こんにちは!
西洋絵画好き&パリ好きに死ぬほどおすすめな映画『ミッドナイト・イン・パリ』についてまとめました!
映画の中にさらっと出てくる偉人たちをまとめてみました!
映画を見る前でも見た後でも、こんな人がいたんだ〜〜!!って思いながら見てもらえればと思います〜!
目次
『ミッドナイト・イン・パリ』
パリ旅行中の主人公ギルが、真夜中の散歩中に、1920年代のパリにタイムスリップしてしまい、当時の芸術家たちと出会う…というお話です。
なので!美術大好きな人にはすごく面白い作品です。(逆に知らない人は全く面白くないと思う)
ピカソやダリなどが登場しますが、なんかっぽいな〜わかる〜なんかこんな感じだったんだろうな〜みたいな感じで、すごくわくわくしました。
いいように辻褄合わせて理想化している感もあるので、「いやいやいや!この時代のこの人はもっとこんな感じだったよ…!」って細かいことが気になる方にも向いていません。(笑)
主人公はパリ狂で「パリパリパリ!!」しか言わないパリ大好き人間なので、パリ大好きな人もすごく楽しめる作品です。
やたらとパリの映像が流れます。(監督もパリ狂です)
パリに行ったことがある人は、あぁあそこ行ったな…わかる…めちゃ良かった…モネの庭の睡蓮はずるい…エッフェル塔のシャンパンフラッシュは最高ってなりますが、
そこまで興味のない人は多分飽きます。(笑)
登場する偉人
なんと言っても、キャスティングが最高すぎでした。
似てる。みんな似てる。写真のイメージそのまま。
再現度が高くて、「こんな感じだったんだろうな〜」って思わせてくれる感じが最高でした。
ジェイムズ・ジョイス
ジェイムズ・ジョイスはアイルランドの小説家です。
映画の中では、主人公ギルが「明日絶対ブラッスリー・リップでランチ!ジョイスも食事したことがある店なんだ!」と恋人に訴えかけるシーンがあります。
ちなみにこの店は、ヘミングウェイも常連でした。
ゼルダ&スコット
F・スコット・フィッツジェラルドはアメリカの小説家です。
代表作は『華麗なるギャツビー』『ベンジャミンバトン』など。
映画では、トム・ヒドルストンが演じています!!ロキ!!!
もう本当にかっこよくて、この時点でこの映画10000点ってなりました。
スコット本人もイケメンですね。
ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドもアメリカの小説家です。
美人で自由奔放で精神不安定なところがありました。
コール・ポーター
コール・ポーターはアメリカの作曲家です。
ミュージカルや映画音楽を作成しています。
ミュージカル『パリ』から「Let’s Do It」を映画の中でコール・ポーターが弾きながら歌っています。
ジャン・コクトー
ジャン・コクトーはフランスの詩人、芸術家です。
小説家、劇作家、評論家、画家、映画監督、脚本家と多才でした。
日本にも旅行できたことがあり、相撲や歌舞伎を鑑賞して楽しんだそう。
映画では、パーティーの主催として名前があがります。
ジョセフィン・ベーカー
ジョセフィン・ベーカーはアメリカのジャズ歌手、女優です。
ピカソやヘミングウェイにとっても美の女神であり、人々から「黒いヴィーナス」と呼ばれていました。
映画の中では、ちゃんと服を着て踊っています。(笑)
髪型に注目して探してみてください。
アーネスト・ヘミングウェイ
アーネスト・ヘミングウェイはアメリカの小説家です。
ノーベル文学賞も受賞しています。
映画の中では主人公ギルと仲良くなり、ピカソの愛人アドリアナに思いを寄せています。
ヘミングウェイがアドリアナとピカソに向かって、
「いつか君を こいつから奪うぞ。天才だがミロじゃない。」
というフレーズを言うシーンがあります。
なんで急にミロ??ミロって??って思うかも知れませんが、ミロは画家で、
ヘミングウェイとはボクシング仲間で友人でした。
ヘミングウェイは借金までしてミロの絵を購入するほど、ミロの絵を高く評価していました。
ガートルード・スタイン
ガートルード・スタインはアメリカの著作家、詩人、美術収集家です。
パリで画家や詩人が集まるサロンを開いており、実際に、ピカソやヘミングウェイ、マティスなどが集まっていました。
パブロ・ピカソ
パブロ・ピカソは、スペインの画家です。
とにかく多作でギネスブックにも載っている最強の画家です。
映画の中では、恋多き画家ピカソの架空の愛人兼モデルのアドリアナが登場します!
