「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」の感想と完全ガイド!混雑状況は?購入グッズも紹介!

こんにちは!

今回は、上野の東京都美術館で開催中の「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」に行ってきました。

ゴッホ展

本展では、ゴッホの作品を未来に残すために家族が守り抜いたファミリー・コレクションに焦点を当てています。

今回の展覧会では、ファン・ゴッホ美術館の所蔵品を中心にゴッホの作品約30点+他の画家たちの作品が展示され、日本初公開となる4通の手紙の展示もありました。

チケット

一般 2,300円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,600円、18歳以下・高校生以下 無料です。

※土・日曜日、祝日および12月16日(火)以降は日時指定予約制です。

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ロッカー

入って左側の壁にたくさんあります。

音声ガイド

俳優・アーティストの松下洸平さんと、俳優の中島亜梨沙さんが音声ガイドを担当しています。

会場レンタル版は650円、アプリ配信版は700円です。

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写真撮影

作品は撮影不可、最後の映像エリアのみ撮影OKです。

混雑

土曜日の9:30の回で行きました。超混雑していましたが、下記のまわり方でかなり快適に鑑賞できたので、誰かの参考になればうれしいです。

開館30分前に美術館に着いたときには前に80〜100人くらい並んでいました。びっくり。3連休初日だから?

少し早めの9:20くらいに美術館の中に入ることができました。

1章はパネル説明で作品なし、2章はゴッホ以外の作品しかないので、ゴッホの絵をゆっくりみたい方はここをさっと飛ばすのがおすすめ。

2章のフロア最後まで進むと、1つだけゴッホの《種まく人》(本当は3章の作品)が置いてあるので、これだけじっくり見たら上の階に上がると、そこからはほぼゴッホの作品だけが並んでいます。

ここから鑑賞を始めると、開館前に自分の前に100人くらい並んでいたとしても、開館してすぐはここまでは人が全然来ていないのでほぼ貸切みたいな人数でゆったりと鑑賞できます。かなりおすすめ!

ちなみにゴッホの作品は3章と4章と最後5章に少しだけあるという感じで、最初と最後は違う画家の作品がぞろぞろと並んでいます。

ゴッホの作品をじっくり見た後は第1章に戻って、パネルや映像、その他の画家の作品などを鑑賞しました。

1章の場所に戻ったのは10時過ぎくらいだと思いますが、かなりの人混み、大混雑でした。

でも人の流れも早いので、大混雑の割に見やすいような気がしました。

展示の途中途中で映像が流れているので、それで一旦多くの人の足を止めることで、混雑を緩和しているような感じでした。考えた人天才では。

ステッカープレゼント

9月12日(金)~9月18日(木)は開幕特別企画ということで各日先着300名のみステッカー↑がもらえます。

11月28日までの毎週金曜日、17時30分以降に入場した人(各日先着300名)ももらえます。

ゴッホ展 構成

フィンセント・ファン・ゴッホ 《画家としての自画像》1887-1888年

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第1章 ファン・ゴッホ家のコレクションからファン・ゴッホ美術館へ

テオドルス・ファン・ゴッホ (愛称テオ、1857–1891)

弟テオは兄を精神的にも経済的にも支え、作品の多くを保管しましたが、フィンセントの死の半年後に亡くなります。

ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲル (愛称ヨー、1862–1925)

テオの死後、テオの妻ヨーはコレクションを受け継ぎ、展覧会への貸出や販売、膨大な手紙の整理と出版を通じて、義兄の評価を世に定着させました。

フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ (愛称エンジニア、1890–1978)

そしてその息子フィンセント・ウィレムは、作品を散逸させないため財団を設立し、1973年にはアムステルダムにファン・ゴッホ美術館を開館させました。

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フィンセント・ファン・ゴッホ (1853–1890)

フィンセントが夢見た「未来の人びとに絵を見てもらうこと」は、この家族の献身によって現代に受け継がれています。

第2章 フィンセントとテオ、ファン・ゴッホ兄弟のコレクション

ジョン・ピーター・ラッセル《フィンセント・ファン・ゴッホの肖像》1886年

フィンセントとテオは10代半ばから画廊で働き、版画や挿絵を買い集めていました。

三代歌川豊国(歌川国貞)《花源氏夜の俤》1861年(文久元)

またフィンセントは浮世絵も熱心に収集していました。

これらは美的刺激を受けるだけでなく、すでに価格が高騰していた印象派の主要画家の作品を、浮世絵と交換して手にいれるためでもありました。

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エルネスト・クォスト《タチアオイの咲く庭》1886-90年

