こんにちは!
音楽室の肖像画パート2です。
どうして音楽室に肖像画があるの?などの謎についてはパート1で解説しています。
パート1
パート3
音楽家たちの紹介
メンデルスゾーン
テオドール・ヒルデブラント《フェリックス・メンデルスゾーン》
メンデルスゾーンは、ドイツの作曲家、指揮者、ピアニスト、オルガニストです。
神童、天才、イケメン、実家は大富豪…夢のような人生に思えますが、ユダヤ人の家系だったことから結構苦労しており、脳卒中で38歳という若さで亡くなっています。
彼の名は知らなくても、「結婚行進曲」は誰もが知っているはず。
ショパン
ウジェーヌ・ドラクロワ《フレデリック・ショパン》1838年
ショパンは、ポーランドの作曲家、ピアニストです。
繊細で神経質、病弱でしたが、ある一面では明るくユーモアのある人物でもありました。
ショパンの美しい旋律はどこか寂しさも感じさせるものが多く、それがまたより一層曲の魅力を高めています。
有名な曲が多すぎますが、今回は「幻想即興曲」を紹介します。
リスト
フランツ・リストの肖像 1870年代以降
リストは、ハンガリーのピアニスト、作曲家です。
超絶的な技巧を持つ彼のピアノの演奏を聴いて、あまりの衝撃に気絶する観客もいました。
さらに、リスト自身も演奏中に気絶することがあったそう。笑
イケメンでモテモテ、女性関係もハデ…でしたが、人格者としても知られており、すばらしい指導者でもありました。
ワーグナー
リヒャルト・ワーグナーの写真 1871年頃
ワーグナーは、ドイツの作曲家、指揮者、思想家です。
「歌劇王」とも呼ばれています。
ワーグナーの音楽を愛する人たちを「ワグネリアン」と呼び、画家ルノワールもその1人でした。
短い時間ですがワーグナーと会うことができ、彼の肖像画を残しています。
そんなワーグナーでしたが、性格に難があり、孤立しがちだったよう。
↓の曲もとても有名ですね。題名を知らなくても聞いたことはあるはず。
ヴェルディ
ジョヴァンニ・ボルディーニ《ジュゼッペ・ヴェルディの肖像》1886年
ヴェルディは、イタリアの作曲家です。
オペラ王と呼ばれています。
晩年は慈善活動に積極的に取り組みました。
音楽家たちが悲惨な末路をたどるケースが多いことに心を痛め、引退した音楽家のための憩いの家という老人ホームを設立しました。
ここは現在でも音楽家のための老人ホームとして存在しています。すてき…。
オペラにあまりなじみがなくても、彼のつくった曲はとても有名なので、聞いたら知っている曲も多いはず。
今回はその中から『椿姫』の「乾杯の歌」を選びました↓
グノー
ナダール撮影 1890年
グノーは、フランスの作曲家です。
バチカンの実質的な国歌である『賛歌と教皇の行進曲』を作曲したことでも知られています。
ブルックナー
ヨーゼフ・ビュシュ《アントン・ブルックナー》1917年以前
ブルックナーは、オーストリアの作曲家、オルガニストです。
非常に敬虔なローマ・カトリック教徒でありながら、毎晩ビールを10杯ほど飲んでいた大酒飲みで、キレイな女性が大好きでした。
晩年に至るまで多くの女性に求婚しましたが、そのすべてが破局に終わり、生涯独身でした。
そんな彼の曲は日本ではなぜか圧倒的に男性に人気で、コンサートを行うと会場はほぼ男性でうまるそう。
ブラームス
ブラームスの写真 1889年
ブラームスは、ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者です。
ベートーヴェンと自然を愛し、子供には優しかったそうですが、大人には無愛想で不器用、皮肉屋な性格でした。
ビゼー
ジョルジュ・ビゼーの写真 1875年
ビゼーは、フランスの作曲家です。
オペラ「カルメン」がとても有名ですが、その初演の約3ヵ月後、36歳という若さで亡くなっています。
「カルメン」の「ハバネラ」、これもとっても有名な曲ですね。聞いたことがあるはず。
サン=サーンス
ナダール撮影 カミーユ・サン=サーンスの肖像
サン=サーンスは、フランスの作曲家、ピアニスト、オルガニスト、指揮者です。
音楽だけでなく、文学、数学、天文学、絵画などなど様々な分野に興味を持つ知識人でした。
幼少から神童と称されて天狗になっていたのか、その辛辣で無頓着な言動が周囲から反感をかっていたとか…。
↓この曲も知っている人が多いはず。
チャイコフスキー
チャイコフスキーの写真
チャイコフスキーは、ロシアの作曲家です。
美しくどこか物悲しげなメロディでありながら、メルヘンチックで華やかな曲が多く、クラシック音楽の中でも人気の高い作曲家です。
さまざまな場所で彼の曲が使用されています。
どの曲を紹介しようか迷いましたが、ディズニーが大好きなので《眠れる森の美女》を選びました。
下の動画を再生してもらうとわかりますが、同名のディズニー映画の主題歌の元ネタはこの曲です。
グリーグ
グリーグの写真 1888年
グリーグは、ノルウェーの作曲家です。
今まで見てきてわかるように天才的な音楽家は変人が多いのですが、彼はとても穏やかな人物で、さらに愛妻家でした。
彼は生涯、手のひらに乗るぐらいの小さなカエルの置物や子ブタのぬいぐるみを大切にし、寝る時も一緒だったそう(かわいい)。
演奏会の時は、あがらないように、ポケットの中でカエルの置物をそっと握りしめていたそう。かわいすぎるな?
↓この曲も有名ですね。聞いたことがあるはず。何度この同じフレーズを繰り返しているのか…。