不気味な黒い絵に囲まれて生活していた画家ゴヤ

こんにちは!

『黒い絵』と呼ばれる怖い絵を知っていますか?

そんな怖い絵を自宅の壁に描き、そこで生活していたフランシスコ・デ・ゴヤというヤバすぎる画家のヤバすぎる絵たち、気になりません?

早速見ていきましょう!

黒い絵(1819-1823年)

ゴヤは晩年、「聾者の家」と呼ばれていた(前所有者が聴覚障害を持っていた)別荘を1819年に購入しました。(ゴヤも病気の後遺症で耳が聞こえません)

この家の壁14箇所に絵を描きました。

暗い色、特に黒色の絵の具で描かれており、不気味で暗い雰囲気から、その壁画を総称して『黒い絵』と呼ばれています。

誰かの注文ではなく、私的な作品だったので、作品のタイトルも、どういう意味の絵なのかについても、ゴヤ自身は情報は残していません。

なのでタイトルは別の人間が付け、絵の内容もあくまでも憶測です。

さらにさらに、《魔女の夜宴》を除く全ての絵の下に風景画が描かれていたことも判明しています。

ゴヤが家を購入する前からあった絵なのか、ゴヤが描いた絵なのかは不明です。

2階建ての家だったので、まずは1階の絵から見ていきましょう!

1階

レオカディア

 

玄関の近くにあった絵です。

ゴヤの家政婦兼恋人レオカディアが描かれています。2人はなんと40歳以上年が離れています。

2人の間には娘もいました。

ちなみにこの絵の舞台は墓場です。誰の墓があるんでしょうね…(意味深)

食事をする二老人

 

玄関の扉の上にあった絵です。

老人っていうより腐敗臭漂う作品です。

死んでそうなのに生を感じる食事ってところがまた…

二人の老人

 

こちらも玄関の近くにあった絵です。

死にそう…

ゴヤは耳が聞こえなかったわけで、どういう気持ちで老人の耳元に、醜い人物が何か話かけている絵を描いたんでしょうね。

サン・イシドロの巡礼

 

この絵怖すぎでしょ。顔がやばい。顔が(笑)

サン・イシドロ教会へ行く人々の行列です。

サン・イシドロはスペインの首都マドリードの守護聖人で、5月にはサン・イシドロ祭りがあります。

本来は楽しいはずの祭りの巡礼が、だいぶホラーな行列になっています。

魔女の夜宴

 

魔女の集会です。

黒ヤギは悪魔のサタンです。

右側にいる女性だけ集団から離れているし、若くて異質な感じがします。

我が子を食らうサトゥルヌス

 

教科書で見たことがあるな〜って人も多いかと思います。

サトゥルヌスは神話に登場するです。

将来自分の子供に殺されるという予言を聞いて、次々と子供を食べたという話を描いた絵です。

狂気がすごいし、これを食堂の壁に描いたゴヤの精神もすごいやばい

ユーディットとホロフェルネス

 

『旧約聖書』の、未亡人ユディット敵将ホロフェルネスを切り落とすという話を描いています。

不穏…

2階

運命の女神達

 

びっくりするほど醜いですが、3人は運命の女神です。

左のハサミを持っているのがアトロポス(命の糸を切る)

後ろ真ん中のレンズまたはを見ているのがラケシス(命の糸の長さを決める)

右の糸巻き棒を持っているのがクロト(生命の糸を紡ぐ)

前景にいるのが、後ろで手首を縛られている男性です。

この男性は運命には抗えないってことですね。おわりって感じです。

棍棒での決闘

 

2人の人物の決闘は、戦争を表しているようにも見えます。

戦いの果てにあるのはですね。

読書 (解読)

 

秘密の政治集会の場面では?と言われていますが謎です。何読んでるんだろ。

確かに怪しい雰囲気があります。

二人の女性と男性

 

服装から社会の底辺層だとわかります。

白い服の男性は、精神異常者か、発達障害を持った人物では?と言われています。

そんな男性を嘲笑う2人の女性。

異端審問 または サン・イシドロ泉への巡礼

 

右の人物の服が異端審問裁判所の典型的な服装のため《異端審問》と言われていましたが、

その人物以外、あまりにも異端審問に無関係なので、これもサン・イシドロへ行く人の行列じゃない?となっている作品です。

アスモデア

 

飛んでいる2人組の赤いマントは女性、もう片方は男性です。

男性がアスモデウスという悪魔という説と、そもそもアスモデアという題名の設定ミスで女性が魔女では?という説があったりして、いまいち何の絵かわからない作品です。

砂に埋もれる犬

 

抗うわけでもなく、静かに砂に埋まっていく犬。

底知れぬ恐怖を感じる作品です。

犬がちょっと上を向いていますよね?

他の絵もそうなのですが、壁画をキャンバスに移して保管しているので、絵の全部を切り取れていなかったり、移す際に絵を全部移しきれていなかったりしたみたいです。

ゴヤの家でジャン・ローランが撮影した写真 1874年頃

壁画のときは、この犬の目線の先に大きな崖2羽の鳥がいました。

そしてそもそも、砂に埋もれてるのではなくて、大きな岩の後ろに犬いるだけかも説もあります。

そうすると見え方も全く違ってきますよね。

まとめ

すぎる…!

これらの絵に囲まれて過ごしていたなんて、狂気の沙汰すぎでは…

これらの絵は全てスペインのプラド美術館で見ることができます。

ちなみに徳島の全部レプリカの大塚国際美術館でも、ゴヤの部屋を再現した展示があって、すごくテンション上がりました。

複製でもめちゃ怖かったです。

この絵に囲まれての生活とか想像できない…