こんにちは!
SNSで話題の『100日後に死ぬワニ』にちなんで、絵画の中に登場するワニを集めてみました。
絵画の中のワニに意味はあるのか
ワニには、2つの正反対な意味があります。
一つ目はその凶暴性から、邪悪・魔性・貪欲さの象徴。
二つ目は、生命の源ナイル川の象徴として神聖な動物のイメージ。
もちろん、特に意味がない場合もあります。
これから登場する絵画の中のワニにはどんな意味があるのか、考えながら見ていきましょう!
ピーテル・パウル・ルーベンス《四大陸》

左下にワニがいますね。
四大陸という題名の通り、四つの大陸を女神として、それぞれに流れる川を男性の河神として、擬人化して描かれています。
アフリカ…真ん中の黒人の女神がアフリカ大陸、背中をむけている河神がナイル川、ナイル川の象徴のワニ
ヨーロッパ…左上の女神がヨーロッパ大陸、その横の舵を持っているのがドナウ川の河神
アジア…虎、右上の女神がアジア大陸、一番右がガンジス川の河神
アメリカ…アジアの横の女神がアメリカ大陸、その横がラプラタ川もしくはアマゾン川の河神
と、文字で書くと非常にややこしいですが、女神と男神が対になって四大陸を表している、ということです。
ワニと虎はバチバチです。
ピーテル・パウル・ルーベンス《カバとワニの狩り》

ワニは真ん中下にいます。
もうなんかすごいことになっていますね。
設定も謎ですが、カバとワニが喧嘩しているところへ、人間が狩りにきたんでしょうか。
人間も倒れているし、これじゃあ誰が狩られているのかわかりません。
この絵はマクシミリアン1世という権力者からの依頼で描いた狩猟画です。
ドラクロワ《ライオンとワニ》

それにしてもワニ小さいなぁ。
どういう状況なんでしょうか。
ぬいぐるみかかえて寝てる子供みたい。
ライオンとワニの強さは互角なようですが、この絵だと圧倒的ライオンの勝利。
みなさんも絵画の中に紛れ込む、ワニ、是非探してみてください!