カナレットとヴェネツィアの輝き展の感想と完全ガイド!ハンギョドンコラボグッズがある?!

こんにちは!

新宿のSOMPO美術館で開催中の「カナレットとヴェネツィアの輝き」展に行ってきました。

約60点の作品が展示してありました。細かい絵が多いので見応えバッチリです。

チケットの価格と入手方法

事前購入チケット 一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生以下 無料です。

詳しくはこちら

ロッカー

入り口の左側にあります。コイン不要です。

音声ガイド

声優の浪川大輔さんの音声ガイドがあります。貸し出しのみ、650円です。

写真撮影

1章は撮影不可、2章以降は基本的には撮影OKですが、ダメなものにはマークが付いています。

混雑

初日、土曜日の朝イチで行きましたが、そこまで混んでいませんでした。

開館前、チケット購入済みの列は15人くらいの並びでした。当日券購入列も同じくらいの人が並んでいました。

その後12時前までいましたが、多少人は増えましたがそこまで混むことはありませんでした。

案の定人の波があるので、さっきまで誰もいなかった作品の前に急に人だかりができたり、また誰もいなくなったり…というような感じなので空いている場所から見るのが快適でおすすめ。

カナレットとヴェネツィアの輝き 構成

カナレットってどんな人?↓

ディズニシーのレストラン「カナレット」の由来は画家カナレット?

2020.05.27

ディズニーシーのレストラン「カナレット」の名はこの画家から取っています。

第1章 カナレット以前のヴェネツィア

ネーデルラントの画家《ラグーナから見たヴェネツィア全景》1580–1600年頃

第1章では、カナレット以前のヴェネツィアの都市イメージや18世紀当時の作品が紹介されています。

ヴェネツィアの都市描写の伝統は500年以上前に始まり、15世紀には遠近法を使って現実の都市が正確に再現されるようになりました。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《アントニウスとクレオパトラの出会い》1747年頃

しかし、16世紀後半以降、ヴェネツィアでは都市景観を描く画家が育たず、北方から来た画家たちが影響を与えました。

第2章 カナレットのウェドゥータ

カナレットがヴェネツィアで活動を始めると、彼の作品は英国の貴族たちに特に人気を集め、グランド・ツアー(お坊ちゃんの海外旅行)で訪れた旅行者たちが旅の記念土産として彼の絵を求めました。

カナレットはジョゼフ・スミスなど有力なパトロンに支えられ、現在も英国には多くの作品が残っています。

彼の作品は、光と影の効果を重視した初期から、澄んだ空と堅固に描かれた建物が特徴の画風へと変化し、ヴェネツィアの象徴的なイメージを形成しました。

第3章 カナレットの版画と素描―創造の周辺

左がカナレットの肖像画だそう。

第3章では、カナレットの版画や素描を通して、彼の創作過程が紹介されています。

カナレット自らが手掛けた版画には、自由な筆致が見られます。

さらに、彼の準備素描や入念な素描も展示され、異なる技法が伺えます。

光を使って景色を映し出す「カメラ・オブスキュラ」も展示され、当時の技術が紹介されています。

第4章 同時代の画家たち、後継者たち―カナレットに連なる系譜の展開

第4章では、カナレットの影響を受けた18世紀ヴェネツィアや英国の画家たちが紹介されています。

会場内にカメラ・オブスキュラが置いてあり、実際に覗くことができます。

カナレットも、景観を写し取って構図を決める時ときに使っていたといわれています。

カメラ・オブスキュラの前にあるこの絵が…

本体の中に仕込まれた鏡に反射して、左右反転して磨りガラスに映し出されています。

カナレットと同時代のマリエスキやグアルディは、彼の影響で人気を集め、地誌的に正確なヴェドゥータや、想像力豊かなカプリッチョといった作品を制作しました。

また、カナレット甥のベロットはヨーロッパ各地でヴェドゥータを広めました。

第5章 カナレットの遺産

最終章では、19世紀の英仏画家に焦点を当て、カナレットの影響が続いたヴェネツィアのイメージの変遷を紹介しています。

ヴェネツィアの典型的な風景は描かれ続けましたが、風俗画や光の表現が加わり、裏町や水路などを描くロマン主義的な作品も登場しました。

ハトかわいい。

印象派の画家たちは幻想的なヴェネツィア像を強調し、地誌的な関心は薄れ、新しい視点で都市を描くようになりました。

左ブーダン、右がモネ。撮影不可のモネ作品がこの横にあります↓

クロード・モネ 《パラッツォ・ダーリオ、ヴェネツィア》 1908年

シニャックの絵もありました!

ミュージアムショップ

図録やポストカード、マグネット、メモ帳、トートバッグ、ハンギョドンコラボグッズ(クリアファイル、ステッカー、メモ)、お菓子、ポーチ、Tシャツなどがありました。

私はハンギョドンステッカーを購入しました。かわいいねえ。

カフェ&レストラン

「ミュージアムカフェ Café Du Musée」があります。

展覧会開催日の土日祝日のみの営業です。

カフェとはいっても、元からある休憩スペースでちょっと飲み物が飲める程度の簡易的なものですが安いのに量がしっかりあっておすすめ。

カナレットとヴェネツィアの輝き 概要

会期:2024年10月12日(土)〜12月28日(土)
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)