「宇宙からの音響」展の感想と完全ガイド!@草間彌生美術館

こんにちは!

草間彌生美術館で開催中の「宇宙からの音響」展に行ってきました!

草間彌生の芸術の根源ともいえる「病」に焦点を当てた展覧会です。

チケットの価格と入手方法

完全日時指定制です。

一般1,100円、小中高生600円です。

詳しくはこちら

ロッカー

ショップのレジの近くにあります。

写真撮影

2、3Fは撮影不可、他はOKです。

宇宙からの音響 構成

1F 出迎える《ヤヨイちゃん》と《トコトン》

エントランスでは、2013年制作の少女像《ヤヨイちゃん》と犬の《トコトン》が来場者を迎えます。

会場には、草間が幼少期から幻覚や幻聴に苦しんだ半生を綴ったエッセイ『わが魂の遍歴と闘い』の一節も展示。可愛らしい造形の背後に、病との長年の闘いが刻まれています。

2F 苦悩と制作の歴史

草間は家庭環境の中で精神的負荷を受け、幼少期から水玉や網目模様の絵を描き始めました。画材入手が困難だった時代には、種袋をキャンバス代わりに使った《芽》(1951)などを制作。渡米後は、《14丁目のハプニング》(1966)で、恐怖の対象であった男性器の群れを自らの身体で乗り越えるパフォーマンスを行います。

1975年の帰国後は精神科に入院し、病院内で膨大なコラージュや色紙作品を制作。死と隣り合わせの精神状態と、解放への予感が共存する時期でした。

3F 「わが永遠の魂」から最新作まで

21世紀の代表作「わが永遠の魂」シリーズや、現在も続く「毎日愛について祈っている」を展示。宇宙的なイメージと結びついた作品群には、マーカーペンによるメッセージも描かれ、草間の筆跡が祈りのように鑑賞者に響きます。

また、《ピンク・ドッツー星の墓場で眠りたい》(1993-94)は、ピンクの水玉が反復することで「自己消滅」を体現する大作。近くで見るとめまいのような感覚をもたらします。

4F 《オブリタレーション・ルーム》

《オブリタレーション・ルーム》では、部屋の入り口でシールをもらって自分で好きに貼ることができました。

参加型インスタレーションです。

白一色の家具や雑貨に囲まれた部屋で、来場者は配布されたカラフルな円形シールを好きな場所に貼ります。

白い部屋は徐々に色で覆われ、個々の存在は消え、消滅と記録が一体となる体験が生まれます。

5F 《ナルシスの庭》

屋上には《ナルシスの庭》が広がっていました。直島ぶりに見ました。懐かしい。

↑屋上までの階段から見える景色。

1966年の代表作を2025年版として再構成。外界を映すステンレス球体の群れに覗き込むと、自分の姿が無数に分裂・増殖。反復の果てに訪れる「自己消滅」という救済が、本展を通して新たな意味を帯びます。

ミュージアムショップ

品揃えは少ないですが、おかし、ポストカードセット、ハンカチ、トートバッグ、かぼちゃの置物等あります。

以前購入した南瓜のステッカー↑現在も売ってます。

上の写真の可愛いかぼちゃ柄缶の中にはヨックモックが入っています。

カフェ&レストラン

ありません。

宇宙からの音響 概要

会期:2025年4月24日~8月31日
住所:東京都新宿区弁天町107
開館時間:11:00~17:30 ※日時指定の予約・定員制(各回90分)。美術館窓口での取り扱いなし
休館日:月、火、水(祝日の場合は開館)