デ・キリコ展の感想と完全ガイド!購入グッズ紹介!混雑状況は?

こんにちは!

今回は、上野の東京都美術館で開催中の「デ・キリコ展」に行ってきました。

デ・キリコ展

日本では10年ぶりのデ・キリコ展です。約80点のデ・キリコの作品が集まっています。

デ・キリコといえば自己模倣作品がとても多いのですが、1910年代のオリジナル作品も数は少ないですが何点か来ています!

チケット

一般2,200円、大学生・専門学校生1,300円、高校生以下無料です。

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ロッカー

入って左側の壁にたくさんあります。

音声ガイド

ムロツヨシさんが音声ガイドを担当しています。

会場レンタル版は650円、アプリ配信版は700円です。

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写真撮影

写真撮影不可です。会場外にフォトスポットがいくつかありました。

一部だけ飛び出しています。なんのために???

混雑

初日、土曜日の9:30の回で行きました。9時過ぎに美術館に着いたときには前に約30人くらい並んでいました。少し早めの9:20くらいに美術館の中に入ることができました。

会場内はそこまで混んでおらず、見やすかったです。段々と人が増えて少し混雑を感じましたが、それでも思っていたよりも少ない感じ…。

10時過ぎに最初の展示室に戻ってみたら、むしろ少し空いたかも?といった感じ。タイミングかもしれませんが。

GWでしかも展覧会初日でこの程度の混み…会期中ごろは結構空くのでは?

デ・キリコ展 構成

自画像・肖像

ジョルジョ・デ・キリコ《自画像》1922年頃

デ・キリコってどんな人?という方はこちら↓

謎の画家デ・キリコの描いた謎に満ちた絵とその人生を超解説!

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ジョルジョ・デ・キリコ《17世紀の衣装をまとった公園での自画像》1959年

いろんなコスプレをして自画像を描いています。

ジョルジョ・デ・キリコ《弟の肖像》1910年

デ・キリコは弟と仲が良く、一緒に仕事をしたこともありました。

形而上絵画

ジョルジョ・デ・キリコ《バラ色の塔のあるイタリア広場》1934年頃

形而上絵画とは、見慣れていたものが、いつもとは違った感じに見えるように描かれた絵のことです。

ジョルジョ・デ・キリコ《イタリア広場(詩人の記念碑)》1969年
ジョルジョ・デ・キリコ《福音書的な静物Ⅰ》1916年
ジョルジョ・デ・キリコ《「ダヴィデ」の手がある形而上的室内》1968年
ジョルジョ・デ・キリコ《球体とビスケットのある形而上的室内》1971年
ジョルジョ・デ・キリコ《予言者》1914-15年

デ・キリコはマヌカン(マネキン)をモチーフとして描くようになりました。

ジョルジョ・デ・キリコ《形而上的なミューズたち》1918年
ジョルジョ・デ・キリコ《不安を与えるミューズたち》1950年頃

この絵、実は18枚もあります。今回来ているのはオリジナルではなく後年の複製版です。

デ・キリコ「不安を与えるミューズたち」を超解説!18枚もある?贋作疑惑?ウォーホルの作品も?

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ジョルジョ・デ・キリコ《ヘクトルとアンドロマケ》1970年
ジョルジョ・デ・キリコ《ヘクトルとアンドロマケ》1924年
ジョルジョ・デ・キリコ《南の歌》1930年頃

1920年代の展開

ジョルジョ・デ・キリコ《緑の雨戸のある家》1925-26年
ジョルジョ・デ・キリコ《谷間の家具》1927年

伝統的な絵画への回帰:「秩序への回帰」から「ネオ・バロック」へ

ジョルジョ・デ・キリコ《岩場の風景の中の静物》1942年

デ・キリコは、1920年頃の時点でティツィアーノやラファエロ、デューラーなどのルネサンス期の画家に夢中になっていました。

ジョルジョ・デ・キリコ《風景の中で水浴する女たちと赤い布》1945年

1940年代になるとルーベンスやヴァトーなどにも夢中になり、過去の巨匠たちの技法を真似して描くようになりました。

新形而上絵画

ジョルジョ・デ・キリコ《オデュッセウスの帰還》1968年

デ・キリコは1910年代の「形而上絵画」で画家としてのピークを迎えてしまい、その後あまりうまく行きませんでした。

ジョルジョ・デ・キリコ《オイディプスとスフィンクス》1968年

ということで、過去の絵を大量に複製してみたり、「新形而上絵画」として昔ウケの良かったモチーフをかき集めて盛り盛りに描いた作品を作り始めます…。

ジョルジョ・デ・キリコ《燃えつきた太陽のある形而上的室内》1971年
ジョルジョ・デ・キリコ《瞑想する人》1971年

…ジョジョのキャラかな?

ミュージアムショップ

※ショップ内は撮影禁止だと思います。↑はアトレ内に展示してあったグッズ紹介エリアです。

図録、ポストカード、クリアファイル、キーホルダー、トートバッグ、Tシャツ、マグネット、ポスター、お菓子、関連書籍、イタリア輸入菓子などがありました。

今回はお菓子を2種類だけ購入しました。

ジョルジョ・デ・キリコ《不安を与えるミューズたち》1950年頃

《不安を与えるミューズたち》に描かれている箱のようなものを再現したパッケージがとてもかわいいビスコッティ。

↑これがこう↓

絵の中と同じような角度で撮影してみる。

実はこの箱、台形です。こだわりがすごい。

 

味は4種類です。

バラ売りでも売っていて、その場合は味ごとに絵柄の違うポストカードとセットでの販売でした。

てっきりこの箱の中にも《不安を与えるミューズたち》のポストカードが入っているのかと思ったら違いました。

イタリア菓子専門店ラトリエ モトゾーとのコラボお菓子です。

《形而上的なミューズたち》 に描き込まれた三角定規からインスパイアされた5種類の三角形のオリジナルクッキー「metafisico メタフィスィコ 形而上の」と、《球体とビスケットのある形而上的室内》 に描かれたイタリアの伝統菓子「クルミーリ」の2種類のクッキーがセットになっています。

カフェ&レストラン

1階に「カフェ・アート」(50席)、「レストラン・サロン」(50席)、2階に「レストラン・ミューズ」(200席)があります。

展覧会コラボメニューもそれぞれありました。

デ・キリコ展 概要

会期:2024年4月27日~8月29日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:9:30〜17:30(金〜20:00)※入室は閉室の30分前まで
休館日:月、5月7日、7月9日~16日 ※ただし、4月29日、5月6日、7月8日、8月12日は開室。