モネ初の油彩画は日本にある?「ルエルの眺め」と運命の出会いとは?(モネの生涯2)

こんにちは!

今回は、モネの油彩画第一号《ルエルの眺め》はどうやって生まれたのか、モネと恩師ブーダンとの出会いから解説します。

早速見ていきましょう!

モネとブーダン

前回のおさらい

絵の上手かったモネは、カリカチュア(風刺画)を地元の文具兼額縁屋に置いてもらい、この絵でお小遣いを稼いでいました。

風刺画で小遣い稼ぎ?モネの少年時代とカリカチュアを紹介!(モネの生涯1)

2022.07.20

運命の出会い

クロード・モネ《オーギュスト・ヴァクリーの風刺画》1859年

17歳のとき、モネのカリカチュアが評判になりました。

18歳のとき、彼のカリカチュアが、2歳年上の画家ブーダンの目にとまり、画材屋の紹介で2人は知り合いました。

彼はモネを外でのスケッチに誘いました。

ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの浜》1864年

ブーダンは、室内のアトリエで絵を描くのが当たり前だった時代に、外で空や海の風景を描いていたちょっと変わった画家でした。

モネも外で描くなんて考えもしていなかったのか、いやがります。

ブーダンは、人との付き合いよりも1人で過ごすことを好むような控えめな性格でしたが、このときはなぜか乗り気でないモネを一生懸命説得します。

根気負けしたモネは、ブーダンと一緒に外に絵を描きに行くことにしました。

晩年のモネ
自分が画家になれたのも、ブーダンのおかげだ

初めて描いた油彩画は…

クロード・モネ《ルエルの眺め》1858年

ブーダン
カリカチュアばかり描いてないで、油彩画を勉強したらどう?

モネは油絵に取り組むようになり、本格的に画家を目指すようになります。

18歳の夏、ブーダンと訪れたルエル川の近くで戸外制作したのが上の絵です。

この絵は、ル・アーヴルの展覧会で展示され、これが正式に展示されたモネの最初の油彩画でした。

なんとこの絵、日本にあります。

現在は、埼玉県立近代美術館で見ることができます。

本格的に絵を学びたいと思うようになったモネが向かった先は…。

続きはこちら↓

勉強嫌いのモネの画家修業時代パート1(モネの生涯3)

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