マンガ吹き出しの元祖?!680年以上前のシモーネの絵画の中でしゃべる人物とは?

こんにちは!

漫画のふきだしって、ストーリーを伝える効率的な方法ですよね。

そんなふきだしの元祖とも言える、絵画の中で登場人物がしゃべり始める絵画があることを知っていますか?

早速見ていきましょう!

シモーネ・マルティーニ(1284年頃-1344年)

シモーネ・マルティーニ《荘厳の聖母(マエスタ)》1315年

シモーネ・マルティーニはイタリアの画家です。

ドゥッチョの弟子と考えられています。

昔の吹き出し

シモーネ・マルティーニ、リッポ・メンミ《受胎告知》1333年

中央の聖母マリアと天使部分はシモーネ・マルティーニ、

両サイドの聖人はの義理の兄弟リッポ・メンミ作です。

『受胎告知』を描いている作品に一定数ある表現なのですが、絵画の中で、登場人物たちがしゃべります。

どういうことかというと、

 

この部分、大天使ガブリエルがまだ何も知らない聖母マリア

「おめでとう!あなたは神の子を妊娠したよ!」と告げている場面です。

ガブリエルの発した言葉が、マリアの耳に入っていく場面を視覚化しています。

これ、逆に、に話しかける時は、文字が上下逆になります。

天にいる神に読めるように(聞き取れるように)という配慮です。面白い(笑)

ガブリエルの手には「平和の象徴」オリーブの枝が握られています。

よく手に持っているのは、後ろの花瓶に入っている百合の花ですが、オリーブの場合もあります。

ガブリエルのマントがタータンチェックでおしゃれ。今っぽい。(笑)

画像だと小さくてよくわからないと思いますが、ガブリエルの白い服にも細かい模様が入っていたり、

マリアの服も袖がおしゃれだったりします。

この優美な装飾がシモーネの特徴でもあり、国際ゴシックの先駆者と言われる理由でもあります。

床すらなんかおしゃれなマーブルです。

前面にを使っているので、実物は本当にゴージャスです。見たい。

 

ガブリエルとマリアの上に、謎の物体いるじゃないですか?

中央に君臨しているのは神の使いの鳩です。聖霊です。

周りにいるのはやばい人面鳥ではなく、なんと天使です。

実は天使は9つの階級に分かれていて、それによって姿が変わります。

覚え方としては、「姿が頭だけになればなるほど上級の天使」です。

1番えらい天使は頭に羽根が生えた姿です。(こわい)

今回の天使たちは、2番目にえらいケルビムという天使です。

ちなみに人間の姿のガブリエル下から2番目の下級の天使です。

まとめ

シモーネは装飾的で優美な作風で、国際ゴシックの先駆けとなった画家
・吹き出しの元祖とも言える表現が、シモーネの時代にはあった
・天使9つの階級に分かれている