グランマ・モーゼス展の感想と完全ガイド!

こんにちは!

世田谷美術館で開催中の「生誕160年記念 グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」に行ってきました。

生誕160年記念 グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生

チケットの価格と入手方法

一般 1,600円、65才以上 1,300円、大高校生 800円、中小学生 500円です。

チケットは事前購入がオススメです。

詳しくはこちら

ロッカー

あります。

音声ガイド

『八つ墓村』、「北の国から」シリーズなどに出演した俳優の吉岡秀隆さんがナレーションを、スペシャルトラックにはタレントの結城アンナさんが登場します。

貸出料金は600円(税込)です。

写真撮影

撮影不可です。

混雑

初日・土曜日の朝イチに行きました。

それなりに人はいましたが、人がたくさんいて見にくい〜!!!密…!というほどではありませんでした。

11時過ぎくらいには結構人がいたので、人混みを避けたいのであれば朝イチがおすすめです。

グランマ・モーゼス展 構成

第1章 アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス

《窓ごしに見たフージック谷》1946年

グランマ・モーゼスってそもそも誰?という方はこちらをどうぞ↓

70代で絵を描き始めた画家グランマ・モーゼスを超解説!

2020.12.17

《グランマ誕生の地》1959年

グランマ・モーゼスのほとんどの作品は、ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園とその土地の人々の日常や風景を描いたものです。

《初めての自動車》1939年以前

産業革命によって農村で暮らしていたモーゼス家も1913年に車がやって来ました。

本作は、モーゼスの絵を村のドラッグストアで偶然目にした個人コレクターが1938年に購入した作品の一つです。

味わいのある顔がとても素敵。ルソーの絵を思い出しました。

《浜辺のコテージ》1941年

なんとこちらは刺繍絵です!

70代になりリウマチの悪化で得意の刺繍絵が上手くいかなくなり、その代わりにリハビリもかねて油絵を描き始めました。

第2章 仕事と幸せと

《村の結婚式》1951年

この村では、誰かの結婚式が村の一大イベントだったことがわかります。

《キルティング・ビー》1950年

キルト作りなどの活動に多くの人が集まり、こういった仕事や行事を通して仲間意識を育んでいました。

《洗濯物をとり込む》1951年

《農場の引越し》1951年

第3章 季節ごとのお祝い

《シュガリング・オフ》1955年

「シュガリング・オフ」というのは、2月に、楓の樹液からメープル・シロップと砂糖を作るイベントのことです。

左前景には、煮詰めた樹液を雪に垂らしてキャンディを作っている村人の姿も描かれています。

《家族のピクニック》1951年

夏の楽しいピクニックが描かれています。

《アップル・バター作り》1947年

モーゼスの村での晩夏から初秋にかけての恒例行事、アップル・バター作りの様子が描かれています。

リンゴとアップル・サイダーと呼ばれる果汁を煮詰めて作る、村の大切な保存食です。

右前景の赤いレンガ造りの家は、モーゼス家が子育て期を過ごしたヴァージニア州の邸宅だそう。

《魔女》1960年

ハロウィンのカボチャがこれまた可愛い顔をしていて、見ている方も思わずニコニコしてしまいます。

第4章 美しき世界

《美しき世界》1948年

《雷雨》1948年

《かぼちゃ》1959年

《虹》1961年

上の絵は、100歳のときに描いた絵で、モーゼスの絶筆です。

この絵と対面した時、感動してちょっとうるっときました…。

これまでの長い人生、楽しいことだけでなく、いろんな辛いことや悲しいことを乗り越えて生きて来たはずです。

そんなモーゼスの最後の絵が「虹」というのは、あぁ…いい人生だったんだなぁ〜なんてしみじみと思ったり。

この絵、よく見ると2つの虹が描かれています。素敵。

《絵を描くための作業テーブル》

このテーブルは、モーゼスが絵の制作時に実際に使っていたもので、両脇の支えの板にはモーゼスにより風景画が描かれています。

《手作りのキルト》

《孫娘のために作った人形》

《雑誌『タイム』1953年12月28日》

ミュージアムショップ

図録やポストカード、マグネットやクリアファイル、クッキー缶、ジャムなどがあります。

カフェ&レストラン

レストラン「ル・ジャルダン」と、SeTaBi Café (セタビカフェ)があります。

グランマ・モーゼス展 概要

会期:2021年11月20日(土)~2022年2月27日(日)
会場:世田谷美術館 1階展示室
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)、12/29(水)~1/3(月)
※1月10日(月・祝)は開館、翌1月11日(火)は休館
主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、東映、BS-TBS、朝日新聞社
後援:アメリカ大使館、世田谷区、世田谷区教育委員会、TBSラジオ
協力:ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク、日本航空
協賛:損保ジャパン、NISSHA