箱根彫刻の森美術館の感想と完全ガイド!

こんにちは!

今回は、箱根の彫刻の森美術館を紹介します。

早速見ていきましょう!

彫刻の森美術館

彫刻の森美術館は、1969年に彫刻家の井上武吉の設計により開館した、国内ではじめての野外美術館です。

井上武吉と聞いてピンと来る方は少ないかもしれませんが、上野の東京都美術館の前に置いてある銀色の巨大な球体のオブジェと言われれば、分かる人も多いはず。あれを作った人です。

巨大な庭園に、 近・現代を代表する彫刻家の名作約120点が常設展示されています。

現在の館長は、なんと!ファッションデザイナーの森英恵さんです。

チケット&クーポン情報

大人1,600円、大学生・高校生1,200円、中学生・小学生800円です。

前売りや公式HPにあるインターネット割引の画面提示で100円引きです。

詳しくはこちら

ロッカー

 

入場券売場のところに無料のロッカーがありますが、外です…。

大きめのロッカーもあるので、小さなキャリーケースくらいなら入りそうな感じでした。

音声ガイド

現在は野外彫刻15作品のみ、無料の音声ガイドを楽しむことができます。

作品のキャプションに設置されているQRコードをカメラで読み取って聞くシステムです。

写真撮影

基本的にはOKですが、ピカソ館などの室内展示は不可です。

混雑

平日の午前中に行きました。

広いので、密だなぁ…ということはありませんが、時間が経てば経つほど人が増えていくので、人が映り込まないように写真が撮りたいのであれば、朝一がオススメです。

それと平日は遠足か修学旅行なのか、小学生がたくさんいる場合があり、その子たちとタイミングがかぶると、あまり展示をゆっくり見れないかもしれません…。

所要時間

ゆっくりまわって4〜5時間くらいです。

野外展示

 

ヘンリー・ムーアやミロ、ロダン、レジェ、岡本太郎などなどの作品が展示されています。

 

ラランヌ夫妻の《嘆きの天使》、これを見るのを楽しみにしていました〜!

ギリシャ神話に登場する、水面に映った自分に恋する美青年ナルシス(「ナルシスト」はここから)のように、この天使も陶酔した表情を水面に映し出しています。

 

ロダンの《バルザック記念像》、文豪バルザックの像ですが、あまりにも作るのに時間がかかったのと、依頼主が出来栄えに満足しなかったため、受取拒否されてしまった作品です。

 

 

これ誰だと思いますか?多くの人が名前や彼の作品を知っているはず。

オシップ・ザツキンの《山野を歩くヴァン・ゴッホ》です。

 

迷路「星の庭」、リニューアルしたばかりなのでとてもキレイです。

昔のボロボロの方が雰囲気があって私は好きでした。

 

つみきのような建物の中に入ってみると…

 

「ネットの森」で遊ぶことができます(小学生まで)。

 

ガブリエル・ロアールの《幸せをよぶシンフォニー彫刻》、圧巻の眺め!ステンドグラス最高〜!

 

よく見ると、いろんなキャラクターやモチーフが隠れています。

 

階段をのぼると、屋上に出て、箱根の景色を見ることができますが、降りる時、かなり怖いので、もう二度とのぼろうとは思いません…笑。

 

 

ヘンリー・ムーアの《ファミリー・グループ》、これもとっても素敵な作品でした。

この上のブロンズ作品たちもムーア作です。

男性像をほとんど制作しなかったムーアでしたが、この作品の構想中に娘が生まれ、母と子に父親が加わったそう。

 

ゴームリーの《密着 Ⅲ》、タイトルの通り、大地に密着しています。

作者自身の身体の型を取って作られています。

なんともシュールでかわいい…。

 

ニキ・ド・サン・ファールの《ミス・ブラック・パワー》、カラフルなドレスとバッグ、そしてこの巨大さから大きなパワーを感じます。

妊娠した友人の姿にインスピレーションを得て制作した作品です。

 

ライナー・クリスターの《大きな手》、ナチスドイツからの迫害で苦しんだ過去を持つ作者の生きることへの切望が表現されています。

 

彫刻の森美術館を設計した井上武吉の作品です。

写真で見ると本当に浮いているように見える…。

 

アルナルド・ポモドーロの《球体をもった球体》、この角度からの写真しか撮っていなかったのですが、別の角度から見ると球体の中に小さな球体があることがわかります。

歯型のような割れ目と蝕まれたような内部…なんともディストピア感のある作品でした。

 

マルタン・パンの《浮かぶ彫刻3》、浮いているように見えますが、もちろん浮いているわけではありません。

 

めだまやきのオブジェの上に乗って写真を撮ることができます。

本当にかわいい…。

室内展示

室内展示には、ブランクーシ、ジャコメッティの作品などが少しだけ展示されています。

ピカソ館

 

ピカソ館では、ピカソが65歳から熱中して制作した陶芸作品を中心に多彩な所蔵作品300点余りを順次公開しています。

ちなみにピカソ館の横にあるカラフルなオブジェはピカソの作品ではなく、レジェです。

2階建てですが、そんなに中は広くなく、展示も多いわけではないのですぐ見終わりました…もう少しボリューム欲しかったなぁ…。

カフェ・レストラン

3つありますが、「ベラフォレスタ BELLA FORESTA」は休業中です(2021/12現在)。

 

「The Hakone Open-Air Museum Café」は、パンやソフトクリーム、飲み物など軽食系です。

 

「彫刻の森ダイニング」は、スペアリブやカレー、パスタなど食事を楽しむことができます。

ミュージアムショップ

クッキー缶やメモ、マグネット、マグカップなどなど。

ミュージアムグッズだけでなく、アーティストが作ったアクセサリーなども売っています。

彫刻の森美術館 概要

開館時間:9:00〜17:00 年中無休 *入館は閉館の30分前まで
所在地:〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
Tel:0460-82-1161
Fax:0460-82-1169