こんにちは!
東京都庭園美術館で開催中の「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」展に行ってきました。
目次
奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
チケットの価格と入手方法
事前予約制です。
一般 1,400円、大学生 1,120円、中・高校生 700円です。
詳しくはこちら
ロッカー
本館入って右側にあります。
音声ガイド
ありません。
写真撮影
新館のみ撮影可です。
混雑
祝日の朝イチの回で行きました。
そこまで人が多くなくて見やすかったです。
ただ、建物の構造上、小部屋が多いので、咳やくしゃみをする人などが近くにいると、気になるかもしれません。
カフェも空いていました。
奇想のモード展
シュルレアリスムとは?
「シュルレアリスム」というのは、一言でいうと、「無意識の探究」という意味です。
理性や道徳などの先入観から離れて、物事を見てみよう!というもので、無意識や夢など、自分ではコントロール出来ない領域のものを形にしようとしました。
シュルレアリムとモードの関係
今回ダリやマグリットなど、シュルレアリストの作品も一緒に展示されています。
彼らは芸術作品だけでなく、雑誌や様々なモノのデザインもしています。
シュルレアリスムはある面ではとてもモードでおしゃれ、ファッションとの相性も抜群でした。
シュルレアリストの作品から影響を受けてデザイナーはユニークな作品を制作しました。
逆にシュルレアリストたちも、帽子や手袋、靴などのファッションアイテムから着想を得て、作品をつくりました。
そんなシュルレアリスムとモードの世界を体験できるのが本展覧会です。
狂気のデザイン
マルタン・マルジェラの普通の額縁(にしか見えない)の《ネックレス》なんてかわいいもので、髪の毛で編んだドレス、肉やかき氷とアイスクリームの靴(本物に似せた樹脂製)などなど、狂気すら感じるデザインの数々…。
エルザ・スキャパレッリ
ココ・シャネルのライバルだったデザイナー、エルザ・スキャパレッリの洋服や香水の展示もあります。
彼女はシュルレアリストたちと仲が良かっただけあって、一風変わったデザインのものが多いです。
あざやかなピンクを「ショッキング・ピンク」と命名し広めた人物としても有名です。
ダリ
ダリの作品も予想外に多く(4点、ヴォーグの表紙も入れたら5点)展示されていました。
そのなかでも、《回顧的女性胸像》(googleの画像検索へ飛びます)があったのにはテンション上がった〜!
ダリはミレーが大好きで、特に《晩鐘》への思い入れが強く、数々の作品に取り上げています。
この彫刻作品は、画像検索画面を開いてもらえばわかりますが、女性の胸像の上にフランスパン、その上に《晩鐘》の夫婦がのっています。
女性の顔にはアリがうじゃうじゃとしていて気持ち悪いのですが、これは、アリが群がる=「死」を暗示しています。
シュルレアリストの絵
ルネ・マグリット《マザー・グース(『マグリットの落とし子たち』より)》1968年
個人的にマグリットが大好きで、マグリットの絵見たさにこの展覧会に行きました。
1点だけでしたが、見れて満足〜!
デ・キリコお得意のマネキン人形画《ヘクトールとアンドロマケー》もありました。
撮影OKなエリア
左からユアサエボシ《着衣のトルソーと八つの砲弾》、《着衣のトルソーと二匹の魚》、《着衣のトルソーと燃えている本》2021年
この展覧会で初めて知ったアーティスト、ユアサエボシさん…面白い〜!
「大正生まれの架空の三流画家であるユアサエボシ」という設定で絵を描いているそうで、架空の略歴や綿密な設定の中でシュルレアリスムの影響を受けた作品を制作しています。
舘鼻則孝《ベビーヒールレスシューズ》2021年
舘鼻則孝さんと言えば、レディーガガの靴をデザインしたことで有名ですよね。
舘鼻則孝《ヘアピンシリーズ》2018年
舘鼻則孝《太郎へのオマージュ:ヘアピン/太陽》2016年
左から舘鼻則孝《太郎へのオマージュ:ヘアピン/太陽》、《太郎へのオマージュ:呪力の美学 #2》、《太郎へのオマージュ:ヒールレスシューズ/太陽の靴 #2》、《太郎へのオマージュ:呪力の美学 #1》2016年
手前が舘鼻則孝《フローティングワールド》、奥が《ディセンディングペインティング》2021年
舘鼻則孝《ヒールシューズ/レディーポワント》2014年
永澤陽一《恐れと狂気》2008年
串野真也《Bird-witched》(2014)
串野真也《Sphinx of the forest》《Guardian deity Bird》、《Guardian deity Crocodile》(すべて2017)
ANOTHER FARM《Modified Paradice》(2018)
入場時に渡されたメガネで見ると…
ドレスに模様が現れます。
幽霊屋敷みたいで最高でした。
ミュージアムショップ
図録、ポストカードなどがありました。
予想外にマグリットのグッズ(ノート、プレート、マグカップなど)が充実していて、たくさん買ってしまいました。
カフェ&レストラン
「カフェ庭園」とレストラン「Du Parc」があります。
今回は、カフェでお茶しました。
11時くらいに入りましたが空いていて快適でした。
ケーキも美味しくて、ちょっと一休み…におすすめです。
展覧会コラボメニューの「ポム ルージュ」は、りんごとジャスミンのケーキです。
舘鼻則孝《ヒールシューズ/レディーポワント》2014年
この作品をイメージしているそう。
レストランも建物が素敵で、席によっては景色も楽しめて、美味しくてオススメです。
奇想のモード展 概要
会期:2022年1月15日~4月10日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5–21–9
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月(3月21日は開館)、3月22日
料金:一般 1400円 / 大学生 1120円 / 中・高校生 700円 / 65歳以上 700円