を見て特に思うのは、バランスいいなぁってことです。

あんないろんな方向を向いた花が挿してあったら、バランスが崩れて、全体のまとまりが無くなりそうなものなのに、

ゴッホの絵は、まとまって見えるんですよね。

計算だとしても感覚だとしてもすごい。

ひまわりはフランス語で、Les Tournesols(レ トゥルヌソル)と言います。

または、soleil(ソレイユ)と言う場合もあります。意味は「太陽」です。

ソレイユと聞いてなにか思い出しませんか?

日本でもメジャーな「シルク・ドゥ・ソレイユ」ですが意味は「太陽のサーカス」です。

英語でもsunflower、オランダ語でもzonnebloemと言います。(ゴッホの出身地はオランダです)

意味は太陽の花です。生命の象徴です。

国が違ってもひまわりに対するイメージが同じなのって面白いですよね。

ゴッホには、ひまわり神々しいほど輝いて見えたんだろうなって、絵を見ていて思います。

ゴッホの作品はよく日本に来ても、この花瓶に生けられたひまわりの絵はあまり来ないので、

今回のロンドンナショナルギャラリー展は要チェックです!!

概要

会期 2020年3月3日(火)〜2020年6月14日(日)
会場 国立西洋美術館
住所 東京都台東区上野公園7番7号
時間 9:30〜17:30(最終入場時間 17:00)
※金曜日・土曜日は20:00まで (最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日
※ただし、3月30日と5月4日は開館 観覧料 一般 1,700円(1,500円) 大学生 1,100円(1,000円) 高校生 700円(600円) 中学生以下 無料
※( )内は団体料金は20名以上
※心身に障害のある方と付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳を要提示) TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL https://artexhibition.jp/london2020/