こんにちは!
ミッフィーは画家マティスの影響を受けて誕生していたことを知っていましたか?
早速見ていきましょう!
ミッフィーとうさこちゃん
ミッフィーはオランダ生まれのキャラクターです。
日本ではミッフィー、またはうさこちゃんと呼ばれていますね。
たまに、どちらかがパクリなのでは?と勘違いしている人がいますが、同じキャラクターです。
ミッフィー(英語圏)、うさこちゃん(日本)、ナインチェ(本場オランダ)です。
国によって呼び方が変わります。
作者ディック・ブルーナ
デルフィーノ インデックスシール付ふせんメモ ブラック・ベア BB-36049
ディック・ブルーナはオランダの絵本作家であり、グラフィックデザイナーです。
中学生の時、父親の本棚にあったゴッホやレンブラントの画集に影響を受けます。
画家になりたくて高校を退学した後、美術館や画廊をめぐりました。
そしてパリで出会ったレジェやマティスの作品に、今まで自分が思っていた絵画のイメージを大きく変えるほどの強い衝撃を受けます。
特に、マティスの単純な形やハッキリとした鮮やかな色でシンプルに構成された作品を研究し、自分のものにしてきます。
色彩の魔術師 マティスという画家
アンリ・マティス《ダンスⅠ》
アンリ・マティス(1869-1954年)は自然が大好きなフランスの画家です。
緑&鳥が大好きすぎて、アトリエは植物園かと思うほど草花があり、300羽も鳥を飼っていました。ほんと何者。
そんなマティスですが、当初は父親の願い通り、法律関係の仕事につきます。
20代始めのときに盲腸炎になり、療養中の暇つぶしに母親が画材を渡したことで、マティスの人生が大きく変わります。
画家になるぞ!ということで法律関係の仕事は辞め、父親はもちろんがっかり、マティスはいきいきと美術学校へ入学します。
ギュスターヴ・モローというこれまた有名な画家の生徒になることができました。
セザンヌやシニャック(私の好きな画家です)、ゴッホやゴーギャンの自由な色彩による表現に影響を受けます。
アンリ・マティス《緑の筋のあるマティス夫人の肖像》
自由な色彩というのはこのような絵のことをいっています。
鼻筋が緑だったり、顔の右と左で色が違ったり、背景も3色だったり…
この色とこの色を隣り合わせにしたら、どんな効果が生まれるのか、
人の内面を描き出せるのか…などなど研究して描いていきます。
体力ないから切り絵しようかな
アンリ・マティス《ブルーヌード》
70代で癌になり、その手術の後遺症で車椅子で生活するようになります。
絵を描く体力は無くなってしまいましたが、新たな試み、切り絵スタイルが生まれます。
アンリ・マティス《かたつむり》
個人的に、マティスの切り絵の中でこの作品が1番のお気に入りです。
カラフルな四角がうずを巻いてかたつむりの甲羅を表しているの、かわいい!
画面には四角しかないのに、丸いものを連想させるってすごくないですか?
明るくてカラフルで可愛い作品です。
アンリ・マティス《馬、曲芸師、道化師》
ちなみにマティスが切り絵で使用しているこのカラフルな紙は、水彩絵の具で色をぬった紙を切って作品を作っています。
ブルーナも行ったマティス作の礼拝堂
この投稿をInstagramで見る
マティス最晩年、フランスのヴァンスにあるロザリオ礼拝堂をつくります。
設計からステンドグラス、壁一面の絵、そして司祭の衣装まで、ありとあらゆるものをデザインしました。
ブルーナもこの礼拝堂を訪問したことがあり、そのシンプルな美に心を奪われたそう。
マティスのシンプルで美しい色彩表現は、ブルーナにも引き継がれているということは、
ブルーナカラーという6色で絵本を作っていることからも感じ取ることができます。
ミッフィーと画家シリーズ
ミッフィーの絵本に、なんと画家シリーズがあるんです!!
ちなみにブルーナが作った絵本ではありません。
ミッフィーとパパが絵について語り合うというストーリーで、大人が見ても楽しいので是非探してみてください〜!