こんにちは!
今回は、ディズニーシーのパラッツォ・カナルにあるアートを紹介します。
早速見ていきましょう!
目次
パラッツォ・カナル

ディズニーシー入ってすぐあるのが、20世紀初頭の地中海に面した南ヨーロッパの街並みが再現された美しい港町「メディテレーニアンハーバー」です。
その中にあるエリアの1つ「パラッツォ・カナル」は、イタリア北東部の水の都ヴェネツィアがモデルです。
イタリア語で「愛の運河」を意味するカナーレ・デッラモーレという名の運河が造られ、ヴェネツィアン・ゴンドラが行き交うロマンチックなエリアです。
聖テオドーロとワニ

渡り廊下にある三角形のゴシック様式のレリーフには、ヴェネツィアの守護聖人である聖テオドーロが、ワニを仕留める様子が描かれています。
聖テオドーロには、悪竜を退治したという伝説があるのですが、聖ゲオルギウスも竜退治で有名で、混同を避けるために「ワニ」になったんだとか…なんかかわいそう…笑。
画家ジェラトーニ

パラッツォ・カナルといえば猫の「ジェラトーニ」ですね!
ダッフィーが落としてしまったジェラートを使って、ジェラトーニが絵を描いたのがきっかけで友達になりました。
ジェラトーニは画家で、上の写真の絵もジェラトーニが描いた絵です。(シーズンごとに絵が変わっていきます)
セザンヌの絵


この2つのショーウインドウに…


ポール・セザンヌ《ピエロとアルルカン(マルディ・グラ)》1888年頃
マルディ・グラというのは、謝肉祭の最終日でカーニヴァルが行なわれる謝肉の火曜日を意味しています。
16世紀にイタリアからフランスに伝わった即興喜劇コメディア・デラルテの登場人物アルルカンとピエロに扮した2人の若者が描かれています。
アルルカンに扮しているのはセザンヌの息子ポールで、ピエロに扮しているのは靴屋の息子でポールの友人ルイ・ギョームです。
ショーウインドウ

マンドリンはイタリア発祥の楽器です。

海外に来たかのような素敵な街並み…。

左には「maschere carnevale(カーニバルのマスク)」とありますが、ショーウィンドウの中はマリオネットがいました。

顔が怖い。

贋作者のアトリエにモナリザ

描きかけのモナリザが置いてあります。
ここは贋作者のアトリエなのでしょう。
窓税

窓に鉄格子がはめられているのは、17世紀ヨーロッパでは、ガラスは高級品で、窓ガラスに税金を課す「窓税」というものが導入されていました。
なので住人たちは節税のために窓に鉄格子をはめて塞いだり、そもそも窓を少なくしていました。
柱を埋め込む

よく見ると柱が壁に埋まっています。
これは部屋を広げるために元々道だった場所を埋めて改装しているからで、このような建築方法はかつてイタリアではよく用いられていた方法でした。
さらに、壁に注目すると、線が2本あります。
これは高潮の跡で、2回その被害に遭っていることがわかります。
ヴェネツィアでは満潮や季節風などの気象条件が重なると高潮となり街が海水に浸かることがあります。
怪物の雨どい

こちらはガーゴイルでしょうか?
ガーゴイルというのは雨どいの機能を持つ、怪物などをかたどった彫刻です。
とはいえ、ガーゴイルは西洋建築の屋根に複数設置されているものの総称のようなので、これの場合は、単純に怪物みたいな雨どい、でしょうか。
翼の生えたライオン

翼の生えたライオンは、ヴェネツィアの守護聖人である聖マルコを象徴しています。
これは彼が、ヨハネの黙示録の中で翼の生えたライオンの姿で表現されていることに由来しています。

翼の生えたライオンが手に持っている書物に書いてある「P T M」これは何かというと…

ヴィットーレ・カルパッチョ《聖マルコのライオン》1516年
ラテン語で「PAX TIBI MARCE EVANGELISTA MEVS(あなたに平安あれ、マルコ、私の使徒)」と書いてあるように、この言葉の頭文字が描かれています。
カナレット

このエリアにはジェラトーニという猫の画家がいますが、こちらの大人気レストラン「リストランテ・ディ・カナレット」のカナレットも画家です。
実在した人物で、ヴェネツィアの風景画を数多く描き、レストラン内にも6枚の複製画が飾られています。
レストランの看板にも翼の生えたライオンがいますね。
孔雀

壺から水を飲む孔雀は、永遠の生命の水を飲む「キリスト教信者」の象徴です。
芸術作品のキャンドル

このキャンドルがどれも可愛くてこれをグッズとしていつか売ってくれないかなぁ…と思っています。

彫刻作品や西洋絵画に登場する人物たちがキャンドルになっています。




魔除けの顔だけ彫刻

ディズニーシー内ではいたるところでこの顔だけの彫刻を見かけます。

これ、何なのかというと、魔除けです。

イタリアの風習で、このエリアもイタリアをモデルにしていることから、ちゃんと再現しているのでしょう。

ヴェネツィアン・カーニバル・マーケット

看板がおしゃれ…実際にはキッチン雑貨などを売っているショップです。

看板には凹凸がありますが…

上の装飾などは全て絵です。だまし絵の一種ですね。

イタリア語で「mangia,bevi e divertiti(食べて、飲んでそして楽しんで)」と書かれた壁画があります。
ディズニー公式のディスニーシー解説本です!(タイトルは絵本ですが、小さい子が読むような絵本ではありません)
タワテラのハイタワー三世の記事やペグおばさんの悲しい恋物語、秘密組織S.E.A.についてなどなど…。
ディズニーシーのBGS(バックグラウンドストーリー)やマップの細かすぎる説明などが載っていてかなり面白いのでおすすめです。