こんにちは!
今回は、モネの油彩画第一号《ルエルの眺め》はどうやって生まれたのか、モネと恩師ブーダンとの出会いから解説します。
早速見ていきましょう!
モネとブーダン
前回のおさらい
絵の上手かったモネは、カリカチュア(風刺画)を地元の文具兼額縁屋に置いてもらい、この絵でお小遣いを稼いでいました。
運命の出会い
クロード・モネ《オーギュスト・ヴァクリーの風刺画》1859年
17歳のとき、モネのカリカチュアが評判になりました。
18歳のとき、彼のカリカチュアが、2歳年上の画家ブーダンの目にとまり、画材屋の紹介で2人は知り合いました。
彼はモネを外でのスケッチに誘いました。
ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの浜》1864年
ブーダンは、室内のアトリエで絵を描くのが当たり前だった時代に、外で空や海の風景を描いていたちょっと変わった画家でした。
モネも外で描くなんて考えもしていなかったのか、いやがります。
ブーダンは、人との付き合いよりも1人で過ごすことを好むような控えめな性格でしたが、このときはなぜか乗り気でないモネを一生懸命説得します。
根気負けしたモネは、ブーダンと一緒に外に絵を描きに行くことにしました。
自分が画家になれたのも、ブーダンのおかげだ
初めて描いた油彩画は…
クロード・モネ《ルエルの眺め》1858年
カリカチュアばかり描いてないで、油彩画を勉強したらどう?
モネは油絵に取り組むようになり、本格的に画家を目指すようになります。
18歳の夏、ブーダンと訪れたルエル川の近くで戸外制作したのが上の絵です。
この絵は、ル・アーヴルの展覧会で展示され、これが正式に展示されたモネの最初の油彩画でした。
なんとこの絵、日本にあります。
現在は、埼玉県立近代美術館で見ることができます。
本格的に絵を学びたいと思うようになったモネが向かった先は…。
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