こんにちは!
上野の東京都美術館で開催中の「ボストン美術館展 芸術×力」に行ってきました。
目次
ボストン美術館展 芸術×力
来日した56点の半数以上が日本初公開です!
作品数少なすぎでは!!!!笑
チケットの価格と入手方法
事前予約制です。
一般 2,000円、大学生 1,300円、高校生以下無料です。
詳しくはこちら
ロッカー
入り口入って左側にたくさんあります。
音声ガイド
音声ガイドは声優・鈴村健一さんと櫻井孝宏さんです。
料金は600円です。
スマホにアプリをダウンロードする場合は730円です。
写真撮影
写真撮影不可です。
いつも最後にあるフォトスポットもありませんでした。
混雑
展覧会初日、土曜日の朝イチ、9時30分の回で入りました。
約10分前に門が開き、中に入ることができました。
巻物系は混んでしまうととっても見づらいので、会場入ってすぐ、混む前に先に見ておきました。
日本にあれば間違いなく国宝!!という2つの絵巻が今回の目玉でしょうか。
《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》は比較的最初らへんの場所に、《吉備大臣入唐絵巻》は最後らへんにあります。
快適にじっくり鑑賞できてよかったです!
後で《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》を見に戻ったら、人人人で大混雑していました。
とっても見づらく、係員の方がひっきりなしに「列に並ばずに、後ろからでもご覧いただけます」と言い続けている声もまたうるさく(笑)、あまり鑑賞するという雰囲気ではありませんでした。
《吉備大臣入唐絵巻》は4つあるので、《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》ほど混み合ってはいませんでしたが、タイミングによっては列ができる程度には混雑していました。
絵巻以外の作品は大きいものが多かったり、小さくてもあまりじっくり鑑賞する感じでもないのか、混んでもそこまで見づらいと言う感じではありませんでした。
初日が土曜日+最初の回なのでどれくらい混むかな〜と思いましたが、大混雑!というほどでもなかったので、今後もそこまで混まない気がします。
ボストン美術館展 芸術×力 構成
展覧会のタイトルに「芸術×力」とあるように、美術品は基本的には権力者の注文によってつくられています。
権力者たちはどんなものを作らせたのか、芸術家たちはそれにどう応えたのか、作品を通して見ていきましょう!という展覧会です。
「芸術×力」とあるわりに、権力者の説明や、どうしてこの作品をつくらせたのか、芸術はいかに「力」を表現してきたのかなどの説明も大してなく、「ふ〜〜〜〜ん」というのが正直な感想…。
1 姿を見せる、力を示す
アンソニー・ヴァン・ダイク《メアリー王女、チャールズ1世の娘》1637年頃
このメアリー王女何歳くらいに見えますか?12歳くらいかな…。
6歳です。この貫禄。さすが王女。
宮廷画家ヴァン・ダイクは、モデルを美化して優雅で素敵な人物として描くことがとても得意で、肖像画家として大人気でした。
《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》鎌倉時代、13世紀後半
平安時代末の平治の乱をテーマとした絵巻です。
本作品は、藤原信頼(ふじわらののぶより)と源義朝(みなもとのよしとも)らが後白河上皇の御所である三条殿を襲撃し、上皇を拉致した場面を描いています。
2 聖なる世界
《華厳経(二月堂焼経)》奈良時代、8世紀中頃
寛文7年(1667)に東大寺二月堂が焼失した際、焼け跡から発見されました。
奈良時代に国家によって運営されていた写経所で制作されたと考えられており、紺色染めの紙に銀で書写されています。
元々は巻子(つまり巻物)でしたが、現代美術家の杉本博司氏によって現在の姿に…ということで杉本作品にしか見えない…。笑
3 宮廷のくらし
ジャン=レオン・ジェローム《灰色の枢機卿》1873年
右の男性は、ルイ13世の宰相リシュリューの腹心として力をもった修道士です。
へつらう、あるいは敵意を見せる華美な貴族たちとは対照的に描かれています。
彼が「灰色の枢機卿(レミナンス・グリーズ)」と呼ばれたことから、この語は後に「影の参謀」や「黒幕」を意味するものとなったそう。
ジョン・シンガー・サージェント《1902年8月のエドワード7世の戴冠式にて国家の剣を持つ 、第6代ロンドンデリー侯爵チャールズ・スチュワートと従者を務めるW・C・ボーモント》1904年
戴冠式のときに描いた水彩画を参考に、2年後に制作したものです。
正装のスチュワートに大剣を持たせ、アトリエで描いたといわれています。
4 貢ぐ、与える
伝 狩野永徳《韃靼人朝貢図屏風》桃山時代、16世紀後半
韃靼人とは、中国北部で活動したモンゴル系の騎馬民族のことです。
画面は上下に分かれており、下部には貢物へ向かう一行が描かれます。
上部には唐舟に乗った人物が描かれ、舟には当時の日本人の憧れの的であった中国製の茶器も積まれています。
5 たしなむ、はぐくむ
カナレット(ジョヴァンニ・アントニオ・カナル)《サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂、サン・マルコ沖から望む》1726-1730年頃
カナレットといえば、ヴェネツィアの絵ですね。
東京ディズニーシーにはヴェネツェアをイメージしたエリアがありますが、そこにあるレストランの名前も「カナレット」、彼の名前が付いています。
《吉備大臣入唐絵巻》平安時代後期-鎌倉時代初期、12世紀末
奈良時代に活躍した学者・政治家である吉備真備(きびのまきび)の活躍を描いた絵巻です。
遣唐使として海を渡った真備が、唐の皇帝の使者によって高楼に幽閉されるものの、阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)の亡霊が鬼となって現れ、彼の力を借りながら難題を次々に解決していくというストーリーです。
空飛んでるのかわいいな…。
この作品が描かれた12世紀は絵巻制作が頂点を迎えた時代でした。
絵巻を最初から最後までじっくり見たい&どんな話か知りたい方はこちら↓
増山雪斎《孔雀図》江戸時代、享和元年(1801)
つがいの孔雀の背後には、大きなカーブを描きながら枝を茂らせる海棠(かいどう)と大輪の花を咲かせた牡丹が描かれています。
海棠と牡丹という組み合わせは、人々が富み栄えることを意味する「満堂富貴」(まんどうふうき)と呼ばれる画題です。
ミュージアムショップ
図録やポストカード、マグネット、付箋セット、チョコフィナンシェなど様々なグッズがありました。
手拭い絵巻かわいい〜!これ絵が全部入ってたら買ったな…という気持ち。すごい長そうだけど。笑
鳥獣戯画展のときにあった絵巻マスキングテープとかあればなぁ…。
私は今回、額縁マスキングテープを2種類購入しました。
試しに展覧会のフライヤーを切って貼ってみました。
角の処理が思ったよりも大変であまりきれいできませんでしたが、遠目で見るとOKOK。
白黒の方は諦めました。笑
カフェ&レストラン
1階に「カフェ・アート」(50席)、「レストラン・サロン」(50席)、2階に「レストラン・ミューズ」(200席)があります。
今回は、「レストラン・ミューズ」でナポリタンを食べました。
エビがゴロゴロたくさん入っていておいしかったです。
ボストン美術館展 芸術×力 概要
会場:東京都美術館(台東区上野公園8-36)
会期:2022年7月23日(土)~10月2日(日)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、ボストン美術館、日本テレビ放送網、BS日テレ、読売新聞社
企画協力:NTVヨーロッパ
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式HP :https://www.ntv.co.jp/boston2022/