ピカソ「泣く女」は恋人の泣き顔を描いた作品?超解説!

こんにちは!

今回は、ピカソの《泣く女》についてです。

早速見ていきましょう!

泣く女

パブロ・ピカソ《泣く女》1937年

《ゲルニカ》が完成した直後に制作した作品です。

《ゲルニカ》にも泣く女が登場しています。

モデル

モデルは、当時のピカソの恋人で、写真家で画家のドラ・マールです。

彼女はピカソいわく「よく泣いた」そう。(ちなみにピカソもよく泣いたそう。笑)

その豪快な泣きっぷりに関心し、創作意欲がわき、この作品が出来上がりました。

解説

 

顔色を黄、緑、紫で描こう!ってなかなかならないですよね。

色のチョイス的に、元気な人の顔色ではありませんね、心身の不調がよく表れています。

 

この青白い部分は、血の気の失せた青白い顔とハンカチを表しています。

目元にある広げた手は、ハンカチで涙をぬぐっています。

口元ではくしゃくしゃにしたハンカチを、怒りと悔しさで「キーーー!!!」と歯で噛み締めています。

目元の紫や、黄色や白い爪が涙にも見え、白い指が涙の跡にも見えてきます。

 

右側にさりげなくピカソのサインがあります。

100種類のバリエーション

《泣く女》をモチーフとした作品は100点以上あるといわれています。

その中から何点か紹介します!

色を塗っていないデッサンは、個人的に結構グロく感じました…

パブロ・ピカソ《泣く女》1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》のための研究 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅰ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅱ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅲ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅲ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅳ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅴ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅵ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅶ 1937年

パブロ・ピカソ《泣く女》Ⅵ 1937年