こんにちは!
今回は、マグリットの物と言葉とイメージの関係についての作品を紹介します。
早速見ていきましょう!
言葉とイメージ
マグリットは、「物」と「物のイメージ」と「物の名前」の間の結びつきは恣意的なものであり互いに切り離すことができるということ、そしてこの3つの要素が新たな関係を結んだときにに生まれる詩的な効果を作品として表現しました。
ルネ・マグリット《夢の鍵》1927年
かばんの絵に「Le ciel(空)」、ナイフに「L’oiseau(鳥)」、葉っぱに「La table(机)」、スポンジに「L’éponge(スポンジ)」と書いてあります。
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左から「arbre(樹木)」「chaussée de plomb(鉛の道)」「nuage(雲)」「village à l’horizon(地平線上の村)」「cheval(馬)」と不気味な物体の横に書いてあります。
これを言葉通りに置き換えて絵を見てみると、よくある田園の風景画に見えてきます。
「canon(大砲)」「arbre(木)」「corps de femme(女性の身体)」
「PAYSAGE(風景)」
「ciel(空)」「canon(大砲)」
「personnage éclatant de rire(大笑いする人物)」「horizon(地平線)」「armoire(戸棚)」「cris d’oiseaux(鳥の鳴き声)」
「ciel(空)」「corps humain (ou forêt)(人体(あるいは森))」「rideau(カーテン)」「facade de maison(家のファサード)」
「fusil(銃)」「nuage(雲)」「fauteuil(肘掛け椅子)」「horizon(地平線)」「cheval(馬)」
「ciel(空)」
「sabre(サーベル)」「cheval(馬)」
ルネ・マグリット《イメージの裏切り(これはパイプではない)》1929年
「Ceci n’est pas une pipe(これはパイプではない)」
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実はこの有名なパイプの絵にはいろんな種類があります↓
「corps humain(人体)」
「je ne vois pas la cachée dans la forêt(私は森の中に隠れている彼女を見ることができない)」
絵の右側にボードレールの『悪の花』の「巨人族の女」の詩らしきものが書き込まれています。
なのですが、実際のボードレールの詩と見比べると文章が違いました。意味合い的には似たようなことが書いてあるようでした。マグリットの創作なのか、このバージョンもあるのか…。
ルネ・マグリット《夢の鍵》1930年
卵の絵に「l’Acacia(アカシア。木の一種)」、ハイヒールに「la Lune(月)」、山高帽に「la Neige(雪)」、火のついたろうそくに「le Plafond(天井)」、コップに「l’Orage(嵐)」、金槌に「le Désert(砂漠)」と書いてあります。
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ルネ・マグリット《夢の鍵》1935年
馬の絵に「the door(ドア)」、時計に「the wind(風)」、花瓶に「the bird(鳥)」、旅行用手提げかばんに「the valise(旅行用手提げかばん)」と書いてあります。
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「Irene(アイリーン)」
「This is not an apple(これはリンゴではありません)」「Ceci n’est pas un magritte(これはマグリットではありません)」という文字の下に「max ernst(マックス・エルンスト)」のサインがあります。
この絵、かなり面白いエピソードがあります。作品解説はこちら↓
「Ceci n’est pas une pomme(これはリンゴではない)」