「物、ものを呼ぶ」展の感想と完全ガイド!伴大納言絵巻から若冲へ@出光美術館

こんにちは!

出光美術館で開催中の「出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅣ 物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ」展へ行ってきました。

出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅣ 物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ

「 物、ものを呼ぶ」というタイトルは、陶芸家・板谷波山が出光美術館の創設者・出光佐三に言った「なんらかの理由で別れ別れになっている作品でも、そのうちのひとつに愛情を注いでいれば、残りはおのずと集まってくる」という言葉に由来しているそう。

チケットの価格と入手方法

一般1,200円、高・大学生800円、中学生以下無料です。

詳しくはこちら

ロッカー

100円返却式のロッカーが受付の近くにあります。

音声ガイド

ありません。

写真撮影

写真撮影不可です。

最後のフォトスポットのみOKです↑

混雑

土曜日の朝イチで行きました。開館10分前で10人くらいの待ち、開く頃には30人以上並んでいたと思います。

物、ものを呼ぶ 構成

伊藤若冲《鳥獣花木屏風図》上:右雙、下:左雙

今回一番のお目当てはこちら!伊藤若冲のちょっとというかかなり変わった作品、「升目描き」の屏風です。なんと8万6000個の升目だそう。狂気です。

出光美術館では本作は伊藤若冲ということになっていますが、本人作かは微妙なところらしいです。こんな細かくて時間のかかりそうな作品、大部分を弟子たちに制作させていたとしても不思議ではありません。

本作をよく観察すると、描き方の差(升目を意識して動物を描いている部分と、升目を無視して普通に絵を描いている部分)があるので、確かに何人かで分担して描いていたんじゃないかな〜と思いました。

伊藤若冲《群鶴図》

画像では伝わらない羽の細かさを是非会場で見てみてください。

酒井抱一《風神雷神図屏風》江戸時代 19世紀

風神雷神図屏風は全部で3つあります。

宗達(「北野天神縁起絵巻」の神の絵を引用)←光琳(模写)←抱一(模写)

抱一バージョンは模写の模写なので、ちょっと崩れているというか不安定な感じの風神雷神図屏風でした。良く言えばコミカル。

それにしても雷神の周りにローストビーフの塊というかステーキが回っているようにしか見えなくて笑った。違うのはわかっているけど一度そう思ってしまうと肉にしか見えない。手に持っているのは塩とペッパーのミルかな?

酒井抱一《十二ヵ月花鳥図貼付屏風》江戸時代

自分の誕生月の絵は何かな〜って見るの楽しかった。

《伴大納言絵巻(上巻部分)》平安時代
《江戸名所図屏風》江戸時代

ぎっしり。見応えがすごい。たくさんの人がいろんな動きをしています。

休憩コーナー

展覧会場を出たところに休憩コーナーがあります。

なんと無料でお茶(緑茶、ほうじ茶、ウーロン茶)を飲むことができます。

お茶を飲みながら最高の景色を眺めながら休憩できるなんて良すぎる。

ミュージアムショップ

図録、ポストカード、クリアファイル、ランダムピンバッジ、トートバッグ、Tシャツなどがありました。

私は折って屏風のようにできるカードを購入しました↑かわいい!

伊藤若冲の鳥獣花木図以外にも酒井抱一の風神雷神もありました。

カフェ&レストラン

ミュージアムカフェなどはありませんが、同じ建物内にカフェやレストランがいくつか入っています。

物、ものを呼ぶ 概要

会期:2024年9月7日(土)〜10月20日(日)
会場:出光美術館
住所:千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9F
電話番号:050-5541-8600
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
     毎週金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
休館日:月曜日(9月16日、9月23日、10月14日は開館)、9月17日、9月24日、10月15日