こんにちは!
今回は、メーヘレンの描いたフェルメールの贋作を紹介します。
早速見ていきましょう!
フェルメールの贋作11+1点
フェルメールの全作品まとめ↓
こちらと比較しながら見るのも面白いです。
《ヴァージナルの前の女と紳士》1934-1938年
メーヘレンが手がけた初のフェルメール贋作です。
フェルメールの「合奏」や「恋文」などに出てくるモチーフを流用しています。
ハーグの画廊が4万ギルダー(約340万円)で購入しました。
《音楽を演奏する女》1930-1940年
フェルメールの《リュートを調弦する女》と《音楽の稽古》を元に制作した作品です。
こちらも未売却です。
ハン・ファン・メーヘレン《エマオの晩餐》1937年
フェルメールの未発見の初期の宗教画を題材にし、フェルメール風の光で描き、フェルメールの専門家のお墨付きをもらった1枚です。
オランダのボイマンス美術館が54万ギルダー(約4500万円)で購入しました。
専門家が騙された教訓として、現在も常設展示されています。
《最後の晩餐Ⅰ》1938年?
《最後の晩餐Ⅱ》の習作です。
メーヘレンが死亡した2年後の1949年に自宅から発見されました。
《キリスト頭部》1940年頃
《最後の晩餐Ⅱ》のイエス・キリストの頭部を先に描いたものです。
47.5万ギルダーで売却されました。
最後の晩餐(2)(1941年)\n\n160万ギルダーで売却された。
《ヤコブを祝福するイサク》1941年
125万ギルダーで売却されました。
ハン・ファン・メーヘレン《姦通の女》1942年
ナチスの高官ゲーリングに165万ギルダーで売却し、これが後に問題になり、メーヘレンの一連の贋作が発覚しました。
《キリストの足を洗う》1935-1943年
美術の専門家委員会が「国宝級の作品」としたことで、オランダ政府が130万ギルダーで購入しました。
寺院で教えを受ける幼いキリスト(1946年
「姦通の女」をナチスに売却した容疑で逮捕されたメーヘレンが「自分がフェルメールの贋作を描いた」と証明するために、法廷で描いた作品です。
3000ギルダーで売却しました。
番外編
《笑顔の少女》1925年
上の絵は、メーヘレンの息子ジャック(父と同じく贋作画家)がそれとなくフェルメールの贋作だと言及した作品のひとつです。
メーヘレンの友人であり仕事のパートナーである贋作師が描いたものということになっていますが、メーヘレンが描いた可能性もあるそうで…。