東京都現代美術館で開催中の「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」展に行ってきました。
ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

日本の公立美術館でははじめての本格的な、アメリカのアーティスト、ソル・ルウィットの個展です。
とってもおすすめの展覧会です!
ソル・ルウィットは、形よりも「考え方」を作品の中心においたアーティストです。
壁に描く、立体を組む、本にする。そのどれもが、簡単なルールから多くの可能性が広がることを教えてくれます。
チケットの価格と入手方法
一般1,600円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,100円、高校生・中学生 640円、小学生以下無料です。
詳しくはこちら
ロッカー
100円返却式のロッカーがあります。
音声ガイド
ありません。
写真撮影
最初の展示室のみ撮影OK、アートブックなどが飾ってあるエリアは撮影不可です。
ほとんどの作品は撮影できます。
混雑
祝日に行きましたが空いていました。
ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー 構成

何が見られるの?
大きな見どころは、会場の壁に描かれるウォール・ドローイングが6点。
ルウィットの考えた「やり方(指示書)」にしたがって、専門チームが描き上げています。

完成した見た目だけでなく、アイデアが形になっていく過程や、描く人や空間によってわずかに違いが生まれる点が、この作品の大事な部分です。
あわせて、立方体を使った「ストラクチャー(構造体)」や、ルウィットの発想を本にまとめたアーティスト・ブックも並びます。
ルウィットってだれ?

1928年生まれ。1960年代に「作品の見た目より、支えるアイデアや計画が大切」という考えで、アートの考え方を大きく変えました。
1967年の文章「コンセプチュアル・アートについてのパラグラフ」では、「アイデアが芸術を生み出す機械になる」という有名な一文をのこしています。
1968年に最初のウォール・ドローイングを発表し、その数は1300点を超えます。
ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング #283 青色の円、赤の直線、黄色の直線の位置》

壁に、青い円と赤と黄の直線を、決められた位置関係で配置する作品です。

要素はとてもシンプルなのに、壁の大きさや観客の立ち位置で見え方が変わります。

ルウィットは、こうした「簡単なルール」から、どれだけ多くの見え方が生まれるかを確かめ続けました。
ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング #1164 ドローイング・シリーズ I 2(A & B)》

「まっすぐな線を、組み合わせを変えながら描く」というシリーズの一作です。

同じルールでも、線の数、向き、交わり方が変わると、まったく別の表情になります。

描くのは本人ではなく、指示書を読み取ったチーム。誰が描いても成立するように、作品は「考え方」によって支えられています。
ソル・ルウィット《ストラクチャー(正方形として 1, 2, 3, 4, 5)》

立方体を基本ユニットにして、1→2→3→4→5と数を増やしながら、全体で正方形の構成をつくる立体です。
表面の板を取りはらい、骨組みの線だけを見せることで、形の「支え」そのものが見えてきます。
数を増やす、位置をずらす、という連続の考え方が、ルウィットの立体作品の基本です。
《不完全な開かれた立方体 6/20》(1974)

立方体を線(辺)だけで作った骨組みから、さらに一部の辺を欠かせた「インコンプリート・オープン・キューブ」シリーズの1つです。
ほんの少し欠けるだけで、立方体は一気に不安定に見え、見る角度で形の印象が揺らぎます。
わざと欠けた立方体を見せて、私たちが「これって立方体だ」と感じる条件(どこが残っていれば立方体に見える?)を確かめる作品です。
《シリアル・プロジェクト #1(ABCD)》(1983)

床のグリッドを土台に、立方体を基本ユニットにした構造体をA〜Dの4パートで少しずつ変化させて並べる立体です。
完成した形よりも、同じルールが置換されていく連続そのものが主役。
遠目には都市の模型みたいにも見えて、見ている側が「この違いは何のルール?」と考え始める仕掛けになっています。
《ウォール・ドローイング #770》(初回展示 1994)

壁に直接制作される作品で、指示(ルール)に沿ってカラー・インク・ウォッシュを重ね、非対称のピラミッド形を立ち上げます。

にじみと重なりで色が深くなり、平面の壁なのに立体が開いて貼りついたような錯覚が起きるのが見どころ。
感覚で描く絵というより、ルールが生む色と形の現象を見せる作品です。
ソル・ルウィット《アーティスト・ブック(各種)》
ルウィットは、自分のアイデアを広く共有するために、50冊以上ものアーティスト・ブックを作りました。
ページをめくると、規則が少しずつ変化していく図版や、線の並べ方の組み合わせなど、頭の中の実験ノートを見るように、考え方の道筋が追えます。
1976年には同じ志を持つ人たちと「プリンテッド・マター」という団体を設立し、アーティスト・ブックを流通させる活動を続けました。
その他会場内の様子

一見ただの白い壁に見えますが…

線が描いてあります!




こちらも近くに寄って見ると…

線がたくさん!


図形がこの中のどこにあるのかを下の英文で説明しているシリーズ。

理由があって切り取られた地図。理由は会場でチェックしてみてください。


ミュージアムショップ
展覧会特設ショップのようなものはなく、美術館内にあるミュージアムショップで展覧会の図録予約、アートブック数種類のみありました。他にグッズなどはありませんでした。
カフェ・レストラン
二階のサンドイッチ

ここのサンド、どれを食べても本当においしい。人気なので早めの時間に行かないとサンドイッチがどんどん売り切れてしまいます。

11時前と14時半くらいに2回行きましたが、11時はとても空いていて、14時台の方はある程度混んでいました。それでも座るところは何箇所もあったので大混雑!と言う感じではないです。

カマンベールチーズとバルサミコソースのローストポークサンドイッチ。温めるサンドは温めてくれます。具がいっぱいでおいしかった。

ハムカツチーズサンド。こちらも温めてくれるのでチーズがとろっとしておいしかったです。

山椒と和がらしのたまごサンド。たまごたっぷり、そしてパンがふかふかでとってもおいしい。

窓側の席に座ると↑こんな感じで外の景色を楽しむこともできます。

常設展示を見た後のソフトクリーム休憩。ここのソフトクリームおいしい。
私が食べたブラウニーの突き刺さったソフトクリームもとても美味しかったです。全部ソフトクリームかと思いきや下はコーンフレークやパフがザクザク入っています。
右のコーヒーゼリーもほろ苦さとソフトクリームの甘さがマッチしていてとてもおいしいです。
100本のスプーン
お昼時に行くと待ちます!家族連れが本当に多い。なのでかなりガヤガヤ。美術館だけでなく近くの木場公園から来る人も多そう。
混んではいますが、店頭で発券したら呼び出しまで自由に行動できます。

ソル・ルウィット展コラボパフェのハーフサイズを注文。これが本当においしくて可愛くて大満足!ヨーグルト系で全体的にさっぱりしていて最高。
ハーフじゃなくてフルサイズ頼めばよかったってくらいおいしかったです。
以前ホックニー展コラボパフェを食べた時に、個人的には微妙だったので今回もあまり期待していなかった分、おいしくってびっくり。

↑こんな感じでいろんなものが入っていて、楽しかったし、おいしかった。

紅茶もたっぷり楽しめて550円と安いので一緒に頼むのがおすすめ!
ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー 概要
会期:2025年12月25日〜26年4月2日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:03-5245-4111(代表)
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、1月12日、2月23日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日、2月24日





