こんにちは!
今回は、ブーダンについてです。
早速見ていきましょう!
ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898年)

ウジェーヌ・ブーダン《浜辺、日没》1865年
ウジェーヌ・ブーダンは、フランスの画家です。
ボードレールやコローから「空の王者」と呼ばれていました。
船乗りの魂
ノルマンディー地方のオンフルールで水夫の子として生まれました。
10歳のとき、蒸気船で働いていました。
11歳のとき、父親が水夫の家業をやめ、一家をあげてルアーヴルに転居しました。
文房具と額縁の店
ル・アーヴルの地で、父親は文房具と額縁の店を開いて成功しました。
ブーダンもこのお店を手伝い、後に自分で小さな店を開きました。
この土地で活動しているバルビゾン派に属する画家トロワイヨンやミレーたちと出会い、彼らの絵をお店に展示しました。
彼らから画家になるよう勧められ、22歳のとき、商業の世界を捨て、絵を描くことだけに集中し始めました。
23歳のとき、パリを旅行しました。
26歳のとき、奨学金を得てパリに移り、ロマン派の画家ウジェーヌ・イザベイのアトリエに入り、空いた時間でルーヴル美術館で模写をして勉強しました。
28歳のとき、ブルトン人のマリーアン・ゲデスと結婚しました。
モネを外に連れ出す

《カンペール港》1857年
33歳のとき、当時似顔絵(風刺画)を描いておこずかい稼ぎをしていた18歳のモネと出会い、似顔絵をやめて風景画を描くように説得し、乗り気でないモネを屋外で連れていき、外で絵を描くことを教えました。
ブーダンがいなかったら、モネは風景画家になっていなかったかもしれません…!
2人は生涯友人であり続け、モネはブーダンのことを尊敬していました。
クールベとの出会い

ウジェーヌ・ブーダン《オンフルールの港での祭り》1858年
35歳のとき、クールベと出会いました。
後にクールベの紹介で出会った評論家のボードレールは、ブーダンのパリのサロンへのデビュー時に彼の才能を高く評価し、世間に伝えました。

ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの浜》1864年

ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの浜》1867年

ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの浜》1873年
50歳のとき、第1回印象派展に出展しました。

ウジェーヌ・ブーダン《ボルドーの港》1880年

ウジェーヌ・ブーダン《牛のいる風景》1881年
旅

ウジェーヌ・ブーダン《ドルトレヒトのアリ・シェフェールの場所》1884年
この頃、ベルギー・オランダと南フランスを旅しました。
徐々に認められる

ウジェーヌ・ブーダン《ル・アーヴルの港》1884年
パリのサロンへの出展を続け、57歳のとき、第3位の賞を獲得し、65歳のときには金賞を授与されました。
68歳のとき、レジオン・ドヌール勲章を受け、ナイトの称号を得ました。

ウジェーヌ・ブーダン《ヴェネツィア、サン・ジョルジョのサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂》1895年
その後71歳まで、ヴェネツィアに滞在しました。

ウジェーヌ・ブーダン《洗濯女》1894-1897年
74歳で亡くなりました。
まとめ
・ブーダンは、外で絵を描いた最初のフランス人画家で、海を描き続けた画家