こんにちは!
今回は、ルノワールの《猫と少年》についてです。
早速見ていきましょう!
猫と少年
ピエール=オーギュスト・ルノワール《猫と少年》1868年
27歳のルノワールが描いた作品です。
ルノワールが描いたおそらく唯一の男性裸体像で、最も謎めいた作品です。
黒を基調とした色使いや筆遣いは、先輩画家マネの影響が感じられます。
猫を抱きしめて後ろからポーズをとっているモデルの少年が誰なのかわかっていません。
鑑賞者に向かってこっそりと投げかける視線が意味ありげです…。(少年なのに青白い肌なことから男娼説も)
印象派以前は、絵画に登場する「裸体像」は神話や歴史上の偉人にほぼ限られていましたが、ルノワールたちは現代に生きる人をそのまま描きました。
装飾的な効果を生み出すために、花模様の布を描いています。