ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセントの完全ガイド!混雑状況は?グッズは?

こんにちは!
上野の東京都美術館で開催中の「ゴッホ展 きあう魂 ヘレーネとフィンセント」に行ってきました!

ゴッホ展 きあう魂 ヘレーネとフィンセント

ゴッホの油彩画28点と素描・版画20点の計52点と、ミレーやルノワール、ルドンなど20点の、計72点を見ることができます!

チケットの価格と入手方法

事前日時指定予約制です。

一般 2,000円、大学生 1,300円、65歳以上 1,200円、高校生以下はなんと無料です!

詳しくはこちら

ロッカー

入り口入って左側にたくさんあります。

音声ガイド

舞台「弱虫ペダル」「刀剣乱舞」などで話題の俳優の鈴木拡樹さんの音声ガイドがあります。

ゴッホ展アンバサダーの俳優の浜辺美波さんも登場します。

貸し出し料金600円(約35分)

写真撮影

館内は撮影不可です。

フォトスポットなどもありません。

混雑

初日土曜日の初回(9:30)に行きましたが、とっても快適でした!

今日だけかもしれませんが、9:30より少し前から入場開始していました。

今後チケットを取る予定の方は、絶対に初回の時間がおすすめです。

とはいえ、普通に回るとそれなりに人がいるので、「とっても」快適に見るには少しコツがあります。

私が人気の展覧会でいつも使う技なのですが、最初からゆっくりじっくりひとつひとつの絵を見るのではなくて、(先にある程度目星をつけておいて)見たい絵を優先的に鑑賞します。(もちろん展示の最初にある映像などは飛ばします)

初回で入れば、先に進めば進むほど人がいないので、目玉作品を独り占めできます!

その要領で最後まで見たら、もう一度戻って最初から鑑賞します。

初回入場から30分後に次のグループが入ってくるので、その前くらいに2周目行けると最高です。

今度は最初からゆっくりじっくり鑑賞します。

この頃には最初よりも人がたくさんいますが、まだ混みすぎてて見づらいというほどではありません。

3周目でやっと映像を見たり、年表のボードなどを読みつつ、遠目で絵を鑑賞します。

10:30くらいだったと思いますが、か〜な〜り会場は混雑していました…。

余談ですが、絵は近くから見て終わりにするのはあまりにももったいないというか、遠くから見るからこその良さもあるので、是非ある程度離れての鑑賞もオススメです。(特にスーラ、シニャックは本当に雰囲気が変わります)

ゴッホ展 構成

1.芸術に魅せられて:ヘレーネ・クレラー=ミュラー、収集家、クレラー=ミュラー美術館の創立者

フローリス・フェルステル《ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像》1910年

ゴッホの作品の世界最大の個人収集家がヘレーネ・クレラー=ミュラーです。

ゴッホの死の8年後から約20年間で90点を超える油彩画と約180点の素描・版画を収集しました。

歴史に「if」なんてありませんが、それでも、もしもう少し早く彼女が収集を始めていたらゴッホの人生も変わっていたかもと思わずにはいられません。

彼女は11,000点を超える絵画を収集し、1938年にクレラー=ミュラー美術館を開設しました。

その翌年、70歳でこの世を去りました。

2.ヘレーネの愛した芸術家たち:写実主義からキュビスムまで

アンリ・ファンタン=ラトゥール《静物(プリムローズ、洋梨、ザクロ)》1866年

ピエール=オーギュスト・ルノワール《カフェにて》1877年頃

ジョルジュ・スーラ《ポール=アン=ベッサンの日曜日》1888年

オディロン・ルドン《キュクロプス》1914年頃

今回確かにゴッホの作品数が多いので「ゴッホ展」なのですが、いやいやルドンの《キュクロプス》来るのすごくない?!?!これが今回の展覧会の1番の目玉では???と思わずにはいられませんでした。

すごい…!個人的に昔からとっても見たかった絵なので、感動感激…一生見てたい…。

画面越しに見ても色彩の美しい作品ですが、実物の迫力には負けますので、是非展覧会でチェックしてみてください。

そもそも「キュクロプス」ってなに?誰?なんの話?というのは、絶対に知っていた方が面白いので(恋のお話です)、絵の詳細を予習しておくのもおすすめです↓

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ピート・モンドリアン《グリッドのあるコンポジション5:菱形、色彩のコンポジション》1919年

