こんにちは!
今回は、ルノワールが描いた息子クロードの絵を紹介します。
早速見ていきましょう!
クロード・ルノワール(1901–1969年)
ルノワール60歳の時の子
《クロードの肖像》1892年
ルノワール60歳のとき、三男クロードが生まれました。
ルノワールは子供たちをとても可愛がり、特にクロードの絵を多数残しています。
《クロード・ルノワールの肖像》1902年
陶芸家に
《クロードとルネ》1903年
クロードは後に陶芸家となり、ルノワールの遺産の管理人(つまりルノワールの絵の管理)となりました。
愛称は「ココ」
《ココの肖像》1903-1904年
クロードは幼い頃、「ココ」という愛称で呼ばれていました。
《ココの肖像》1904-1905年頃
女装の理由
《ココ》1904年
女の子にしか見えませんよね?
《スープを飲むココ》1905年
どうして女の子のように描かれているのかというと、当時はまだ、男児に女装させる風習があったからです。
これは、男児の死亡率が高かったため、女の子として育てて死神から守ろうとしたという一種の魔除けのようなものです。
それだけでなく、転倒や物などで頭をぶつけたときの保護のため、そして何よりも、ルノワールが長い髪型で絵を描くことを好んだためでした。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《本を読むココ》1905年
《ドミノで遊ぶクロード・ルノワール》1905年
《ココと花の肖像》1905年
《赤いリボンのココ》1905年
《遊ぶクロード・ルノワール》1905年頃
おもちゃのスズの兵隊で遊んでいます。
次男のジャンいわく、ルノワールはスズの兵隊がとても好きだったそう。
スズの兵隊のおもちゃは、長男ピエールからクロードへと受け継がれていきました。
《ココの肖像画と鏡を持っているガブリエル》1905年
《絵を描いているクロード・ルノワールの肖像》1907年
《クロードの肖像》1908年
《クロード・ルノワールの肖像画》1908年頃
おもちゃでつられて…
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピエロ姿のクロード・ルノワール》1909年
上の絵は、クロードが8歳のときに描いたものでしたが、クロードはこの白くて長い木綿の靴下が「チクチクしてかゆくなる!」といってなかなかはいてくれませんでした。
そこでルノワールは、鉄道セットと絵の具箱というご褒美で釣り、なんとかこの絵を完成させることができたんだとか。
《レオンティンとココ》1909年
《ココと2人の使用人》1910年
《ココ(クロード・ルノワール)》1910年