「バジールのアトリエ」を超解説!モネ、マネ、ルノワールも登場!

こんにちは!

今回は、バジールの《バジールのアトリエ》を解説します。

早速見ていきましょう!

バジールのアトリエ

ジャン・フレデリック・バジール《バジールのアトリエ》1870年

28歳のとき、上の作品を描きました。

画中には、サロンに落選した自分や友人の作品が描かれており、アカデミーへの批判が込められています。

登場人物

 

中央でパレットを持っているのがバジールです。

バジールが父親に書いた手紙によると、バジールを描き込んだのはマネだそう。

マネってモリゾの作品も勝手に手直ししてたし、人の作品に描き加えるの好きだな〜(笑)

帽子を被ってイーゼルを見ているのはマネです。

 

ピアノを弾いているのはバジールの親友メートルです。

 

絵の左側の3人は特定が難しく、おそらくモネ、ルノワール、アストリュクではないかと考えられています。

画中画

 

ジャン・フレデリック・バジール《身繕い》1870年

サロンに向けて準備中だった上の作品が描かれています。

この後、急遽3人目の女性を描き加え、サロンに提出しました。

1870年のサロンに2点を提出しましたが、《身繕い》は落選し、《夏の情景》のみ入選しました。

 

ジャン・フレデリック・バジール《網を持つ漁師》1868年

この作品が画中に描かれています。

アカデミックな伝統と強く結び付いた男性裸体画に、現代的なアプローチで取り組もうとしましたが、モチーフとしては奇妙で不自然なものとなってしまいました。

 

ジャン・フレデリック・バジール《村の眺め》1868年

バジールがマネに意見を求めている絵はこの作品です。

27歳のとき、サロンで《村の眺め》が入選しましたが、《網を持つ漁師》は落選しました。