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3.ファン・ゴッホを収集する

3-1.素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代

フィンセント・ファン・ゴッホ《スヘーフェニゲンの魚干し小屋》1882年5月後半

1880年8月、ゴッホは画家になる決心をしました。

まずはなによりもデッサンが大事だ!と狂ったように描き続きました。

ミレーに憧れ、農作業や手作業をする人の中にある美を描こうとしていたこともあり、この時代のゴッホの絵はかなり泥くさいものばかりです。

フィンセント・ファン・ゴッホ《砂地の木の根》1882年4-5月

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3-2.画家ファン・ゴッホ、オランダ時代

フィンセント・ファン・ゴッホ《森のはずれ》1883年8–9月

バルビゾン派やハーグ派の画家を手本としていたため、暗い色調の絵が多いです。

上の絵は、ヘレーネが最初に入手したゴッホの作品です。

フィンセント・ファン・ゴッホ《麦わら帽子のある静物》1881年11月後半–12月半ば

ゴッホといえば、独学!我が道をゆく!のイメージが強いのですが、当初は親戚の画家マウフェにいろいろと教えてもらい、経済的にも支援してもらっっていました。

マウフェとは結局仲違いしていまいますが、彼が亡くなったと知ったときには彼への追悼の絵を描いています。

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フィンセント・ファン・ゴッホ《白い帽子を被った女の顔》1884年11月–1885年5月

3-3.画家ファン・ゴッホ、フランス時代

3-3-1.パリ

フィンセント・ファン・ゴッホ《レストランの内部》1887年夏

1886年2月28日頃、ゴッホはパリのテオの家に押しかけて、一緒に暮らし始めます。

パリで印象派や新印象派の作品、浮世絵などと出会い、色彩が明るくなっていきます。

上の絵はスーラ(この展覧会にも1枚彼の作品が来ているので是非見比べてみてください)の点描法を真似て描いた作品です。

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フィンセント・ファン・ゴッホ《石膏像のある静物》1887年後半

3-3-2.アルル

フィンセント・ファン・ゴッホ《糸杉に囲まれた果樹園》1888年4月

日本が大好きだったゴッホは、南仏アルルは「日本みたいに美しい」ととても気に入っていました。(もちろん日本に行ったことはありませんが)

フィンセント・ファン・ゴッホ《レモンの籠と瓶》1888年5月

黄色に黄色の背景…のように、ゴッホは新たな色彩の組み合わせを研究していました。

途中、テオのおかげでゴーギャンとの共同生活が始まりましたが、2ヶ月ほどで終わりを迎えたことは「耳切り事件」として有名な話ですよね。

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フィンセント・ファン・ゴッホ《種まく人》1888年6月17-28日頃

ミレー信者だったゴッホは、ミレーの作品を独自に解釈していくつも作品を制作しています。

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3-3-3.サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ

フィンセント・ファン・ゴッホ《サン=レミの療養院の庭》1889年5月

1888年12月に最初の病気の発作に襲われたのち、さらなる治療が必要と判断し、1889年5月にアルルを離れ、サン=レミ郊外にある療養院に自ら入院しました。

制約はありましたが、絵を描くことも許されていました。

フィンセント・ファン・ゴッホ《悲しむ老人(「永遠の門にて」)》1890年5月

この絵、とってもとってもタイムリー!

ゴッホ展が始まる1日前に、この絵にとても似たゴッホのデッサンが見つかったとのニュースが流れました。

フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のプロヴァンスの田舎道》1890年5月12-15日頃

「《ひまわり》のような作品にしたい」と、ゴッホがサン=レミの地で描き始めたのが糸杉でした。

この作品は、南仏滞在の最後に描かれた作品だといわれています。

16年ぶりの来日です!

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フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲くマロニエの木》1890年5月22–23日

1890年5月16日、療養院を出て、オーヴェール=シュル=オワーズに移り住み、ひたすら絵を描きました。

しかし、これから、というところで37歳で自らを撃ち(諸説あり)、この世を去りました。

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4.ファン・ゴッホ美術館のファン・ゴッホ家コレクション:オランダにあるもう一つの素晴らしいコレクション

フィンセント・ファン・ゴッホ《黄色い家(通り)》1888年9月

今回来るゴッホの作品の中で、1番楽しみにしていた絵です!

