こんにちは!
今回は、マグリットが描いたイーゼルとキャンバスの絵を紹介します。
早速見ていきましょう!
イーゼル&キャンバスの絵


イーゼルの絵は、マグリットおなじみの「あるものを別のもので隠す」系の作品です。
絵画は現実を本当に表現しているのか?という問いかけのようにも思えます。

風景だと思って見ていた風景が、風景画だ、という絵。
鑑賞者にとって風景の絵の中と、絵の後ろに広がっているであろう風景の2つが存在することになります。マグリットは、「外部に存在するものとして見ている世界は、実は私たち自身の内部の表象でしかない」(講演「生命線」1938年)と語っています。

実際には波は絶えず動いているので、キャンバスに描かれている海と絵が隠している海は同じということはありえません。このキャンバスがあることで作られた世界だということが強調されています。




ルネ・マグリット《透視》1936年

ルネ・マグリット《透視》1938年








上の絵は、マグリットの弟レイモンが所有していた絵で、2001年にクリスティーズに出されるまでマグリット家が所有していた作品でした。




ルネ・マグリット《安息日》1959年
マグリットのリンゴの絵シリーズはこちら↓



上の作品で使われている楽譜はモーツァルトの「魔笛」のピアノメドレーです。


ルネ・マグリット《二つの謎》1966年