こんにちは!
東京都美術館で開催中の
「コートールド美術館展 魅惑の印象派」に行ってきました。
これはアツい。
正直、いやもうビックリじゃないですか?
マネ最晩年の大大大傑作《フォリー=ベルジェールのバー》が日本に来るなんて!?!?
すごすぎる…この展覧会を企画した学芸員さんは凄腕すぎるのでは???
とこの絵が日本に来るとチラシで知ったときはびっくりしすぎて周りに「すごくない??」と言ってまわりましたが、
誰も知らない。
そう誰も知らないんです。
私の周りは。知らないのもったいない…みんな絵画に興味もってほしいなあって思いますが、まあ難しい。
エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》1882年
The Courtauld Gallery, London
The Samuel Courtauld Trust
もう本当に素敵すぎて…
女性の何とも言えない虚ろな表情が、この絵をミステリアスに。
目が合うと見られているようであまりじっくり見ることができませんが、女性と視線が合わないので、こちらはじっくり鑑賞できます。
女性の服の色も黒色ではなく、よく見ると青色等他の色が混じっているので優しく見えます。
女性の腕が長すぎるんですよね。
これ普通に身体の横に下ろしたら、どんな長さなの。
これは絵画あるある、身体の描き方が実は不自然だけど、バランスがいいから気にならないというやつです。
女性の頭を頂点としてきれいな二等辺三角形です。
こうする絵に安定感が生まれますね。
手前に描かれているビンや花瓶、果物入れは他のものに比べてハッキリと描かれているので、なんか画面からこれだけ前に来ているというか浮いて見えます。
左手前にビンありますよね、鏡に映っているビンの本数が違ったり、ビンにお酒の名前と見せかけてマネのサインが入っていた遊び心満載です。
鏡に映る女性の位置も右に行きすぎている。
これ絵画の良いところだなと。
絵画は描きたい部分を好きに描けるので、こちらを見ている女性を目立たせたくて後ろ姿は右に寄せたり自由自在です。
鏡にすることで、フォリー=ベルジェールというミュージック・ホールの観客を描くこともできます。
観客は筆でぺっぺっと描いているように見えるのに
なんで、、、ちゃんと人に見える!
あの人、オペラグラスで鑑賞してる!
ってわかるのすごい。
この描き方で人って伝えられるマネの腕すごいなあって思いました。
周りはこんなに賑やかで華やかなのに、ポツンと自分がいる。 大勢の中の孤独を感じる作品でした。
今回来日してくれた作品たちはどれもスター級で、印象派大好きな私好みで本当に1000000点な展覧会でした。
■東京展
会期:2019年9月10日(火)~12月15日(日)
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30~17:30 ※金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)
※ただし、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開室
■愛知展
会期:2020年1月3日(金)~3月15日(日)
会場:愛知県美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
開館時間:10:00~18:00 ※金曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日、1月14日(火)、2月25日(火)
※ただし、1月13日(月・祝)、2月24日(月・休)、3月9日(月)は開室
■神戸展
会期:2020年3月28日(土)~6月21日(日)
会場:神戸市立博物館
住所:兵庫県神戸市中央区京町24
■観覧料
当日:一般 1,600円、大学生・専門学校生 1,300円、高校生 800円、65歳以上 1,000円
前売/団体:一般 1,400円、大学生・専門学校生 1,100円、高校生 600円、65歳以上 800円
※団体は20名以上 ※中学生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参者とその付添い(1名まで)は無料
※毎月第3土曜・ 翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は一般・当日料金の半額(いずれも証明できるものが必要)
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)
※9月18日(水)、10月16日(水)、11月20日(水)は シルバーデーにより、65歳以上は無料