いやもうテンション上がる…!すごくよかったです。青と黄のコントラストが最高…。

この絵、画像で見るとそこまで気になりませんが、実物を見ると家が飛び出してくるような感じがして不思議な気持ちになりました。

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フィンセント・ファン・ゴッホ《サント=マリー=ド=ラ=メールの海景》1888年6月

世界最大のゴッホコレクションは、ゴッホ家が所有しているコレクションで、現在はゴッホ美術館にあります。

今回は、その中から数点が日本にやってきています。

ミュージアムショップ

 

図録、ポストカード、クリアファイル、マグネット、マスキングテープなどなどの定番品から、シナモロールとのコラボ商品まで、ありとあらゆるものがありました。

今回、やる気がないのか(笑)ゴッホ展のホームページがあまり充実しておらず、グッズの詳細も前日に少しだけ掲載されただけでした。

でも実際に行ってみたら、もうそれはびっくりするほどというか、まぁ…予想通りの充実度で、ありとあらゆるグッズが並んでいました。全部欲しい。全部かわいい。お菓子の種類多いな…絵の複製?額縁付きでなかなか手頃な価格じゃん?しかも種類多い…。

マグネットだけでどれだけ種類あるんだってくらいいろいろありました。クリアファイルも。笑

買ったグッズの値段と詳細

図録(2400円)を買うと、専用の黄色い袋がついてきます。

 

裏面はゴッホの手紙でしょうか。かわいい…!

 

青山デカーボの「ゴッホ缶」(1080円)がとってもかわいい〜!

グルテンフリー&低糖質だけど濃厚なチョコレートクランチが5個入っています。

 

ビックリマンチョコの会社がデザインした「ヴィン聖V画神」ポテトスティック(972円)には、なんとビックリマンチョコ風のキラキラシールが1枚入っています。(4種類ありますが全部ゴッホです)

 

ちなみに中のポテトスティックの袋はただの銀色の袋なので、おみやげで配ろ!とかには向いていません。

 

デザイナーでイラストレーターのニシクボサユリさんデザインのクリアファイル(440円)があまりにも素敵すぎて2枚とも購入…。

布バッグも可愛かったなぁ…。

 

ゴッホのモチーフを詰めこんだ可愛すぎるタオルハンカチ(770円)もあります。ハンカチもいろんな種類あったなぁ。

この柄でクリアファイル、マスキングテープ、メモ帳などもあった気がします。

 

ゴッホの《黄色い家》の大判ポストカード(230円)に、フレームマグネット(880円)、そしてミッフィーの世界のような可愛すぎるピン(770円)など、可愛いグッズだらけで、予想以上にお金を使ってしまいました…。

混雑

11時くらいにショップに入りましたが、もちろん混んではいましたが、スペースがある程度広いので、ぎゅうぎゅうで身動きがとれない…ってほどではありませんでした。この前の鳥獣戯画展のグッズ売り場は本当に地獄だったなぁ…。

レジも空いていました。

図録は専用の袋が付いてきますが、それ以外の商品を購入の場合、袋は有料です。(袋はゴッホ展用の特別なものとかではなく普通のビニール袋です)

アトレ上野のコラボコースター

 

アトレ上野のレストラン・カフェがゴッホ展とコラボしていて、限定メニューを楽しむことができます!

コラボメニューのある店舗を利用すると、コースターがもらえちゃいます!(全4種類)

私は「あんみつ みはし」に行きましたが、上の2種類がありました!(2人で行ったので2枚もらいました)

カフェ&レストラン

1階に「カフェ・アート」(50席)、2階に「レストラン・ミューズ」(200席)があります。

1階にもうひとつある「レストラン・サロン」は臨時休業中です。

ゴッホ展 概要

会場:東京都美術館 企画展示室 https://www.tobikan.jp

期間:2021年9月18日(土)~12月12日(日)

休室日:月曜日、9月21日(火)

※ただし9月20日(月・祝)、11月8日(月)、11月22日(月)、11月29日(月)は開室

開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

観覧料:一般 2,000円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,200円

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、東京新聞、TBS