アメリカで超有名パロディ定番の絵「アメリカン・ゴシック」を超解説!

こんにちは!

アメリカパロディとして多用される絵があることをご存知ですか?

早速見てみましょう〜!

パロディの定番 アメリカン・ゴシック


グラント・ウッド《アメリカン・ゴシック》

こちらの絵です!!!

日本だと知っている人の方が少ないかもしれませんが、アメリカではとても有名な絵です。

実写映画公開間近のディズニー『ムーラン』、『ナイトミュージアム2』などの映画や、ドラマ雑誌の表紙キャラクターパロディ

さらにはお菓子のパッケージ結婚式のパネルグリーティングカードなどなど

あげだしたらきりがないくらい様々なところに登場します。

こちらの検索結果の画像を見るだけでもかなり納得できるかと思います。

グラント・ウッドってどんな画家?


グラント・ウッド《自画像》

《アメリカン・ゴシック》描いたのは、グラント・ウッド(1891-1942)というアメリカの画家です。

農家に生まれ、紆余曲折を経て、画家へ。

第一次世界大戦中は大砲をカモフラージュするデザインを作成する仕事をしました。

また美術教師として、学生を指導していました。

アメリカン・ゴシック 超解説

男女が家の前で立っているだけの絵だと思いましたか?

男性は熊手持ってるなくらいの印象でしたか?

この絵、実は面白い仕掛けがたくさんあるんです!

モデル

女性はグラント・ウッドの妹ナン

男性はかかりつけの歯科医バイロン・マッキービー

夫婦ではなく、娘と父親として描いたそう。

ちなみに本人たちと絵は激似です。

ピッチフォーク(熊手)

男性が手にしている熊手ですが、この形が何度も画面の中に登場しています。

熊手の横、男性の服に注目すると…

同じ形が横にありますね。

玄関にある植物も同じ形です。

熊手を逆さまにすると…窓枠の形と似ています。

女性の服の模様

上の窓枠の模様と似ています。

丸いもの

男性のメガネ・玄関前の植物の葉っぱ・家の裏の木々・カメオのブローチ

全体の構図

よく見ると、窓枠の構図と、人物と家の屋根の配置が似ています。

このように同じパターンが繰り返されることによって、その作品にしかないリズム雰囲気が生まれます。

まとめ

様々な絵がある中で、なぜこの絵がアメリカで人気なのかなぁと思いましたが、

画家がアメリカ人であること、アメリカに実際にある家(今も同じ場所にあります)がモデルなことも関係していそう。

パロディとして使われ始めて、それでこの絵を知る人が増えて、さらにパロディに使われて…といった流れでここまで有名になったのかも。

確かにシュールな感じで、パロディにしやすそうですもんね。

画面上に隠れた形の繰り返しなど、絵画鑑賞という面から見てもとても魅力的。

これからはみなさんも、いろんなところに紛れている《アメリカン・ゴシック》パロディを探してみてください!