ボスの奇妙で異様な絵、快楽の園を超解説!

こんにちは!

今回は、ボスの異色の祭壇画《快楽の園》について解説します!

早速見ていきましょう!

快楽の園

ヒエロニムス・ボス《快楽の園》1490-1500年

500年以上前の絵とは思えないくらい、斬新で、カラフルな絵です。

いまだにカラフルなままなので、相当良い絵の具を使って描いたんでしょうね〜!

こんな男女の裸がびっくりするくらい描かれている祭壇画、異例中の異例です。

ユーモラスなモンスターをこの時代に、祭壇画に描くのも謎。

外面

 

開いていたパネルを閉じると、なんと別の絵が現れます!

緑灰色単色で描かれた天地創造時の地球の絵です。

なんで暗めの単色で描いたのかというと、パネルを開いたとき、鮮やかな色合いで描かれた内側の絵をより引き立てるためです。

 

左上には天地創造しているがいます。

画面上部の言葉は、旧約聖書からの引用「まことに、主が仰せられると、そのようになり、主が命じられると、それは堅く立つ」です。

左翼パネル

 

地上の楽園、エデンの園が描かれています。

 

中央にいるキリストの姿をした神が、アダムの妻となるイヴを連れてきたところです。

 

中央右には、が巻きついた木があります。

この後、アダムとイヴが禁断の実を食べて、楽園を追われることを示唆しています。

 

中央にあるピンクの謎な塔の中には…ボスのトレードマークのフクロウがいます!(ボスは絵の中によくフクロウを描き入れています)

 

アザラシめっちゃかわいいな?

中央パネル

 

現世の快楽が描かれていると考えられていますが、この中央パネル、結局なんの絵なのかわかっていないんです。意味不明な絵です。(笑)

裸体の男女がわらわらといますね。

露骨に淫らな表現は少ないですが、全体的には性的な意味合いの強い絵です。

 

 

 

いたるところにイチゴイチジクが描かれていますが、これらは欲望を表すモチーフです。

 

ムール貝は女性器の隠語です。

 

この部分を見てもわかるように、金髪の女性が多いですよね。

彼女たちは愛と美、そして欲望の女神ヴィーナスを連想させます。

 

画面右下に1人だけ毛皮を着た男性がいますが、アダムでは?といわれていますが、なぜここにいるのか、そしてなぜ1人だけ毛皮を被っているのかも不明です。

この祭壇画、様々な暗喩や寓意が描かれているのですが、全体で見たときに、「えっと…なにこれ」となっている謎の絵です。

右翼パネル

 

地獄が描かれています。

快楽や欲望に負けた人間たちを悪魔が拷問しています。

拷問する道具として、ハープや笛、太鼓など楽器を使用しているところが、これまたユーモア。

 

修道女の服を着た豚は、堕落した聖職者を表しています。

 

椅子に座っている鳥の怪獣は、人間を飲み込んでは亡者の落ちる穴に排泄しています。

この人間たちは、暴食の罪で罰を受けているのでしょう。

 

やばそうな怪物いますね。

この顔、ボスの自画像では?なんていわれています。

胴体部分の卵の殻の中は、居酒屋です。地獄に居酒屋あるんかい。

ちなみにこの怪物が描かれた意味はよくわかっていません。いまだに謎。

全部解明されず、謎が残るからこそ、今でも人を引きつけるんでしょうね。