さらに、アドリアナをモデルに描いた絵(という設定の絵)が登場します!!
パブロ・ピカソ《浴女》1928年
この絵は実際に存在するのですが、アドリアナは架空の人物なので、本当のモデルは別です。
ジューナ・バーンズ
ジューナ・バーンズはアメリカの著作家です。
映画の中では、主人公ギルとダンスしていましたね。
フアン・ベルモンテ
フアン・ベルモンテはスペインの闘牛士です。
映画の中では、闘牛大好きヘミングウェイと一緒にパーティーを楽しんでいます。
サルバドール・ダリ
サルバドール・ダリはスペインの画家です。
自分を「天才」と呼び、奇行や変わったエピソードが多い画家です。
映画の中でも、「ダリだよ!僕はダリ!ダリだよ〜〜!!」「サイ、サイ、サイ…」とかなりの不思議ちゃんで最高でした。
実際にダリの絵にはサイの角がモチーフとしてよく出てきます。
ルイス・ブニュエル
ルイス・ブニュエルはスペインの映画監督です。
代表作は『アンダルシアの犬』。ダリとの共同監督作品です。
映画の中で、主人公ギルがブニュエルに対して、
「映画のいい案があります。晩餐会の客が帰ろうとするが、部屋から出られないんです。」
と話すシーンがありますが、これはブニュエルの『皆殺しの天使』という映画が元ネタです。
マン・レイ
マン・レイはアメリカの写真家、画家です。
映画の中で主人公ギルが「信じてもらえないと思いますが、未来から来たんです…!」と言ったところ、
マン・レイは「理にかなっている。君は2つの世界の住人。何ら不思議はない。」と普通に肯定する感じがシュルレアリスト〜〜!!!って感じで最高でした。
T・S・エリオット
T・S・エリオットは、イギリスの詩人、劇作家、文芸批評化です。
ミュージカル『キャッツ』の元になった詩を作った人です。
アンリ・マティス
アンリ・マティスはフランスの画家です。
映画の中では、ガートルード・スタインと兄のレオが、マティスの新作の絵を購入しようとサロンで話していましたね。
ロートレック
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックはフランスの画家です。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ルージュのラ・グーリュ》1891年
ムーラン・ルージュというキャバレーに通い詰めていたロートレック。ポスターも作っています。
このポスターの女性はフレンチカンカンというダンスをしています。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《エグランティーヌ嬢一座》1896年
まさにこんな感じのシーンが映画にも出てきます。
映画の中でもロートレックはムーラン・ルージュで絵を描いていましたね。
エドガー・ドガ
エドガー・ドガ《自画像》1855年
エドガー・ドガはフランスの画家です。
バレエの踊り子の絵が有名です。
ポール・ゴーギャン
ポール・ゴーギャンはフランスの画家です。
ゴッホと共同生活をしていたことでも有名です。
あれゴッホは??
フィンセント・ファン・ゴッホ《星月夜》1889年
映画のポスターに、この絵が使用されていますが、映画の中では、ゴッホどころか、絵も名前すら出てきません。
《星月夜》も、ゴッホが精神病院で描いた作品で、病室から見える景色と空想を混ぜて描いた作品です。
夢みがちな主人公のギルと、これまた夢と理想を求めすぎたゴッホを重ねているのかなと思いました。