ポーラ美術館の感想と完全ガイド!

こんにちは!

今回は、箱根のポーラ美術館を紹介します。

早速見ていきましょう!

ポーラ美術館

チケット&クーポン情報

大人1,800円、大学・高校生1,300円、中学生以下無料です。

前売りは200円引きです。

詳しくはこちら

ロッカー

1階にあります。

音声ガイド

コロナの影響で中止しています。

写真撮影

撮影可能です。

混雑

土曜日のお昼に行きました。

ある程度人はいますが、波があり、空く時は展示室に自分たちだけ…ということも多々あり、とても鑑賞しやすかったです。

所要時間

室内の展示に2時間、野外展示に1時間くらいです。

私はじっくり見たので、5時間くらい滞在しました。

ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?

 

アメリカの現代美術を代表するアーティストであるロニ・ホーンの個展は、国内の美術館では初です。

「ガラス彫刻」シリーズ

 

水がいっぱいに入った器のように見えますが、実は数百キロものガラスの塊です。

ガラスは物理学的には「固体」でも「液体」でもありません。

その曖昧さこそ、ホーンの表したかったものなのでしょう。

 

室内と野外の森に9つのガラス彫刻が展示されています。

ドローイング

 

抽象的な線や形、あるいは引用された言葉などモティーフは様々ですが、それは手の運動であるとともに、彼女の思考や記憶と強く結びついています。

高さ約3メートルもある巨大なドローイング作品が7点展示されています。

 

よく見ると、手書きの記号や印、紙の切れ目によって、一度バラバラに切断した後、再び組み合わせていることがわかります。

写真

《あなたは天気 パート2》(部分)2010-2011年

真っ直ぐな視線を投げかける100枚ものポートレートが、展示室の四方を取り囲むこの大作は、アイスランドの温泉で、6週間にわたって女性の表情を記録し続けたものです。

 

「曇った顔」「気が晴れる」「霞を食う」「称賛の雨」など、私たちは人間のあり方や経験を気象に見立てています。

 

時に激しく時に穏やかに、天気のように移り変わる、一人の女性が見せる唯一無二の100の表情を追いながら、同じように見えるものの中にこそ、絶え間ない変化が潜むことを私たちに気づかせてくれます。

エミリのブーケ

《エミリのブーケ》(部分)2006-2007年

アメリカを代表する詩人ディキンスンが書いた手紙の言葉を引用して制作したシリーズです。

 

しかし、引用された言葉は側面から見ると言語の体をなさず、文字は純粋な「形」として解体されています。

中嶋 浩子 CONTINUUM|この世界を構成するもの

幾何学的連続模様(パターンデザイン)を得意とする中嶋浩子の空間作品を見ることができます。

Hilbert curve, 2021  2021年

本展覧会のタイトルは、中嶋自身が幼少期から漠然と抱いてきた、「この世界を構成しているものとはなんだろう?」という問いに由来しているそう。

不完全な連続体|Incomplete continuum(部分)2021年

そしてこの問いを制作のコンセプトとしてきた中嶋は、「見えないけれど、確かに在る連続する世界(空間)」を証明するものの一つとして、数学の空間充填曲線を空間に展開した作品にたどり着きました。

水の風景

 

モネが〈睡蓮〉の連作を発表した際、その個展では「水の風景」という言葉がタイトルとして使われました。

 

この展示室では、ポーラ美術館の西洋絵画、日本の洋画、日本画、ガラス工芸のコレクションから、水にまつわる選りすぐりの名品を鑑賞することができます。

モネ-光のなかに 会場構成:中山英之

 

ポーラ美術館は、国内最多の19点、モネの作品を収蔵しており、その中から11点が展示されています。

 

気鋭の建築家・中山英之が会場デザインを手がけており、斬新な展示空間のなかで、モネの作品を鑑賞することができます。

戸外にカンヴァスを持ち出して描いていたモネの作品を見せる理想的な環境として、「自然光に限りなく近い質の光で空間を満たす」 というコンセプトのもと、まるで空の下で作品を見ているかのような展示空間でした。

