こんにちは!
今回は、作者不明の絵が実はゴッホだったというびっくりエピソードを紹介します。
早速見ていきましょう!
農婦

フィンセント・ファン・ゴッホ《農婦》1884-1885年
2003年に6600万円で落札されたゴッホの《農婦》。
ゴッホの修業時代の油彩画で、行方不明だった絵でした。
どこから出てきたのかというと…
作者不詳の絵
1991年に亡くなった洋画家中川一政のコレクションを、遺族がオークションにかけようと競売会社に依頼し、そのなかにこの絵が含まれていました。
その会社がこの絵がゴッホの作品に似ていることから、アムステルダムのゴッホ美術館に問い合わせました。
しかし、全作品カタログの図像と比べると、鼻の部分などが異なっているため、競売目録には作者不詳「婦人像」とし、落札予想価格も1〜2万円と設定していました。
ゴッホだった
しかし、競売の2日前になって、ゴッホ美術館からゴッホの作品だという調査報告書が届いたため、改めて落札予想価格を300万円以上としました。
ちなみに生前の中川は、この絵をゴッホの真筆と信じて大切にしていたそう。
真筆とはいえ加筆されすぎていて…
調査報告書によると、ゴッホの死後1950年頃に2度大規模に加筆・修復されたため(鼻から下の部分を中心に絵の具が剥がれ落ちたため)、「オリジナルの特徴はほとんど失われており、ゴッホ特有の筆致は、部分的にのみ認知できる状態」でした。
日本のオークションでゴッホが取引されるのはこの絵が初めてで、落札したは広島のウッドワン美術館です。
また、2012年には、加筆・修復される前のオリジナルの絵を、X線などを用いた科学的手法で復元し、展示しています。