これらのコレクションは、当時の芸術の雰囲気を伝えるとともに、フィンセント自身の表現形成に大きく影響しています。

ポール・ゴーガン《雪のパリ》1894年

第3章 フィンセント・ファン・ゴッホの絵画と素描

フィンセント・ファン・ゴッホ《女性の顔》1885年

彼は27歳で画家を志し、その後の10年間に驚くほど多くの作品を制作し、37歳で生涯を閉じました。

初期は農民画に挑戦しました。

フィンセント・ファン・ゴッホ《ルナリアを生けた花瓶》1884年

《ジャガイモを食べる人々》はその集大成といえる作品です。

フィンセント・ファン・ゴッホ《グラジオラスとエゾギクを生けた花瓶》1886年

パリに移ると印象派に触発され、色彩と筆致を大きく変え、花の静物画を多数制作しました。

フィンセント・ファン・ゴッホ《モンマルトル:風車と菜園》1887年

フィンセント・ファン・ゴッホ《浜辺の漁船、サント=マリー=ド=ラ=メールにて》1888年

アルルでは《浜辺の漁船》や《種まく人》など、新しい表現を追求しました。

フィンセント・ファン・ゴッホ《種まく人》1888年

フィンセント・ファン・ゴッホ《耕された畑(「畝」)》1888年

フィンセント・ファン・ゴッホ《羊毛を刈る人(ミレーによる)》1889年

サン=レミ時代は模写を通して新たな試みに挑み、オリーブ園を繰り返し描くことで自らの様式を確立します。

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フィンセント・ファン・ゴッホ《木底の革靴》1889年

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フィンセント・ファン・ゴッホ《オリーブ園》1889年

フィンセント・ファン・ゴッホ《農家》1890年

オーヴェール時代には麦畑や肖像画に取り組み、短い生涯で驚異的な数の作品を残しました。

フィンセント・ファン・ゴッホ《麦の穂》1890年

第4章 ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルが売却した絵画

フィンセント・ファン・ゴッホ《モンマルトルの菜園》1887年

ヨーは生活を支えるためだけでなく、フィンセントの正しい評価を確立するために作品を売却しました。

テオとヨーの会計簿には売却記録が残されており、どの作品が誰にいくらで売られたかを確認できる貴重な資料となっています。

第5章 コレクションの充実 作品収集

ポール・シニャック《フェリシテ号の浮桟橋、アニエール(作品143)》1886年

ファン・ゴッホ美術館は1973年に開館し、財団コレクションを基盤に収蔵を続けています。

寄贈や宝くじ収益を通じて印象派やポスト印象派の作品も加わり、コレクションは世界屈指の質を誇るものとなりました。

フィンセント・ファン・ゴッホ「傘を持つ老人の後ろ姿が描かれたアントン・ファン・ラッパルト宛ての手紙」1882年9月23日頃

今回展示される4通の手紙は、長らく所在不明で、実物公開は極めて稀なんだそう。

没入型の体験空間

会場内には、14メートルを超える大空間を使った映像体験のコーナーも用意されています。

《花咲くアーモンドの木の枝》などの名作が高精細に映し出され、SOMPO美術館蔵《ひまわり》も3Dスキャンで再現。

筆の動きや絵具の厚みまで立体的に体感でき、ゴッホの夢を現代の技術で追体験できます。

ミュージアムショップ

今回私が購入したのは、展示にはなかったゴッホのひまわりとサンリオキャラのコラボシールです。クリアファイルもありました。ハンギョドン推しなので買っちゃいました。かわいいね。

その他、図録、ポストカード、クリアファイル、キーホルダー、トートバッグ、Tシャツ、ブックマーカー、マグネット、青山デカーボのひまわり缶、手ぬぐい、ノート、ロルバーン、靴下、複製画、関連書籍などがいろんなグッズがありました。

「すみっコぐらし」や「リラックマ」などのキャラクターコラボ商品もありました。

ジャストダッチ社のミッフィーのあみぐるみもありました。

今回ミッフィーだけじゃなくてゴッホのあみぐるみもある!ということで楽しみにしていましたが、なんと展覧会始まって2日目にしてミニサイズはもう売り切れ…ということで買えませんでした。

残念すぎる。入荷予定はありそうな感じでした。ちなみに大きいサイズはありました。

11時くらいにショップに入りましたが、混んではいるものの、レジも数人並んでいるかな?程度の混みでした。

カフェ&レストラン

1階に「カフェ・アート」(50席)、「レストラン・サロン」(50席)、2階に「レストラン・ミューズ」(200席)があります。それぞれコラボメニューもありました。

マルイやアトレなどでもコラボ企画開催中で、コラボフードやグッズなどがあります。

私は、上野のマルイのヤナカコーヒーでゴッホのラテアートコーヒーを飲みました。かわいい〜!!

カフェモカの上にたっぷりの生クリームがのっています。コーヒーの味も飲みやすくておいしかったです。

↑ちなみにマルイ限定のステッカーも一緒にゲットしました!

ゴッホ展 概要

会期:2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30〜17:30(金曜日は20:00閉室)
※入室はいずれも閉室30分前まで
休室日:月曜日(9月15日(月・祝)・22日(月)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)・24日(月・振)は開室)、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)・25日(火)

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