マグリットは「普通の生活」を演じていた?愛犬のポメラニアンとチェス名人

こんにちは!

今回は、マグリットの日常についてです。

早速見ていきましょう!

マグリットの日常

「普通の生活」を演じていた?

ルネ・マグリット《透視》1936年

マグリットはアトリエを持たず、3LDKの住宅に妻と暮らしていました。

食事の後片付けが済んだ後、次の食事までの間食卓でイーゼルを立てて、スーツにネクタイ姿で絵を描いていました。

のちには寝室の小部屋でも制作しました。

制作は手際良く、服を汚したり、床に絵の具をこぼしたりすることは決してありませんでした。

愛犬のポメラニアン

ルネ・マグリット《文明人》1944年

朝起きるときれいに髭を剃り、銀行家のようなスーツにネクタイ、山高帽をかぶって散歩に出かけました(マグリットは普段は山高帽をかぶらなかったけれど、「カメラの前でポーズをとるために山高帽をかぶる習慣」を身につけていたという説も)。

そして、いつも子犬のポメラニアンを連れていました。

この愛犬の方がマグリットよりも目立っていたそう。笑

上の絵の犬は、マグリット夫婦の3匹目の犬、ジャッキーです。


René Magritte: The Revealing Image

私も持っている↑の本には、マグリットと愛犬の可愛すぎる写真が何枚か載っていて、それを見るためだけに買う価値あると思います!笑

洋書ですが、マグリットやその仲間が撮った写真がメインの本なので、英語がわからなくても楽しめる1冊です。

作品集ではないので、絵などはあまり載っていません。

絵よりチェスの方が…

ルネ・マグリット《文明人》1946年

午後は毎日カフェなどで大好きなチェスをし、夜10時には就寝するという、規則正しい生活を送っていました。

「カフェでのチャンピオンとしての名声は、画家としての評判をはるかにしのいでいた」というほほえもしいエピソードも。

謎めいた絵を描いている割に、マグリットの暮らしぶりはいたって普通で、意識的に「普通の生活」を演じていたのでは?ともいわれています。

そしてこの暮らしは、後年大成功を収めた後も変わることはありませんでした。