こんにちは!
みなさんはイタリア料理のカルパッチョが、画家のカルパッチョに由来していることを知っていましたか?
どうしてこの二つが結びついたのか見ていきましょう〜!
カルパッチョ(料理)は牛肉料理?
カルパッチョと聞くと、マグロのカルパッチョ等魚系を思い浮かべますよね。
これ実はカレーのように異国の料理、日本に持ってきてアレンジしちゃった系の料理なんです。
本場イタリアでは薄切りの生牛肉にチーズなどをかけて食べる料理のことをカルパッチョと呼びます。
カルパッチョ(画家)ってどんな人?
ヴィットーレ・カルパッチョ《聖ウルスラの夢》
カルパッチョ(1465年頃-1525年頃)は今から550年以上前に生きていたイタリアの画家です。
あまりにも昔の画家なので、その生涯については謎な部分が多く、生まれた年もはっきりとしていません。
ヴェネツィア派の画家で、その界隈ではとても有名な画家です。
当時のヴェネツィアの風景とキリスト教の物語をミックスした絵を描きました。
ヴィットーレ・カルパッチョ《受胎告知》
カルパッチョの作品の特徴はなんといってもこの赤!
ヴィットーレ・カルパッチョ《聖パウロ》
赤を基調とした作品を多数残しています。
料理のカルパッチョと画家のカルパッチョ
説その1
カルパッチョ(画家)が薄切り生牛肉にパルミジャーノ・レッジャーノをかけた料理が好きだったことから、その名を取った。
説その2
カルパッチョ(画家)の作品の赤が、薄切り生牛肉の料理みたいだったから。
説その3
ヴェネツィアでカルパッチョ生誕500年回顧展中に、ヴェネツィアの有名レストラン「ハリーズ・バー」のオーナーシェフが考案。
カルパッチョ(画家)の作品の特徴である赤と白の対比を、生牛肉とマヨネーズソースで表現した。
このように諸説ありますが、共通して言えるのは、カルパッチョ(画家)の名前が由来、ということです。
カルパッチョ(画家)の不思議な作品
カルパッチョを語る上で外せない作品をご紹介します。
ますは2枚の絵を見てみましょう〜!
上 ヴィットーレ・カルパッチョ《潟(ラグーナ)での狩猟》
下 ヴィットーレ・カルパッチョ《二人の貴婦人》
2枚の絵を見て、何か気づいたことはありますか?
上は外、下は室内?いやバルコニー?外暗くない?ちょっと違和感…
この女性二人は何を見ているんだろ…
犬獰猛だな…
鳥いすぎでは?
なんて思ったかもしれません。
みなさんは、次のことに気がつきましたか?
実は、この2枚の絵、元々は1枚の絵だったんです!
どうしてそれがわかるのかと言うと…
1枚目左下にある百合の花と、2枚目バルコニーの上にある花瓶…
そう繋がっているんです!
さらに、《潟(ラグーナ)での狩猟》+《二人の貴婦人》と対になる絵が別であったのではないかと言われています。
確かに犬の切れ方も不自然。
狩猟の絵が上に描かれているにも関わらず、下の人物たちは誰1人として興味ありそうにないのも気になります。
この女性2人が何を見ているのかも謎です。
女性の周りにある、百合や犬、オウム、
そして少年の下にある赤い底の高い靴
(花魁が履く厚底の下駄のようなもの。高級娼婦が履いていたが、ぬかるみの道を歩くため、一般的にも履くようになった。)
など、純潔を表すものもあれば、なぜこれもここにあるの?というものまで混ざっています。
もはやこの女性2人が、当時流行の高級娼婦風ファッションに身を包んだ貴婦人なのか、
高級娼婦だったのかもはっきりしていません。
その謎を解決するもう1枚の絵は確かにありそうですよね。
まとめ
カルパッチョカルパッチョ書きすぎて、ゲシュタルト崩壊してきました。(笑)
・料理のカルパッチョは、画家のカルパッチョに由来している ・画家のカルパッチョは美しい赤色が特徴の画家 ・料理のカルパッチョは実は牛肉