謎のガイコツが出現?ホルバインの「大使たち」を解説します!

こんにちは!

今回は、ホルバイン《大使たち》について解説します!

早速見ていきましょう!

大使たち

ハンス・ホルバイン《大使たち》1533年

2.07 × 2.095メートルという巨大な作品です!

この絵の何が気になるかって言われたら、床の変な模様ですよね。

順を追ってどんな絵なのか解説します!

描かれている人物

 

左は、ポリジーの領主ジャン・ド・ダントヴィルです。

短剣の柄には29歳と書いてあります。

 

右は、ラヴォールの司教ジョルジュ・ド・セルヴです。

右ひじを置いている本の側面に25歳と書いてあります。

インテリ自慢

2人の間に置いてあるものたちは、数学・天文学・地理学・音楽のどれかを表すモチーフで、この4つの学科は、クワドリウィウムを構成しています。

クワドリウィウムと言われて意味がわかる人も少ないかと思いますが、ピザのクワトロフォルマッジと同じようなもので、クワトロとは数字の4の意味で、4つの学問でクワドリウィウムです。

これらのモチーフを散りばめることで、2人の高い教養や、知性を表しています。

地球儀

 

天文学または占星学のための天球儀です。

動物の図柄と共に、星座の名前がラテン語で記されています。

日時計

 

円筒状の日時計から、4月11日もしくは8月15日だとわかります。

象限儀

 

天体観測などで使うアイテムです。

日時計

 

こちらは多面体の日時計です。

トルクエタム

 

中世の天文学用機器です。

地球儀

 

1523年に発表されたヨハネス・シェーナー制作の地球儀を写したものだと考えられています。

書物

 

半開きになっている書物は、天文学者であり地理学者でもあったペトルス・アピアヌスによる “Kauffmanns Rechnung” (1527年)です。

 

ヨハン・ワルター作曲の讃美歌集 “Geystlich Gesangk Buchleyn” (1524年)です。

リュート

 

よく見ると弦が1本切れています。

フルート

キリストの磔刑像

 

よく見ないと見落としてしまいがちですが、左上、少しカーテンがめくれたところにキリストの磔刑像が!

だまし絵

 

床の変な模様、この絵を左側から見ると…

 

頭蓋骨が出現します!

これはアナモルフォーシスという画法で、だまし絵的なものです。

ガイコツはの象徴です。

若くて可能性に満ちあふれていたとしても、死はいつ訪れるかわからない、「メメント・モリ(死を思え)」というメッセージ性のある絵なんです。

 

ダントヴィルの帽子のメダリオンにもガイコツが!

キリストの磔刑像と合わせて、死と復活についても表しています。

ネックレスのメダル

 

ダントヴィルのしているネックレスのメダルには、大天使ミカエルが竜(悪魔の象徴)に止めを刺しています。