こんにちは!
今回は、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画作品全16点(15点+共同制作1点)を紹介します。
早速見ていきましょう!
目次
レオナルド・ダ・ヴィンチの現存絵画一覧
キリストの洗礼(共同制作)

アンドレア・デル・ヴェロッキオ、レオナルド・ダ・ヴィンチ《キリストの洗礼》1470-1475年
師ヴェロッキオの大作の一部を若いレオナルドが担当。左の天使のやわらかな肌や光の表現に、彼らしさがはっきり出ています。
受胎告知

レオナルド・ダ・ヴィンチ《受胎告知》1472年-1475年頃
天使がマリアに「あなたは母になります」と告げる場面。草の上の影や遠くの空気まで丁寧に描かれ、静けさの中に本物らしさが漂います。
カーネーションの聖母

レオナルド・ダ・ヴィンチ《カーネーションの聖母》1478–1480年頃
聖母子が寄りそう小さな絵。赤い花を手にする仕草や、ふんわりした陰影に、のちの作風へつながる優しい雰囲気が感じられます。
ブノアの聖母

レオナルド・ダ・ヴィンチ《ブノアの聖母》1478–1480年頃
聖母と幼子が花で遊ぶ、親しみのある場面。視線や手のやり取りが生き生きとしていて、家庭のあたたかさが伝わります。
ジネヴラ・デ・ベンチの肖像

レオナルド・ダ・ヴィンチ《ジネヴラ・デ・ベンチの肖像》1474–1478年頃
まっすぐこちらを見る若い女性の肖像。背景の木や裏面の言葉に「美」と「徳」を重ねた、静かな気品が魅力です。
東方三博士の礼拝

レオナルド・ダ・ヴィンチ《東方三博士の礼拝》1481–1482年(未完)
たくさんの人が聖母子を囲む大きな下描き。渦を巻くような配置から、レオナルドの大きな構想力が伝わってきます。
荒野の聖ヒエロニムス

レオナルド・ダ・ヴィンチ《荒野の聖ヒエロニムス》1480年代前半(推定)(未完)
痩せた聖人と傍らのライオンを、荒れた風景の中に置いた一枚。骨や筋まで意識した線が、切実な祈りを感じさせます。
音楽家の肖像

レオナルド・ダ・ヴィンチ《音楽家の肖像》1485年頃
楽譜を持つ若い男性の胸像。引きしまった視線と、わずかな光のにじみが、静かな緊張感を生み出します。
岩窟の聖母(ルーヴル版)

レオナルド・ダ・ヴィンチ《岩窟の聖母》1483–1486年頃
洞窟の暗がりから人物がそっと浮かび上がる構図。岩や水、植物まで細やかに描かれ、神秘的な空気に包まれます。
岩窟の聖母(ロンドン版)

レオナルド・ダ・ヴィンチ《岩窟の聖母》1490年代後半–1508年頃
基本は同じ場面ですが、天使の仕草や小さな道具に違いがある第2バージョン。光がやや明るく、人の関係がすっきり見えます。
白貂を抱く貴婦人

レオナルド・ダ・ヴィンチ《白貂を抱く貴婦人》1489–1490年頃
振り向く若い女性と、腕に抱かれた白い小動物。肌と毛のしっとりした質感、動き出しそうな目線が印象的です。
ラ・ベル・フェロニエール

レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像(誤って「ラ・ベル・フェロニエール(美しきフェロニエール)」として知られる)》1490–1497年頃
黒い背景に三四分身の貴婦人。額の細い帯や、頬の縁に衣の赤がほんのり映る表現など、静かな力強さがあります。
モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)

レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ(フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像)》1503-1506年
ほほえみと遠い景色が、時間の流れまで感じさせる肖像。やわらかな塗り重ねで輪郭を溶かし、内面の気配を静かに伝えます。
聖アンナと聖母子

レオナルド・ダ・ヴィンチ《聖アンナと聖母子》1508年頃(着手)~1519年頃(未完?)
祖母・母・子の三人が穏やかに触れ合う場面。子羊に向かう幼子を見守る二人の表情に、やさしい循環が生まれています。
洗礼者聖ヨハネ

レオナルド・ダ・ヴィンチ《洗礼者ヨハネ》1513-1516年
暗い背景から半身が現れる晩年作。天を指す身振りとほのかな微笑が、静かな神秘を漂わせます。
最後の晩餐

レオナルド・ダ・ヴィンチ《最後の晩餐》1495-1497年
「一人が私を裏切る」と告げられた瞬間を、一人ひとりの動きと感情で描き分けた名場面。空間と物語がぴたりと噛み合います。