海神ポセイドンを超解説!アリエルの父トリトン王のモデル?

こんにちは!

今回は、ギリシャ神話に登場する海神ポセイドンを解説します。

早速見ていきましょう!

ポセイドン(ネプトゥヌス、ネプチューン)

ルカ・ジョルダーノ《ネプチューンとアンフィトリテ》17世紀

ギリシャ名:ポセイドン、ローマ名:ネプトゥヌス、英語名:ネプチューン

アトリビュート:三叉槍、イルカや馬の引く戦車

ゼウスの兄で、海と水を司る神です。

短期で怒りっぽく、かっとしやすいのが欠点ですが、どこか憎めないところがあったりも。

ディズニー映画『リトル・マーメイド』のアリエルの父トリトン王のモデルは、ポセイドンです。

最初のシーンに出てくるトリトンの黄金宮殿も、ポセイドンの海底宮殿にヒントを得ています。

無敵の武器、三叉槍をゲット

ティタン神族の父クロノスと、ティタン神族との戦いで解放されたキュクロプスたちが、感謝の気持ちをこめて送ったのが三叉槍です。(ここまでの経緯はゼウスを読むとわかりやすいです)

海を持ちあげ、山を2つに割き、水を湧き起こすことのできる最強の武器を手にしたポセイドンは、ティタン神族を倒し、タルタロスの奥深くに閉じ込めました。

三叉槍は、ポセイドンが治める海洋の象徴として定着し、カリブ海に浮かぶ小国バルバドス共和国の国旗や、リゾート系の会社のロゴとしても使われています。

イルカ

ポセイドンは、イルカが引く戦車に乗るだけでなく、自身もイルカに変身して、女性を誘うこともありました。

メラントという女性にもしつこくつきまとい、2人の間にはデルボスが生まれ、のちにデルボイの都市を作りました。

また、アンフィトリテとの結婚に手を貸してくれたデルフィノスというイルカに感謝し、イルカ座を作りました。

欲張って大失敗

淡水と海水の神ポセイドンは、広大な帝国を治めていましたが、満足しておらず、大地を治めていた弟ゼウスに嫉妬していました。

そうはいっても、人食いの父クロノスから助けてくれた恩もあり、頭があがりませんでした。

しかしある日、ヘラやアテナと結託してゼウスを失脚させようとたくらみました。

結果的に失敗し、1年の強制労働を科せられ、以降ゼウスに挑もうとする者は誰もいませんでした。

ウォルター・クレイン《ネプチューンの馬》1892年

ポセイドンのもうひとつのお気に入りの動物は馬でした。

あるとき、アテナイで、自分たちの守護神を決めるにあたり、競争が繰り広げられたとき、ポセイドンは馬を作ったと言われています。

そのため、ポセイドンは馬の神でもあります。

アクロポリスの地面を三叉槍でひと突きすると、見事な馬が現れ、人々は感心し、口々にほめました。

しかし、競争相手のアテナは知恵者で、オリーブの木を贈って女性票を獲得し、彼女が勝利しました。(オリーブは戦争では役に立たなくても、平和な時には役立つから)

海王星

海のように青い海王星は、ポセイドンのラテン語から派生して「ネプチューン」と呼ばれています。

実は「ネプチューン」と名付けたときには星の色がわかっておらず、偶然の一致だったんだとか。

惑星記号は三叉槍です。