通常、本展の照明は、 日中の光(モネが終の住処を構えたパリ郊外・ジヴェルニーの朝 9 時頃の明るさ)と同等に設定されているそう。

ホリデー特別企画『マジック・アワー ~モネと歩く夕暮れ~』

 

2021年12 月1日(水)~12月25日(土)の期間限定で「夕暮れ時」の照明でモネの作品を鑑賞できるホリデー特別企画が開催中です。

朝と夕暮れの2種類の光でモネの絵画を鑑賞することができます。

12 時から 16 時の毎時 00 分の 1 日 5 回、各 3 分間だけ照明を切り替え、展示室全体を暖かく柔らかな「夕暮れ時の光」で包み込みます。

夕刻に描かれた作品を「夕暮れの光」の中で見ながら、画家が見た光景を追体験することができます。

展示中の《セーヌ河の日没、冬》、《エトルタの夕焼け》、《国会議事堂、 バラ色のシンフォニー》、《ルーアン大聖堂》などは、いずれも夕刻に描かれた作品です。

そんなに照明で見え方変わるの〜と思うかもしれませんが、かなり変わります。

夕刻の作品は、夕暮れの光の中で見ると、さらにやわらかく、絵が輝いて見えました。

会場内でも「全然違う…」という声をよく聞きました。

ラファエル・コランと黒田清輝―120年目の邂逅

 

「日本近代洋画の父」と称される黒田清輝は、留学先のフランスでアカデミスムの画家ラファエル・コランに師事し、油彩画の素養を身に付けました。

ラファエル・コラン 《眠り》1892年

2度目の渡仏時に黒田は、かつての師コランの描いた1枚の絵を目にしたと考えられています。

それが上の《眠り》です。

黒田清輝 《野辺》1907年

この作品は、黒田によほど強い印象を与えたのでしょう。

帰国後に、黒田は《眠り》とよく似た構図の《野辺》を手がけました。

しかし、《野辺》は長年所在が不明でした。

数年前、パリ市内で発見され、この度120年ぶりの公開です!

森の遊歩道

 

ポーラ美術館の周りにも、アートが展示されています。

 

1周ぐる〜とまわってきましたが、1時間ほどかかりました。

野外に展示されている彫刻作品は、奥まで運べないからだとは思いますが、基本的に美術館周りにほとんどあります。

なので、遊歩道のマップ通り1周しなくても見ることができます。

 

ほぼ階段で意外と険しく、横が崖だったりするので、足腰に自信のない方には、まるまる1周することはおすすめしません…。

ただ、人があまりいないので、いい気分転換にはなります。

カフェ&レストラン

2つあります。

 

レストラン「アレイ」では、企画展コラボメニューなどを楽しむことができます。

「モネー光のなかに」展コラボのモンブランの「積みわら」とドリンクの「ル・ソワール」注文しました!

 

モネ《ジヴェルニーの積みわら》をイメージしたスイーツです。

栗のモンブランにピスタチオのアイスクリームが添えられています。

モンブランはあまり栗感がありませんでしたが(笑)、見た目はとてもかわいくて最高でした。

 

ドリンクは、モネの《ルーアン大聖堂》をイメージした、グレープフルーツ、マンゴー、ピンクグァバのトロピカルなジュースで、さっぱりしていて美味しかったです。

 

グラデーションがモネの絵みたいでとても綺麗でした。

カフェ「チューン」は、ケーキや軽食などを楽しむことができます。

ミュージアムショップ

 

ポストカード、マグカップ、お菓子、複製絵画など様々なものがあります。

私は、ポーラ美術館に行ったら絶対に買おうと前々から心に決めていた、モネの睡蓮のカップ&ソーサーをゲットしました。

とってもかわいくて満足。

ポーラ美術館 概要

開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
Tel:0460-84-2111