こんにちは!
今回は、ジェリコーの連作「サルペトリエールの精神疾患者たち」を解説します。
早速見ていきましょう!
連作「サルペトリエールの精神疾患者たち」
ジェリコーは、友人の精神科医ジョルジュの依頼で、パリのサルペトリエールの精神障害者を描いた10点の連作を制作します。
ロマン派の特徴として、人間の理性と狂気に対する探究が挙げられます。
彼らは、当時の医者と同様に、人間の顔つきに精神状態の悪化の反映を読み取ることができると考えていました。
ジェリコーは、ある特定のひとつの面に関してだけ精神の安定を失い、その他の点においては至って普通に振舞う偏執狂を描きました。
10点のうち、現存している5点を紹介します。
テオドール・ジェリコー《盗癖偏執狂》1820年
テオドール・ジェリコー《賭博偏執狂》1820年
テオドール・ジェリコー《軍隊命令偏執狂》1819-1822年
テオドール・ジェリコー《ねたみ偏執狂》1820年
テオドール・ジェリコー《幼児誘拐偏執狂》1822-1823年