こんにちは!
今回は、ボスの《七つの大罪と四終》について解説します!
早速見ていきましょう!
七つの大罪と四終
ヒエロニムス・ボス《七つの大罪と四終》1505-1510年
神の目
描かれているのはイエスで、「気を付けろ、気を付けろ、神は見ているぞ」と書かれています。
この部分、瞳っぽい描き方をしていますよね。
上下の文
旧約聖書からの言葉が引用されています。
上「彼等は思慮に欠ける民、洞察する力がない。もし彼等に知恵があれば悟るだろう。自身の行く末も悟ったであろう。」
下「わたしは、わたしの顔を隠し、彼等の行く末を見守ろう。」
七つの大罪
七つの大罪というのは、キリスト教的にいうと「七つの死に至る罪」という意味です。
内容としては、「罪」というよりも、「罪に繋がりそうな欲望や感情」のことを指しています。
大食
見ての通り、暴飲暴食していますね。罪です。
ボスのトレードマーク、フクロウがここにも。(笑)
怠惰
祈祷の時間なのに、男性がうたた寝をしています。罪です。
好色
男女がイチャイチャしています。これもこの時代アウトです。罪〜!
虚栄
悪魔が持つ鏡を覗き込む女性がいます。見栄を張るのも罪です。
憤怒
酔っ払いの喧嘩です。争う人々は完全に罪。
嫉妬
「2匹の犬が骨を奪い合い喧嘩する」というフランドルのことわざがあり、嫉妬を意味します。
貪欲
裁判官が賄賂を受け取っています。罪人の男はこれで無罪でしょうか。罪ですね〜。
四大終事
死
天使と悪魔が、男の真上で待機しています。
最後の審判
イエスが審判をして、天国か地獄行きかを決める一大イベントです。
詳しくはこちら↓
天国
救われた人間は、イエスや聖人と共に、天国へ。
左で女性を地獄へ連れて行こうとした悪魔を、天使が成敗しています。
地獄
地獄では、七つの大罪を犯した罪人たちが苦しめられています。