こんにちは!
10月25日、ピカソの誕生日に開館した、南青山にあるヨックモックミュージアムの開館記念『ピカソ:コート・ダジュールの生活』展に行ってきました。
目次
ヨックモックミュージアム開館記念『ピカソ:コート・ダジュールの生活』展
ヨックモックミュージアムとは?
ヨックモックがグループとして30年以上かけて500点以上収集してきたピカソのセラミック作品のエディションを中心に展示しているミュージアムです。
エディションというのは簡単にいうとコピー品です。
ピカソ本人が作ったものではありません。詳しくは後ほど解説します。
ピカソが晩年、フランス南部のヴァローリスにあるマドゥラ工房でラミエ夫妻と緊密に協力しながら制作したお椀、水差し、食器、大皿などを鑑賞することができます。
チケットの価格と入手方法
日時指定の予約・定員制です。(当日券も少しだけあるよう)
10〜16時、30分ごとの入場です。
一般:1,200円
大学生・高校生・中学生:800円
詳しくはこちら(公式のチケットページに飛びます)
入り口
これ、間違えずに入り口にたどり着ける人少なそうだなぁという感じの入り口で、私も間違えましたし、私が見かけただけでも3組くらい間違えてました…(笑)
入ってすぐ左のガラス張りのところがなんと自動ドアで入り口です。
ロッカー
入り口に100円を入れて戻ってくるタイプのロッカーがあります。
鍵に付いているキーホルダーが可愛かったです。
音声ガイド
ありません。
写真撮影
館内は写真撮影不可です。
混雑
事前予約制で、私が行った日は、予約が全て埋まっていた日でしたが、全く混んでいませんでした。
建物
屋根はピカソがセラミック制作をしていたコートダジュールの屋根瓦をオマージュしているそうで、素材もピカソのセラミックやお菓子の様に焼き物にこだわったそう。
また、床や壁は陶芸窯で使われている耐熱レンガをイメージしているんだとか。
館内のピクトグラムが可愛かったです。ほしい。
ピカソと陶器
ピカソは、1946年にフランス南部の小さな陶芸の町ヴァローリスを訪ね、そこで工房を構える陶芸家ジョルジュ・ラミエと出会ったことをきっかけに陶芸制作を始めます。
陶器に魅せられたピカソは、1973年に91歳で生涯を閉じるまでに、約3000点の陶芸作品を制作しました。
ピカソのセラミックには3種類ある
原作陶器(オリジナル)
ピカソが自分で成型、絵付けをしたり、既製品に本人が絵付けをしたものです。
アンプラント・オリジナル・ド・ピカソ
原作陶器の中から完成度の高いものを選び、ラミエの工房でピカソが監修して、工房の職人に原作陶器から一定数を型抜きさせ、絵付けをさせて制作したものです
エディション・ピカソ
原作陶器をモデルとして、ピカソの了解を得て、職人の手によって一定数作られた複数した陶器のことです。
ヨックモック・コレクションはこの、エディションがメインです。
ピカソ:コート・ダジュールの生活 構成
予想通り展示数が少なかったので、20分の映像を見なければ2〜30分くらいで見終わったかもな…なんて思ったり。
SECTION Ⅰ:日用品のかたちの変容
創作に富んだセラミック作品が展示されています。
思っていたよりもサイズが大きくて、おぉってなりました。
SECTION Ⅱ:芸術生活の変容
制作の工程と背景を紹介し、セラミックを制作するようになったきっかけを探っていきます。
SECTION Ⅲ:時代の激動
セラミックがなぜ生み出されるに至ったのかを、歴史的な背景から解説しています。
2階で約20分間の映像があったのですが、その中で、ピカソの作品を工房で量産した際に、ピカソから「僕より上手いね」と声をかけられて、「あぁ自分は失敗したんだなと悟ってすぐやり直した」と工房の方が話していたのがなんともユニークで面白かったです。
さらにピカソが工房で捨てられている陶器の破片を拾ってきてそれに絵付けして、古代の壺の破片が新たに発見されたかのように作品を作っていたという話もピカソらしい遊び心だなぁと。
常設展示スペース
2階の常設展示スペースには、54枚のお皿が飾られていました。
中庭などからの自然光をふんだんに取り入れていることから、セラミックの色彩がとても鮮やかに見えます。
ミュージアムショップ
HPの写真だと、大きなミュージアムショップで、いろんなピカソグッズやヨックモック商品があるのかとわくわくしてたのですが、違いました…。
そもそもカフェとショップとライブラリーがひとつのスペースにあるので、どれも小さい…。
ピカソのセラミック作品のポストカード、クリアファイル、小さいノートや、ミュージアムのロゴマークをモチーフにしたマスキングテープ、布のバッグなどを購入することができます。
ヨックモック買えるかと思っていたら、ヨックモックは売っていませんでした。
それこそミュージアム限定パッケージとかで出してくれたらいいのに…(歩いてヨックモックのお店に行って大好きなシガール買いました。笑)
カフェ
「カフェ ヴァローリス」があります。
ピカソが晩年、セラミック制作に取り組んだ町の名前がヴァローリスですね。
体験型アートキットメニュー「Art for café」の第1弾として「世界で一つだけのコースターを作ろう」(税込1650円)という、無地のコースターや色鉛筆などとドリンクがセットになったものもありましたが、普通にケーキを食べました。
無地のコースターにお絵かきとかさすがにショボすぎでは…と個人的に思ったり…(笑)
もっと面白そうなアートキットが出たら頼んでみようと思います…。
ミニケーキは美味しかったのですが、ヨックモックミュージアムの近くにある「UN GRAIN (アン グラン)」というお店のケーキを何種類か持ってきているだけなので、もはやそっちのお店に行った方が種類豊富だし、いいのでは…???と若干思ったり。(ヨックモックミュージアム限定ケーキもあります)
ライブラリー
ピカソ関連の国内外の書籍や美術書が充実しています。
美術館やカフェを利用した人は使用することができます。
ここでは「アート×お菓子」のコラボイベントやアートセラピーを応用したアートセッションも実施予定なんだとか。
ヨックモックミュージアム開館記念『ピカソ:コート・ダジュールの生活』展 概要
会期:2020年10月25日(日)から2021年9月26日(日)まで
休館日:月曜日・年末年始・展示替期間 ※ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館
開館時間:10時〜17時 毎週金曜日は20時まで ※入館は閉館の30分前まで
チケット代:一般1,200円(税込) 学生800円(税込) 小学生以下無料
※障がい者手帳をご提示の場合、ご本人様と介護者1名様は無料
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため変更となる可能性がございます。
※新型コロナウィルス感染拡大防止策をふまえてのスタートを想定しております。