こんにちは!
今回は、ダミアン・ハーストについてです。
早速見ていきましょう!
※動物の死骸、切断、解剖用の人間の死体などショッキングな作品や写真が多いので、苦手な方はご注意ください。
目次
ダミアン・ハースト(1965年〜)
この投稿をInstagramで見る
ダミアン・ハーストは、イギリスの現代美術家です。
不良少年
この投稿をInstagramで見る
ハーストは、イングランド西部のブリストルで生まれ、北部の都市リーズで育ちました。
彼は、自分の父親に会ったことがなく、2歳のときに母親が再婚し、10年後に離婚しています。
ハーストは、万引きで逮捕されるなど荒れた生活を送っていました。
母親はヒステリックな性格で、反抗的な息子のボンテージ・パンツを引き裂いたり、気に入らないレコードをレンジでチンして植木鉢に変えたりとかなり過激派でしたが、ハーストの描く絵だけは応援し、後押ししました。
アートの道へ
この投稿をInstagramで見る
ハーストは、なんとかリーズの美術大学に入学することができ、そこでアートについて学びました。
上の写真はハースト16歳のとき、実際の死体を絵に描いたりして解剖学を勉強していたとき、本物の死体の頭部と一緒に撮った写真です…(笑っていますが本当はかなり怖かったそう)。
その後ロンドンの建築現場で2年間働きました。
21歳から3年間、ロンドン大学のゴールドスミス・カレッジで学びました。
ビックなスポンサーをゲット
この投稿をInstagramで見る
23歳のとき、荒廃したビルを会場に、学生たちによるグループ展「Freeze」を主催しました。
その際にイギリスの大手広告代理店サーチ・アンド・サーチの社長チャールズ・サーチ(美術コレクターとして有名で、後のサーチ・ギャラリーのオーナー)に、共同出品していた学生たちと共に見出されました。
スタイルを確立
この投稿をInstagramで見る
26歳のとき、初の個展を開きました。
そのときまでには、巨大なガラスケースや死んだ動物、薬品瓶などを作品に使用して生や死を省察するスタイルは確立されていました。
高額なアート
この投稿をInstagramで見る
2000年代までにはイギリスでも最重要の芸術家とみなされるようになり、オークションや新作の販売価格は、現存する美術家の中でも最も高価な内の一人に入っています。
作品紹介
1000年
この投稿をInstagramで見る
《1000年》は、25歳のときの作品で、彼にとって初めて動物を使った作品でした。
ガラスケースの中に牛の頭部、たくさんのハエ、ハエの幼虫ウジを培養するための箱、殺虫灯を設置しています。
ハエが牛の頭に卵を生み、その肉を食べてウジが大きくなり、ハエになって飛び回るようになると、牛の頭の上にある殺虫灯に当たって死ぬという一連の流れを見る、という作品です…。
彼のインスタを遡るとこの作品の動画があるのですが、あまりにも気持ち悪くて最後まで見ることができませんでした…。
ホルマリン漬け
©DamienHirst and Science Ltd.
出典:TATE「Damien Hirst Mother and Child (Divided) exhibition copy 2007 (original 1993)」
ハーストの「ナチュラル・ヒストリー」の中の1つです。
輪切りや腐敗状態で放置された動物を扱う作品は、不可避である生や死を考える意図がありましたが、残酷さへの批判や芸術品には見えないなどという多くの非難も呼びました。
ジョジョの元ネタ
この投稿をInstagramで見る
上の作品が、あの輪切りのソルベの元ネタです(googleの画像検索に飛びます)。
彼は「ジョジョの奇妙な冒険」第5部、黄金の風に登場した敵キャラで、組織に逆らったため、この状態になってしまった残念なキャラクターです…。
人体模型
この投稿をInstagramで見る
人体模型を巨大化した彫刻作品です。
著作権違反として訴えられていますが、本人は特に気にしていなさそう…。
ドガの踊り子(解剖)
この投稿をInstagramで見る
このポーズは、どこからどう見ても↓の作品のパロディですね。
エドガー・ドガ《14歳の小さな踊り子》1922(鋳造)、2018(チュチュ)年
ドガの踊り子は妊娠していませんが、ハーストの像のお腹の中には胎児がいます。
これも様々なバージョンが作られています。
この投稿をInstagramで見る
ミッキー
この投稿をInstagramで見る
ハースト風ミッキーです。
ミニーバージョンもあります。
ハーストはこれ以外にも、ディズニーのキャラクターを作品にしています。
この投稿をInstagramで見る
がん患者を支援する慈善団体の資金集めとして作られたケーキです。かわいい。真似して作れそう。
スピン・ペインティング
この投稿をInstagramで見る
「スピン・ペインティング」は、様々な色の絵具を回転するキャンバスに垂らして制作したものです。
スポット・ペインティング
この投稿をInstagramで見る
白いキャンバスにカラフルな色の斑点を規則的に配する「スポット・ペインティング」も描いていました。
この「スポット」は、覚醒剤の錠剤の暗示であると言われています。
錠剤
この投稿をInstagramで見る
錠剤を敷き詰めた作品です。
この投稿をInstagramで見る
桜
この投稿をInstagramで見る
今年の3月、東京でこのシリーズの展覧会が開催されます!楽しみ!